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目印はイワシの看板?港町のお皿で食べるたい焼き

鹿児島県阿久根市にあるちょっと変わったお店、イワシビル。
店前には、ややリアルめのイワシの看板がありインパクト抜群。しかし、その隣の暖簾には「たい焼きとお土産処」の文字。

名前と看板からしてただものでない雰囲気があるそのお店は、1階はショップ・カフェ、2階は工場、3階はホステルになっており、生命保険会社の3階建てビルをリノベーションして生まれました。

イワシ・・・ビルなのに、たい焼き。
しかも、イワシビルの名物はたい焼きなんです。

港町のユニークなお店で親しまれるたい焼きとは、いったいどんなたい焼きなのか。

今回はイワシビルのたい焼きの魅力をご紹介します。

お皿で食べるたい焼き

定番の”つぶあん”

イワシビルのたい焼きの特徴といえば、お皿で食べるたい焼き
イートイン限定で焼きたてのたい焼きを食べることができます。
ハネがついた状態で提供されるたい焼きはおまけがついてきた気分でちょっと嬉しい。
小さなお子様からご年配の方まで老若男女問わず親しまれるたい焼きです。

イワシビルでなぜたい焼き?

イワシの丸干しを主とする下園薩男商店の直営店のイワシビル。
”イワシ”が売りのはずなのに、なぜたい焼きなのか?

それは、イワシビルがある阿久根市は鯛も水揚げされるから。阿久根市は年間を通して天然真鯛が水揚げされ、大相撲の優勝を祝うときは阿久根の真鯛も使われたりするのだとか。

阿久根港で水揚げされた天然真鯛

イワシ焼きではなく、たい焼きなのは、阿久根市の魅力が理由でした。

イワシビルのたい焼きの4つのこだわり

たい焼きを焼くイワシビルスタッフ

オープン当初から愛されるイワシビルのたい焼きは、京都で雑誌の表紙を飾ることもある人気カフェ「マルニカフェ」の塩津さんからレクチャーを受けています。

カウンターから覗いていると、手際よく焼かれるたい焼きですが、最初は難しくてたくさん練習したと語るスタッフたち。一つずつ丁寧に焼かれるたい焼きは、感覚と経験、そして美味しく食べてほしい想いが詰まっています。

そんなイワシビルのたい焼きには4つのこだわりがあります。

①北海道産小豆を使った自家製餡子

たい焼きで使われる餡子は自家製。北海道産小豆を使用しています。
毎朝スタッフが手間暇かけて餡子を作っていて、朝のイワシビルは優しい餡子の香りが漂っています。
甘さは控えめで小豆本来の甘さを楽しめ、最後までぺろりと美味しく食べられるのが嬉しいポイント。

②グルテンフリーの米粉生地

オープン当初は小麦粉生地で作られていましたが、小麦アレルギーのお客様の声を聴き、米粉で作れないかと試作を開始。
隣町の薩摩川内市にある小城製粉さんの400種類以上の米粉の中からたい焼きにぴったりな米粉を選びました。

たくさんの方が一緒に笑って食べられるようにと開発した米粉生地は、つやりとした仕上がりで、外はカリッ、中はもっちり食感。冷めてもモチモチした生地で美味しく食べられます。
小麦粉不使用のグルテンフリーなので、グルテンを控えている方にも嬉しいヘルシーなたい焼きです。

③丸干し屋らしい塩クリーム

イートイン限定でお皿に添えてあるクリームは甘くない塩味のクリーム。
イワシビルを運営する下園薩男商店はイワシの丸干しを主に製造していて、塩は美味しい丸干しを作るための必需品。
ただ美味しいたい焼きを提供するだけでなく、丸干し屋らしさもプラスしようと、有名なシェフから教えていただいたレシピから塩クリームが生まれました。

そのまま食べるとしょっぱいクリームですが、たい焼きと食べるとたい焼きの甘さを引き立たせる名脇役になります。味変したいときにも最適です。

④豊富な期間限定メニュー

イワシビルのたい焼きは、米粉生地につぶあんがたっぷり詰まった「つぶあん」と抹茶を練り込んだ米粉生地にたっぷりのつぶあんと白玉が入った「抹茶白玉」が定番メニュー。
そのメニューに加えてほぼ毎月のように変わる期間限定メニューがあります。
さつまいも、栗、ハニーバター、クリームチーズ、あんしょこら……。季節によって登場するたい焼きは様々。新しい月になるのが楽しみになります。

期間限定たい焼きのお知らせはイワシビルのInstagramから確認できます。

テイクアウトも人気

イワシビルのたい焼きはイートインだけでなく、テイクアウトもできます。
ちょっとしたお土産や外で食べたいときにもおすすめのテイクアウト。
お渡しの方法はボックスか小分け袋の2種類。

たい焼き専用テイクアウトボックス

テイクアウトボックスはイワシビルオリジナル。
たい焼きのイラストが散りばめられたテイクアウトボックスには5つまでたい焼きが入ります。

一つずつ個包装で持ち帰りたい場合は小分け袋がおすすめです。

テイクアウトにも塩クリーム

テイクアウトでも塩クリームを楽しみたい方には、ショップで販売している「港町のバタークリーム:塩みるくバター」がおすすめ。
イワシビルのオリジナル商品で、おうちでもたい焼きと楽しめるようにと開発されたバタークリームです。
ミルクの柔らかい甘さと塩味が絶妙な甘じょっぱいクリームは、たい焼きはもちろん、パンとの相性も抜群!じゃりっとした食感がじゃりパンのような懐かしさを思い出させます。

イワシビルのオンラインショップからもお求めいただけます。

まとめ

いかがでしたか?
こだわりがぎゅぎゅっと詰まったイワシビルのたい焼き。

ふらっと立ち寄るもよし、阿久根旅行のおやつにもよし。
ショップ・カフェ・ホステルを兼ね備えたイワシビルを満喫しながら、ぜひたい焼きを味わってみてくださいね。

イワシビルについてもっと知りたい方はこちら。

イワシビルのたい焼きが題材となった物語はこちら。


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