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イワモトアキト
2020年12月9日 23:30
愛知の花園予選決勝、第一地区は春日丘高、第二地区は西陵が夢の舞台への切符を手にしました。彼らと同じ年齢、同じ高校生である守山高の生選手たち。何が違うのか…、体格、経験値、スキル、身体能力…。考えれば切りがなく、それらを理由にすると思考が止まる。おそらく、答えはそれらではない。私が高校生だったころ(18年前)はまだ春日丘高は強豪校と呼ばれる学校ではなかった。今は8年連続10回目の花園出場、そ
2020年11月11日 01:07
10月24日、晴れ。守山高校と瀬戸北高の〝引退〟試合が開かれた。ともに花園予選は1回戦で敗れた。試合は保護者の応援が許されず、間近で子どもたちのプレーを見ることができなかった。ピッチに入る前から選手たちは笑顔。勝ち負けではない最後の高校ラグビー。良いプレーをしたい、気合いがみなぎっている。気持ちの高まりを悟られないよう、親との距離は思春期ならではのぎこちなさを感じさせる。親たちは静かに子どもた
2020年10月18日 21:26
花園予選の敗退から3週間、考査による部活動の休みを経てチームが新体制で動き出した。初めての練習試合は冷たい雨、かじかむ手は赤くはれていた。思うようにまわらないパス、ノックオンばかりで試合はすぐに途切れてばかりだ。「ミスはしょうがない。大切なのはその後だ」ハーフタイム、コーチの的場は部員たちに声をかける。小さくうなずく部員たち、声が出ない。体感する寒さ以上に冷たい間が円陣を包み込む。
2020年9月27日 22:51
26日、千種高グラウンドで守山高ラグビー部が初戦を向かえた。相手は全国大会出場経験もある千種高。結果は0-79(前半0-34、後半0-45)の大敗。前半、立ち上がりから千種が猛攻。激しさを欠いた守山のタックルに相手を止めるだけの力はなく、易々とボールはつながれる。失点を重ねるごとに下を向く選手たち、掛け合う声も少ない。静かに時間だけが過ぎ、ノーサイドの笛が鳴った。試合当日、1人の部員が遅れ
2020年9月20日 14:40
1年前の今日、東京スタジアムでラグビーワールドカップが開幕した。満員のスタジアムで行われた開会式をスポニチの先輩カメラマンとともに涙しながら見ていた。今、高校生のプレーを見ていてもその気持ちは同じ。一つ一つのプレーの精度や迫力は比較にもならないが、本気でぶつかりあう精神に大小の差はない。いよいよ来週9月26日、守山高校の初戦は花園出場経験もある千種高校。格上の相手であることは間違いない。
2020年9月14日 17:46
「・・・・・・・・・・・」真新しいラグビーボールをじっと見つめる子どもたち。そのボールにはたくさんの名前が記されている。静かに、何か考えているような、不思議な目でひとつひとつの名前に見入っていた。「どうして見ず知らずの人たちが僕らを応援してくれるのだろう」ボールを渡した直後の子どもたちの表情はどこか冴えない。守山高校ラグビー部への支援を募り、ボールを購入する試みについては彼らに伝えてある
2020年9月7日 23:31
ラグビーをプレーする意味とは何でしょうか。人間力が育つ?強い体を作る?・・・・・・?愛知県名古屋市守山区、県立守山高校ラグビー部の子どもたちにとってラグビーは「未来」への挑戦。彼らはプレーを続けることで人生の展望を開こうと試みています。そんな彼らに目を向けてみませんか。彼らの背中を押す、温かい想いこそが彼らをさらに成長へのステップへと導きます。個性豊かな子どもたちのありのままの姿を