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2021年 エンジニアコミュニティ活動振り返り。メンタルを維持しながら1年間継続する方法5選

この記事は#エンジニアと人生のアドベントカレンダーの22日目です

こんにちは、サイバーエージェントでXRエンジニアしているイワケンです。
本業ではCyberHuman Productionsという会社とともに、オンラインイベントの再発明をしています。
2021年11月15日に行われたXRKaigi2021では、基調講演視聴のあり方を弊チームで再発明を試みました。こちらはメインのコンテンツ+パブリックビューイング (副音声) という形をワンリンクで参加できる体験を提供しました。

そんな私ですが、本業に加えて、コミュニティ活動も大好きでして、
2021年を振り返ると、こんな感じでした。

2021年1月1日 ~ 12月22日
note記事: 46記事
Zenn記事: 14記事
Qiita記事: 9記事
会社のTechブログ: 2記事
カンファレンス登壇: 計3回 XRKaigi2021,YouthValley2021,CA BASE NEXT
ミートアップ登壇:計5回 Gotanda.unity 1回, HoloLens MeetUp 2回 社内カンファレンス 2回
イベント企画: 8回, IwakenLabミートアップ5回, HoloLens MeetUp司会2回, withARハッカソン開催 1回
受賞: Microsoft MVP2021AUGGIE AWARDSファイナリスト (Technical Support)
コミュニティ運営: 3つ withARハッカソン, IwakenLab. ,言語化コミュニティ

その中で今年印象深かったのはMicrosoft MVP受賞でした。

こちらは、人生で3本の指に入るほど嬉しかった賞でした。また、コミュニティ活動が他者に認められ、自信を持つことができました。

マイクロソフト社が「個人」の過去12が月間の技術コミュニティへの貢献に感謝の意を表して授与する特別な賞

https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/32875/


こんな感じでコミュニテイ活動を続けてきたわけですが、2021年は本業もコミュニティ活動もメンタルを上向きに維持できた1年でした。

このnoteでは、メンタルを維持しながらコミュニティ活動 (+本業)を継続する方法について考えたことを言語化します。

自分の人生においてコミュニティ活動の意義を見つめ直す

コミュニティ活動といえば、業界のため、他者のため、コミュニティのためと、他者貢献がベースであることが多いでしょう。その1面をしっかり持ちつつ「なぜ、自分はコミュニティ活動をするのか」という自己というか利己の目線でも見つめ直した方がいいと思っています。

私自身は

・幸福になるため
・自己実現を加速させるため

この2点をベースに考えています。

存在価値の実感による幸福

幸福の話だと、存在価値の実感があると思っています。

心理学者アドラーをもとに書かれた著書「嫌われる勇気」では、「自分の存在価値」「居場所」について以下のようにかかれています。

他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。

人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。

人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値を実感できる。

自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。そこではじめて、われわれは自らの価値を実感することができるのです。

岸見 一郎,古賀 史健. 嫌われる勇気 (Japanese Edition) 

順番としては
「主体的活動」→「他者からの感謝」→「他者貢献の実感」→「存在価値の実感」→「共同体感覚」→「幸福なる対人関係」

になります。

個人的に大事だと思っているのは
「主体的活動」→「他者からの感謝」→「他者貢献の実感」
これをやりやすいフィット(fit)したコミュニティがどこなんだろうということです。コミュニティには会社や家族も含みます。

2018年では「フィットしたコミュニティを選ぶ」という観点で、サイバーエージェントに新卒入社しました。

2021年は、フィットしたコミュニティをゼロから作る、ということで言語化コミュニティとIwakenLab.を立ち上げました。

フィットしたという感覚値としては「履き心地がいい靴を見つけた。」というイメージですかね。

ポイントとしては、力まない、自然体でいられる、なのにパフォーマンスが高い (感謝される) というコミュニティを選ぶということです。

自然体でいられるか、というのは、周りにいる人の価値観に依存します。何を良しとして、何をダメとしている価値観なのか。それが集団化すると文化と呼びます。

例えば、サイバーエージェントでは、会社の採用活動に貢献することを是とする価値観があります。これに関して、世の中には苦手な人もいれば、美味しいと思う人もいます。私はもともと採用活動大好きなので、好きで採用活動手伝っているだけなのに感謝されることがしばしばあります。
こういった要素が複数あるとフィット率が高まると思っています。

しかし、靴と同じで少しでも違和感があると、幸福度が下がる実感があります。なので、違和感を大事にすることも大事です。

人間関係の自己決定権による幸福

これは幸福の資本論という本を読んで気付かされた概念です。

自己決定権がある状態が幸福度が高まるというのは直感的にわかると思うのですが、人間関係の自己決定権というのが、幸福度を安定させるために重要な考え方になります。

逆に考えると人間関係の自己決定権がない状態というのは
「研究室の先輩に嫌われたら人生終わりだ」みたいな感覚ですかね。

人間関係の自己決定権があると
「最悪このコミュニティ(例:研究室)で人間関係がうまくいかなくても、他の居場所があるから大丈夫」という感覚になります。

この心理状態は幸福度に対して大きく寄与すると実感しています。

具体的解決策として、複数のコミュニティにゆるく依存するという立場をとることです。

複数ゆるくというのがポイントです。

ゆるく依存するとはなにか、というのは「関係を維持するための努力はしない距離感」だと思っています。

例えば、誰かに「飲み会行こうぜ」と誘われたときに「断ったら嫌われるかもだから行こうかな」という関係を維持するための努力ではなく「面白そうだから/楽しそうだから/役に立ちそうだから」というポジティブな気持ちで行動意思決定するということです。断るときは断れる心理状態/距離感is大事。

