本帰国をやっと受け入れることができるようになった話

駐在員や、その妻が避けては通れない

『本帰国』

このコロナの状況だし、そろそろかなと覚悟はしていたものの、
会社からの指示がでると、やっぱり大ダメージ…。
本帰国のお達しが来て、一通り落ち込んで、
やっと帰国を前向きに捉えられるようになってきたので、その様子をnoteに残しておきます。

どんな状態だった？

1か月半後に帰国する旨の通達があってから

ある日は、新しい家を探さないと！と
物件情報を一日中眺めて過ごし、

ある日は、今いる国での賃貸契約や、銀行口座の解約、
引っ越しの段取りについて調べて過ごし、

アメリカで買っておくべき物のリストを作り、
帰国までに行っておきたい場所をリストアップ。

一応体は動いているけど、ちょっとつまずくたびに
この場所での生活が失われる悲しさ、
新しい土地で生活することへの不安で心の中がいっぱいになって、
ベッドの中で無気力になったり、ぐじぐじ、めそめそして、
2週間が過ぎていきました。

どう感じていたか？

冷静に考えてみるまでもなく、自分の状況は、
そこまで悲観的ではないことはわかっています。

海外在住組の中には、急な会社からの指示で、
急いでチケットを取って一時帰国をし、そのまま本帰国になるケースがあったり…

予定していた留学予定地に行けない人がいたり…

大切な人、家、仕事を失った人がいることも、わかっています。

その人たちの混乱や悲しみや悔しさにくらべれば、
めそめそする権利すら私にはない。

そう頭ではわかっているけど、暗い気持ちがどうしても晴れてくれませんでした。

何が嫌なのか？考えてみた

なんでこんなに、暗い気持ちになるのだろう、と考えてみた結果、
『アイデンティティの喪失』と『自信のなさ』が原因ではないかという答えにたどり着きました。

7年間外国で暮らしている私は、
『海外に住んでいること』が自分のアイデンティティの一部になっています。

国を転々とする生活で大変なことは沢山あったけど、
見慣れない食べ物、文化、言葉の中で生活することが好きです。
英語が話せないところから始まって、一生懸命勉強し、
不自由なことを乗り越えて異国での生活を楽しめている自負もありました。
それを失うのが、悲しくて、不安なのだと気づきました。

もうひとつの気分が上がらない理由、『自信のなさ』。

いつかこの日が来ることが分かっていたのに、見て見ぬふりをしていた

「日本社会への復帰」

日本でまた生活する、特に、働くことが出来るだろうかという不安。

企業が積極的に採用活動をしていない状況に加えて、
コレといった強みも無いし、興味があることはあれど、やりたいことが明確に決まっているわけでもない。

正社員でバリバリ働く自信はある？
ブランクがあるけど大丈夫？
未経験の職種に今から挑戦する？
その選択は大丈夫？

どんよりとした不安が心の底の方にたまっていました。

どうやって前に進むことができたのか？

『アイデンティティの喪失』『自信のなさ』
この２つは、自分自身が作っているものだということに気づき、
少しずつ前に進むことが出来てきました。

『アイデンティティの喪失』
『海外に住んでいる自分』というのは、自分でつけたラベルの様なもので、
いつまでもそれに固執する必要はないし、手放したら、また新しいものを付ければいい。
「ピチピチ女子高生」が卒業したら
「花の女子大生」になるように。

慣れ親しんだものを失うことは寂しいけど、
ラベルが無くなるからといって、今までの知識が消えるわけではない。
空いたスペースに新しいものを詰めて、成長していけばいいんだ。
そう思うようになって少しずつ楽になってきています。

『自信のなさ』
こちらも、自分自身で感じているもの。
今回の私の場合は、
「働く自信がいまいち持てない。」
「何をしたいか、決められない」という自信のなさ。
こちらの問題に関しては、
求人を見て回ったり、転職エージェント情報を読み漁って疲弊した結果、

今は、決断し行動する必要無し！　　

ということにしました。

とにかく何かをしなきゃ！と、方向性も決められない今の時点で焦っても
不安と焦りが大きくなるだけなので、働く問題は、帰国後の隔離を終えて、
家を探して、引っ越しをしてから！
そう決めると、とっても楽になりました。

最後に

このnoteは、
突然の環境の変化に戸惑い、
焦り、不安で落ち込んでいる2週間前の私のような
あなた に向けて書きました。
悲しむ時はズーンと悲しんでください。
ずっと落ち込んでいることはできないし、
時間が解決してくれるので大丈夫です。

今まで慣れ親しんできた生活を手放すことになるかもしれないけど、
新しい場所で、新しい幸せや出会いがあります。
いろんな経験が出来たこと、
これからもいろんな経験ができることに目を向けて
今日からの時間も楽しんでいきましょう＾＾

最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日ある/あった いいことに沢山気付ける一日でありますように♡