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保育園の先生、2度目のアフリカでの挑戦 〜前途多難の出発〜①

2022年10月30日
絵本を完成させ、西アフリカのブルキナファソという国に届けに行ってきました。
この国は私が2年間活動していたアナザースカイ。

旅の目的は幼稚園に訪問し、絵本を寄付し、子どもたちに読み聞かせすること。

片道30時間かけ、滞在5日。

10月30日:出発
10月31日: 到着
11月1〜4 日:滞在
11月5日:出国

超弾丸。ただね、保育園の先生も社畜の相方もこの休み取るだけで精一杯でした!!

だから、現地の活動の時もバタバタ。
しかし、行く前もすごいバタバタ。

滞在中もあれこれハプニングが発生したり、

一生忘れないなっていう経験もしました。

その時のことを記事にしていきます!まずは出発前のバタバタについて。
一言で表すなら

前途多難

これから先に、多くの困難が待ち受けているということ。 将来に色々な苦労があることが推測されること。





1週間休みを取るために、6月から職場に理解をもらい予定を組んでいました。

現地の友人やお世話になった方々にメールやSNSで連絡。色んな予約や約束を取り付けていました。

準備を進めていくにつれ膨れていく期待と不安。これ行ったら大きく一歩前進だよなって思ってました。



しかし、そんな時に

舞い降りる訃報。


クーデターって言葉は知ってるけど、身近な言葉ではないですよね。


1度目は民主的に選ばれた大統領が軍に襲われて強制的にチェンジ

この2度目は軍内部のゴタゴタで大統領が変更された

ちなみにこの後、3回目もあります


まぁ混沌(カオス)ですね。

みんなどっかの国が大変なんだなーって通り過ぎることなんだろうけど、私にとっては2年いた国だから衝撃が大きかった。そして、日本ではニュースに流れてこないってすごいなーって思った。

だって、1国の大統領が軍に襲われたんだよ?

政権奪われたんだよ!?

大事件じゃん!!

日本でも昔似たようなことが起こって教科書にも載ってる。それが今この21世紀に起こるのかと愕然。



日本で知ってる人なんてほぼいない大事件に1人でハラハラしてました。
出発1ヶ月前に政権転覆。なかなか体験しないこと。

そして友人が送ってくれたブルキナファソの安全マップ


真っ赤やん。これアカンやつ。

これは日本ではなく、フランスが出した危険情報マップ
危険レベル1〜4に分類されて赤がマックス

ちなみに日本的にいうと

レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航はやめてください
レベル3:渡航はやめてください(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください(退避勧告)

外務省 海外安全ホームページ


あー終わったなーってなりました。
今から行くところじゃない。
現地にいる人が「ぎゃー!」退避する場所で「ただいまー」って暖簾くぐって帰るタイミングではない。戸をそっと閉めて引き返せ。

ただ、この時はフランスと揉めていて、日本ではなかった。日本は首都周辺がレベル3で周りが4でした。


友達の現地人や日本人の方々と安否の連絡をとって、ネットニュースではわからない現地の様子を聞きました。結果としては、どう転んでいくかわからないけど、今のところ目立った混乱はない

カオスの中に一筋の光
出発は10月30日。
起ったのは9月30日で1ヶ月猶予がある。

「何かあったら連絡して」と伝え様子をみることにしました。




待つこと数日



舞い降りる2度目の訃報

現地人から連絡が来た

「じゅんが来るのは 11月の初めだった?」

「そうだよ」

「11月の2.3.4日は研修になった」

「残念!じゃあ園で会えないかもだね。でも、他の先生いるし行かせてはもらうね」

「いや、そうじゃない。研修には全教員が出席し、全部の幼稚園が閉まるんだ」

「……ん? え?」

突然の超大規模研修

本当は10月にやる予定だったらしいけど、11月に延期され、私たちがいく予定の日程とモロ被りした。



「いやいやーそんなバカなことあるかい!!」

と思い、私が知りうる全ての人に確認。
すると、本当に開催されるらしい。
私たちがいく日程で。
公立も私立も3日間幼稚園を閉めて。


マジかよ……!!


なんなの!?!
もう来んなって言ってんじゃない?!

「この度は弊国とご縁がありませんでした」って言えよ!紙でよこせよ!
というか保護者怒れよ!
急に予定変更して3日間閉まるとか!
日本でやったら暴動が起こるぞ!

保護者さんに困るでしょ!?
って聞いたら
「いや、困らない」って返ってきた。

なんでだよ!!!



荒ぶる私。
古事記に出てくる神々もびっくり。
普段怒らない人が怒ると周りが引く。


それを聞いてくれる相方。彼は大人でした。




そして、相方が一言

「まぁ、とりあえず行ってみようか」





ん?
え…?


話聞いてた?



安全レベル3、4のかなり危険な状態で、行っても幼稚園閉まってるんだよ?行けるかどうか危ういし、行っても目的果たせるかわからないよ?



相方「行ったらどうにかなるっしょ」




スーパーポジティブか!!
メンタルつよっ!!

生まれたての子羊なみに足震わせてる自分が恥ずかしい…



友人に喝(?)を入れてもらい、渡航を前向きに再検討。

現地の情報を逐一仕入れて、実際に渡航してきました。

次回は現地でどんなことしたのか、記事にしていきたいと思います!





ちなみに覚悟を決め
「先生ちょっとアフリカ行ってくる…!」
と子どもに感慨深く言ったら

「ぼくは じーじっち いく!」
って対抗されました。

「・・・・・・・・」


いってらしゃい!!
お互い気をつけていこうな!




※ちなみに私たちの渡航の真似はしないでくださいね。
私は2年間住んでいたので、この国のことを知っています。
ブルキナファソ大使館にも何度も電話を入れてやりとりをし、細かく情報を入れてくれる現地の方や日本人の方がいて、状況を聞いた上で渡航を決めました。
困ったときには助けてくれる方々が現地にいました。
少し遠出する際も車を前もってチャーターしてました。
安全なホテルを選び、場所にも細心の注意を払い、諦めた場所もいくつもあります。
本当に真似しないでくださいね!

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