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保育園の先生、2度目のアフリカでの挑戦〜やっぱり初日は思い出に残る〜②


〜あらすじ〜

今から向かう国は1ヶ月前に政権が転覆して危険レベル3・4の爆上がり中。そして、超大規模研修で旅の目的であった幼稚園も閉まってる。

「行って大丈夫?」

全ての人にそう聞かれ、個人的にもズラした方が…なんて考えてた。

ちなみに危険度レベルはこんな感じ。

レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください(退避勧告)

ブルキナファソでの隊員時代、武装集団やテロリストの動きが活発化して友人の住んでいた村で事件が起こった。

そこから危険レベルが2に上がったので、私は任期2ヶ月を残し、強制退避となった。

しかし、今度はレベル3、4なのに向かおうとしている。レベル2で退避したくせにレベル3・4で向かう。
なぜだ?



そして、超大規模研修で幼稚園も閉まってるし絵本を寄付したり、子どもたちに読み聞かせををするっていう旅の目的も果たせないかもしれない。
林修先生も「今でしょ!」って言わない気がする。多分。


まぁそんなことを思っていた私をよそに、なんとかなる精神を持つ相方と情勢の回復があり、いざ出国!




飛行機で片道30時間以上。長過ぎる。

映画も飽きたら旅の計画を整理します。

旅の目的は、絵本を寄贈することや、子どもたちに読み聞かせをすること。ただ、「遊びに行かせてねー!」って約束していた園は全て閉まっているので、別の策を考えなければいけない。

クーデターと超大規模研修の知らせを聞いてから約1ヶ月間。震えていただけではなく、しっかりと新たな計画を3つ立てました。

①孤児院に行く
②青空教室やる
③隊員時代お世話になったスタッフさんに会い、各幼稚園に届けてもらう。



教育機関は閉園が、孤児院なら空いているはず!
幼稚園が閉まっているなら暇を持て余した元気キッズが外に溢れているはず!
弾丸の5日間では行けない場所も園もブルキナファソで働いてる人々に託して後日渡してもらえばいい!

なかなか良い計画ではないでしょうか!!


30時間の移動を終え、夜の8時頃ブルキナファソに到着。ビザ取ってあるのに、ビザ取れっていう無意味なやりとりを30分くらいしてしまったが、無事着いた。

ブルキナファソの空港でやりたいと思っていたことの1つが、現地語で挨拶かますこと。外国人がバリバリの大阪弁喋ってくれた時くらい嬉しいらしい。

「タクシーはどう?」
と話しかけてくれたお兄さんに現地語で挨拶したら案の定めっちゃ喜んでくれた。

「なんで話せるんだ?!」
「ブルキナには2年いたからね」
「マジ?何してたんだ?!」
「俺は○○で〜」
「△△か〜」・・・・

なんて話し込んで歩いていたら荷物検査所を通り過ぎていた。そして、誰も引き留めてくれなかった。
友人はちゃんと並んでいて(そりゃそうだ)
スルーしていく私を見て「えっ!?なんで?!」と思ったらしい(そりゃそうだ)

その後、ちゃんと荷物検査してもらいました。



ガバガバのセキュリティを抜けていざ外に出ると「変わってないなー!」「戻ってきたなー!」と思いたかったが、真っ暗で景色はなにも見えず。まぁ現実はこんなもの。

さっき仲良くなった人にタクシーを紹介してもらってホテルへ。


ちなみに友人は、周りみんな黒人。何喋ってるかわからん。治安悪い情報。車のライトで立ち昇る砂煙。めちゃ怖かったらしい。みんな宇宙人に見えたらしい。




ホテルにも無事ついて、あとは飯食って泥のように眠るだけ。と思っていたが、チェックインを終えて部屋に着くと問題発生。

ツインを取っていたが、明らかに格差のあるベット。
1つはしっかりとしたベットだが、もう1つは小さい。ベットというより、ソファーに近い。

睡眠の質は極めて重要。2人ともそりゃフカフカベットが良いからジャンケンだよ。
負けたけど。

ただ、“まぁいっか”と思っていた。ここはブルキナファソだし、もっと質の低いとこなんていくらでもあるし、どこでも寝れるタイプだし。

…なんて思っていたら、後でものすごい後悔して、危ないことにも繋がった。これは、また後日。


そんなことは知らず、到着の日には飯を食べて、うまいビールを飲んで終了

BRAKINA[ブラキナ]というビール



グリーンピース、嫌いじゃないよ。
嫌いじゃないけど量がね。
こんなにグリーンピース推し料理初めてみたよ。



ゲップにグリーンピースの風味を残しつつ、到着1日目が終了し、2日目。

今日は活動するよりも服や食料、携帯のSIMとか身の回りのものを集める日。スーパーに行ったり、市場に出かけました。


昨日は暗くて味わえなかった「変わってないなー!」「戻ってきたなー!」を強く感じました。

迷路・ダンジョンのような市場

買う気が失せる雑多に置かれた商品

意気揚々と話しかけるくせに話しかけられると照れちゃう現地の人

タクシーに乗りながら撮った写真で
タクシーに乗りながら彼は何を思うのか

日本人は、暇だから車に乗ってみっか!ってならないよね。




2、3時間歩いたり、買い物したりすれば基本ヘトヘト。
そんな時は…


マキ(居酒屋みたいとこ)でビール。着いてからずっと飲んでる気がする。でも、大丈夫。

飲んだぶん汗流してるから!
熱中症になるけどね!
現に彼は2日後なるけどね!

・40度以上の炎天下
・念願の in アフリカ
・活動がいよいよスタート

こんな条件が揃ってしまえば、そりゃビールも美味い!




呑んでる最中、居酒屋に商品を売りにくる人。
もはや大道芸




にこやかに談笑し平和にビールを飲みながら、ふと思う。
あれ?ここって危険度レベル3・4の場所じゃなかった?

話には聞いていた通り、首都は安全らしい。ただ、外に向かうほど治安は良くないらしい。だから、首都周辺で活動をしていく予定。


心配なことは山ほどあった。

こんな時に行っていいのか不安もあった。

ニュースではわからないことだらけだった。

でも、来てよかった。

今日もビールが美味いから

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