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アーユルヴェーダ~本気のパンチャカルマ!? その3

実況中継!パンチャカルマ7日目

今日は比較的穏やかな日。まずはこんな指令がくる。

「Panchakarma plan」
snehana(body massage)・・・2
swedana(body steam)・・・3
Anuvasan basti(Oil enema)・・6
Nasya(Nasal drops)・・・5
Gandush(Medicated decoction for gargaling)・・・・5
Yonidhawan・・・7
Yonipichu・・・7
Shirodhar(Local treatment on head)・・・4
Katibasti(Local treatment on low back)・・・1
Manya basti(Local treatment on neck)・・・1
Please DO EAT breakfast before basti

What’sUpメッセージ・・・数字は目次に対応

私の体質的にはヴァータ・ピッタ。症状としては、ヴァータ(風)が吹き荒れている状態とでもいうか、腰椎症でもある。昔はピッタ(火)が吹き荒れていたけれど、これは「怒り」によるものだと自分では思っている。

まず、紙パンツに着替えて全裸で臨む。おしゃれな褌であることもあるが、まあそんな感じ。

1:カティバスティとマンヤバスティ

音楽🎵スタート。シタールが流れる中、私への今日のトリートメントはこんなオイルの水たまりから始まった。

首の根本と腰にこのような土台を作って中にオイルを入れて浸しておく(因みに背中も特別公開)

粘土で作った土台の中にオイルを入れる。温かいオイルがじんわりと患部を温めていく・・・。オイルが冷たくなると吸いだして、また温かいオイルをいれる。もちろん、このオイルもカスタマイズされたもの。この部分の深ーいところに届く、気がする。(あくまで個人的感想です)

2:スネハナ(オイルマッサージ)


これを丁寧に取り除いてからsnehana(body massage)に入っていく。このボディマッサージも体質によって変わり、オイルを使わず乾いた粉でマッサージされる人もいるし、オイルにしても個人個人で全部違う。ちなみに「飲むSnehana」もあり、”ギーを飲む”などはこれにあたり、他の人の体験談(病院とか施設とか)で飲んだ話があったりするけど、私はここで飲んだことはない。飲むのは多分ピッタ(火の要素)が強い人なのかな~
腰と首の土手オイルが終わって、背中を向けているので、このままうつぶせでのオイリングが始まり、左右両方の二人の手で、まず足先からこすり上げられる。二人同時に同じ動きをするので、シンクロになるととっても気持ちがよいけれど贅沢は言えない。
脚、手、背中が終わると仰向けになって前のマッサージ。額から顔、デコルテまで一人でマッサージした後、また足から二人でマッサージされる。
因みに男性の場合は男性のセラピストが行う。女性の身体を男性セラピストが触ることはもってのほか!妻が夫がマッサージするのはOKだけど、その逆はないらしい・・・・のがインド流!?

3:スヴェダナ(発汗法)

一通りのSNEHANA(油剤法ともいう)が終わったら、SWEDANA(発汗)に。いわゆるサウナで、圧力鍋に熱した薬草のスチームを箱内に充満させるというもの。顔だけだした状態で蒸される。古典書には13種類の(火を使う)発汗法が記されいて、火を使うものと使わないものに分かれる。日本人になじみのあるお風呂もあるし、岩盤浴もスチームもあるが、燃やした灰の上に毛布をかけてその余熱で温める。。など手間のかかるものもたくさんあるし、火を使わない発汗法として日光浴をする、というのも含まれる。
ということで蒸されること15分?私の場合、肩が冷えやすく、温まりにくいので、発汗法のひとつパリシェーカ(蒸気を患部に直接あてるもの)も追加。ホースで後ろから蒸気をかけてもらうという、夏の海とかでよく見る光景の蒸気版!?


この蒸気を使うってなかなかでしょ⁈

4:シローダーラ(頭部のケア)

このあと、内緒の施術があり・・・これについては後述するとして、かの有名なShirodharへ。ツボからタラーっと(ダーラというのです。ホントに)垂らすあれで、みんな天にものぼるような快感・・・と言う。
一点をずっと流しているのかというと、そうではない。よく第3の目が・・・と言うけれど、確かにそこにはマルマ(ツボのようなもの)があるのでそこを通りぬけるけど、そこだけ攻めるわけではない。私も最初、違うの??と思ったし、左右を追いかけてしまうので寝るどころではなかったのだけど、まあなすがままにタラーっを楽しむのが正解。でも前に申し上げたように、眠ってはいけないので、落ちそうになると肩をたたいて起こされる。私の場合は。。額が狭いからか、結構な確率で目に侵入してくることもあり、大好き!というわけでもないのが実態。
症状によっては髪を剃って頭に土台をつくってオイルをひたすシロバスティ(最初にご紹介した腰や首のあの土台の”頭”版)という施術もあり、そのために髪を剃る理髪師が呼ばれることもある。これは究極に気持ちよさそう。。実は頭を丸めていつかやりたい(笑)

