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季節を味わう、七十二候のしらべ。「雷乃声を収む(かみなりすなわちこえをおさむ」

note投稿40回目である。
昨日は少し曇っていたが、無事まん丸な中秋の名月が観れて良かった。やはり十五夜お月様は美しい。

今回は8年ぶりに中秋の名月と満月が重なったが、来年・再来年も重なり、その後は2030年なんだとか。

2030年どんな世の中になっているか想像できないが、少なくとも、コロナウィルスには完全に打ち勝っていて欲しいなと思う。

今回は七十二候紹介、第7回目である。

二十四節気 秋分(しゅうぶん)

二十四節気の16番目 9月23日〜10月7日

秋分とは、春分と同じように昼夜の長さが同じになる日のこと。
これから先、日がだんだん短くなり秋が深まっていく。

ちなみに、秋分の日は1948年に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」で制定され、
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日であると定義されている。

また秋分の日と前後3日間ずつを合わせた1週間が、秋のお彼岸だ。
お彼岸は年に2回あり、春分の日にあるお彼岸を「春彼岸」、秋分の日にあるお彼岸を「秋彼岸」と言う。

なぜ秋分の日と春分の日がお彼岸と呼ばれるのか。

仏教の世界では「彼岸」は先祖がいる「極楽」を指し、
反対の「此岸(しがん)」は私たちが生きる現世を指す。
彼岸は西に位置し、此岸は東に位置すると考えられているため、
太陽が真東から昇り、真西に沈む秋分の日と春分の日は、彼岸と此岸のつながりが最も強くなる特別な期間なのである。

雷乃声を収む(かみなりすなわちこえをおさむ)

新暦では9月23日〜27日 二十四節気「秋分」の初候

夏の間盛んだった夕立に伴う雷が鳴らなくなる頃。

実はこの七十二候は、春分の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」と対になって雷の鳴り収めを私たちに伝えている。

春分に鳴り始め、秋分に収まる雷。
昔の人は、稲の成長と雷の到来の時期が被っていることから、稲妻が稲を実らせるとも考えられていたんだとか。

たしかに雷は「かみなり」つまり「神鳴り」であり、雷を自然の恩恵と考えていたとも思えるし、
考えてみたら雷と言う漢字自体、田を雨が多い尽くす様を表している。

雷は昔の人にとっては、吉兆を運ぶ自然現象でもあったのだろう。
そんな雷も収まり、いよいよ収穫の秋になるのだなと言う実感を感じる言葉である。

補足事項
・季節の言葉 おはぎとぼた餅
・季節の野菜 松茸 (旬は9月中旬~11月中旬) 
・季節の魚介 はぜ (旬は秋~冬)
・季節の草花 彼岸花
・季節の兆し 秋の雲(鱗雲、鰯雲、鯖雲)

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