経済の果実を公正に分配し、高度な教育を公平に届ける、それができないから経済が成長しないのだ。

最新の研究成果をあまねく読んでいるうちに、成長が先か分配が先かの論争にけりがつきそうな気がしてきた。経済の果実を公正に分配して生活に余裕をもたせ、高度な教育を公平に届ける政策をうてない国は経済成長がどん詰まりになるというのだ、正に日本のことではないのか。人口減少化の日本は量から質の経済に移行しなければいけない時期にもかかわらず量的な経済成長という的外れな政策をうったために知的中産階級をつくれなかったことが今の情報化時代に有力な企業、サービスが日本から産まれない一つの大きな要因となってしまっている。物をつくれば売れた時代からインターネットを介した知的サービス産業に比重が移れない国に経済の成長はない。輪転機を廻して円を国内にばらまいても破綻が待っているだけではないのかと先ざきが怖い。杞憂に終わったらそれはそれでよいのだが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?