微妙に動いているのでブレてますが、リアルものです

5:ナスヤ(経鼻法)とガンドゥーシャ(うがい)

シロダーラをした重たーい髪の毛をぐるぐる巻きにして、ガウンを羽織り、ビニールをかけたベッドに移動。私が苦手なことを知っているので、目薬の容器のようなものを手にした先生がにっこり微笑みながら「ナスヤやるよ~」と言う。
寝て、ちょっと顎を上に向けた姿勢で頬骨のあたりと眉間のところをマッサージされてから、まず左側に数滴。吸い込んだら、こんどは右側に数滴。早い人はすぐにこの苦ーいものが喉に落ちるらしいのだが、私はなかなか落ちてこず、奥でジンジンしながらちょっとずつ移動する。「飲み込みNG(だし、したら最悪)」なので注意が必要だが、喉まで到達したら「ガーペッ」としなくてはならない。私は未だにこの「ガーペツ」で出てきた試しがなく、唾液ばかり。。。なので苦ーいうがい薬でガンドーシャして迎えにいく。ちょっとずつだが何かが溶け出ていっているようにも思うが、私はこのうがい薬を必ず2杯もらうことにしている。それでも全部が出ないので、この香りを鼻に貯めたまま、ご飯を食べざるを得ないのだ。

6:そしてバスティ(エネマ・浣腸法)

日本語で書くとなんだかマンガしか思い描けないのは世代のせいかもしれないけれど、そのまんま。ここでは大きくわけで大バスティと小バスティの2種類が交互で施される。小の方はオイル、大の方は、ご想像どおり、たくさん入れる方で、煎じ液だったり美味しそうなにおいのものも。
実はその昔、コーヒーエネマというのが流行った時に、なんでも手を出す私はもちろんやったことがある。その経験がここに行かされるとは思ってもみなかったが、本当に人生無駄ってないものね。
どんな感じになったらヤバいのか?乗り切り方もいろいろやってみたことがあるが、それでも「キャー」なことはやはりある。

入れるだけいれたら、セラピストや先生はさよならして、あとは一人の闘い。オイルは最低30分、大の方はそれほどキープしなくてよいと言われるが、「もったいない精神」の日本人としてはなんとか隅々まで行かせようと頑張ったりする。

因みに小バスティの時は朝ごはんを食べてからでないとだめだし、大バスティの方は朝ごはんは終わった後でないとたべてはいけない。というルールもある。

という一仕事を終えてからやっとシャワー。
でもシローダーラ後は二日に1回しか髪を洗えないので、頭にターバンを巻いて過ごすことになる。最初は慣れないが、ここの人たちはみんな慣れているので、そのうち自分の姿を忘れて、たまに鏡をみてびっくりしたりする!?
先日、ZOOM会議にそのままで出て、インド人っぽい~と言われた。
そういわれてみればそう見える??

最近はペーパーバスタオル!

7:内緒のおまけ

スキップした"内緒のやつ"にもちょっと触れておくと、今回の訪問で初チャレンジしたのはもうひとつ"あな"のトリートメント。アーユルヴェーダは「カーマスートラ」でその部分だけ取り上げられたこともあるが、「生殖」ということにとてもフォーカスしている。人間として次世代を生み出すための機能がとても重要なポジションにある、と知って.この私でさえ何か重大なことをし忘れた気がしてくるくらい説得感がある。
そもそも王族とか子孫が大事な男性たちが必要として、男性医の世界(いずこも同じ)で発展してきたのは事実なので、そこへの熱心度は想像できる。
そのために食べ物でも「シュクラ」(強精)に効果があるかどうか?とか、とても細かく分析されている。でも女性のためにも(男性の比ではないにしても)いろいろなことは考えらえられていて、最近はフェムテックとして日本でも見直されつつある一つの手法がアーユルヴェーダ。そこで、今回そのアプローチをお願いしてみた。
最近、お姉さま世代にもこれに注目する方がでてきたのはとてもうれしい傾向。誰のものでもない、ひとつしかない自分の身体、大事にしないとね!
多分、男性のはいろいろあるんだろうな⁉️と、そっちも興味深々

次回はパンチャカルマあるある??

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