私の場合
・サイバーエージェント (本業)
・withAR
・IwakenLab.
・言語化コミュニティ
・Microsoft MVP


など、複数のコミュニティで精力的に活動しています。
この中で一番、深くなりがちなのが、本業の会社だと思います。

本業の会社を全力かつ安定的に楽しむためにも、会社以外のコミュニティを持つことが大事です。なぜなら、ビジネス(仕事)というのは良いときもあれば、悪いときも来るからです。会社がすべての人間だと業績が悪いときに傷つく可能性が高いです。

多くの人は、会社以外のコミュニティ「家族」や「パートナー」なのかもしれないです。それも大事でありつつ、次に述べる「自己実現」を考えると、技術コミュニティの重要性を感じられると思います。

自己実現のためのコミュニティ

エンジニア含め「市場価値を高めていきたい」という人は多いと思うのですが、その先にあるのは自己実現だと思っています。

自己実現で何を実現したいのかを見つけるワークとして
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」
が個人的におすすめです。自分は「AR/MRの社会実装事例を作る」を人生の目的として自己実現に向かう道を楽しんでいます。

私自身、コミュニティによって得られたことは

・開発習慣/知識
・実績機会
・多方面の仲間

です。
ぶっちゃけ「自分1人のエネルギーで開発ゴリゴリ/実績バリバリ」はもうしんどくなってきました。

なので、周りの人の力を借りたり、また貸したりしながら、知識の共有をしたり、実績を増やしていたたりするのがいいですね。

メンタルを維持するためのネクストアクション

ここまで、コミュニティ活動の意義について述べました。ここからは実際にメンタルを維持するネクストアクションです。自分がこの1年間実施してきたことです。

・得意なムーブを先取りで役割を埋める
・3つの判断をやめる
・実績を事実と感情に分けてツイート
・できない自分を受け入れる
・サウナ&寝る&水分

得意なことを先取りで役割を埋める

僕自身コミュニティを複数運営して、かつ社内外でフルで活動して大変でないのか?という問に対して徹底しているのが

得意なムーブを先取りで役割を埋める

です。

なぜ、活動がしんどくなるのかと言われたら「苦手なムーブ」をしているからです。心がウッとなる活動は「苦手なムーブ」です。
例えば、私は10人以上の飲み会のお店を決めて予約するのが苦手です。2次会の企画も苦手です。旅行の行き先で何するか決めるのも苦手です。考えるだけでストレスが溜まる。

そんなときは「得意ムーブを先取りします」
例えば「目的が決まった企画の人をアサインするのが得意」とか「みんなの要望を聞いてヒアリングするのが得意」とか、
「得意」というのは、あまりストレスがかからず自然体でハイパフォーマンスがだせること
、としています。

得意な役割があれば「それやります!」と先取りしましょう。
他の人は、あなたが何が得意か知りませんから、先に行って「少なくとも1つがある状態」を作って「苦手ムーブ」を割り当てられるリスクが下がります。

それでも「苦手ムーブ」の役割になってしまった場合「他の人に依頼を検討する」「アラートを早めに出す」を考えます。

自分より得意な人がいたら得意な人に任せたほうがいいケースは、積極的に依頼していきたいところ。

3つの判断をやめる

人間にとって「判断」「決断」は精神的にダメージが来るそうです。
なので次の3つの判断をやめています。

・自分が他人から嫌われているかどうか
・自分の価値が他人から見てすごいかどうか
・自分が普通かどうか

このときの原則は「他人の思考や感情はコントロールできない」です。

実績を事実と感情に分けてツイート

コミュニティ活動する流れで、ブログやSNSで発信していくと思うのですが、炎上やクソリプ、失望感が怖いというのが少しあると思います。

その気持ちを和らげるのが、事実と感情に分けてツイートです。

事実というのは、だれが見ても変わらないことです。これが批判されたらしょうがない。気にしない。

そして、その時の感情「やった!嬉しい!なるほど!」などなど、
「本人がそういう感情を持った」というファクト、という意味では、誰も否定できないはずの表現になるはずです。

これも
・Microsoft MVPを受賞しました! (ファクト)
・喜びと感謝と身の引き締まる想いが混じっております...! これからもAR/MRコミュニティに楽しんで貢献していきたいと思います! (感情)

とすると良いと思って投稿しました。

これを自分自身で「すごい賞です!」と言うと、主観的にアピールっぽい表現になり、信頼度下げるかも、と私を思って極力避けています。

できない自分を受け入れる

2019年くらいまで、タスクが一向に進まない自分に対して「なんて自分はできないんだ」と自己嫌悪になっていました。

2021年は「できない!そういうときもある」「お、できない状態で焦っているぞ」とメタ的に自分を捉えて面白がるという状態にすることで、メンタル維持をしてきました。

サウナ&寝る&水分

サウナは血流が良くなるのと、脱スマホの時間という意味でいいですね。整っていきましょう。

寝る&水分は

結局なんだかんだで、寝不足と水分不足でメンタルやられる事が多いのです。
自分も2021年中盤は非常に調子良かったのですが、最近寝不足君で、やはりメンタルの調子も落ちています。

まとめ

2022年はコミュニティ活動のあり方をアップデートしていきたいですね。



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