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ひとつめのパス 子どもたちの手へ

「・・・・・・・・・・・」

真新しいラグビーボールをじっと見つめる子どもたち。そのボールにはたくさんの名前が記されている。静かに、何か考えているような、不思議な目でひとつひとつの名前に見入っていた。

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「どうして見ず知らずの人たちが僕らを応援してくれるのだろう」

ボールを渡した直後の子どもたちの表情はどこか冴えない。守山高校ラグビー部への支援を募り、ボールを購入する試みについては彼らに伝えてある。ただ、実際に支援が実りこれほどまでに早くボールが目の前に現れるとは想像していなかったのかもしれない。

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「なぜ?」

不思議そうに顔を見合わせる子どもたちに向かってすかさず顧問の中村は問いかける。

意識を変えよう。このボールは大切なボールだ。でもこのボールだけが大切なわけじゃないだろ?

これまで購入してきたボールも学校と保護者からのお金から成り立ってきていること。当たり前にラグビーができるのは毎日ご飯を作り、学校へ送り出しくれる人がいること。すべてに感謝してラグビーをしよう。大切にパスをつなぎ、奪われたらタックルで奪い返す。もっと気持ちを込めてプレーすることが応援してくれた人たちへの礼儀じゃないか。

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真剣な目をする子どもたち。何を思い、何を感じたのか。

今日も練習がはじまる。真新しいボールを手に彼らはグラウンドを走る。

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*写真は13日の練習試合より

いわもと
皆様のご支援の甲斐あり、ボールを1つ子どもたちに届けることができました。心より支援に感謝致します。ボールにはわたしが支援者の名前を書かせて頂きました。9月14日現在24人の方々からご支援を頂きました。今週中にもう1つボールを購入して子どもたちに届けます。エールをボールに込めて子どもたちへ。今後ともご支援のほどよろしくお願い致します。

サポートいただいた大切なお気持ちも必ず子どもたちに還元させていただきます。彼らへエールを今後ともよろしくお願い致します。