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メガベンチャー出身のCxO経験者が語るIVRyの人材、組織づくり

この度、IVRyは2024年5月にシリーズC30億円の資金調達を発表しました。
今回は、「メガベンチャー出身のcxo経験者が語るIVRyの人材、組織づくり」をテーマに、 今年から新たに参画してビジネスグロースを担う、グリー・メルカリでのUS事業の立ち上げやトラボックスCEOを務めたVP of Growthの片岡慎也、過去にチャットワークでCHROを務めたVP of HRの西尾知一、2名の対談企画をお届けします!
さらに詳細はPodcast「IVRy Talks」でお聴きいただけます。


未来を見る視点は同じだからお互いの異なる強みを発揮していける

ーー スタートアップで組織づくりをやってきたお2人に、新鮮な視点でIVRyの組織の魅力、そして課題についてお聞きしていきます。
まずはお互いの第一印象を教えてください。


西尾
最初に慎也さんが入ると聞かされた時に、経歴も実績もやばい人が来るな、と思って、僕的にはドキドキワクワクしていました。そこから、実際に慎也さんと最初に話をしたときに、 すごいおこがましいですが馬が合うな、というか、最初から話が合うなって思いました。
慎也さんは、ゴールがここで、それに対してどういうことをしていく、というビジョンをしっかり作って、それに対しての手段をしっかり考えられているところが魅力ですね。そこがすごく徹底されていて、その中の1つとして、バリューが超重要と考えているところにも共感できます。
僕自身がIVRyに入って1番考えなきゃいけないと思っていたところは、やはりバリューが超重要っていうところなんですね。そこは前職でメルカリさんなどをかなりベンチマークしていたので、(慎也さんに)色々話聞いてみて、この辺はさすがだなと思っているところです。 目的やカルチャー、バリューというところに対して重きを置いている方でとても心強いなと第一印象として感じました。

片岡
西尾さんに馬が合うなんて言っていただけるなんてとても光栄です。実際私も本当に最初から馬が合っていたなと思っています。お会いする前後でここは変わらなかったんですが、比較的私が前に出ていく攻め系のHRのタイプだと思うんですけど、西尾さんは守りのスペシャリストで、私は背中を預けさせていただいています。
今までの西尾さんの経験もさることながら、実際にこのIVRyでの2ヶ月、西尾さんの動き方を見てみて、私が勝手に自分のミッションとして背負おうしていた、VPの人たちのHRBP、組織人事みたいな役割は、西尾さんにお任せする方がバランスがいいなとも思いました。

というのが今の状況って、ワンピースがわからない人には申し訳ないんですが・・、見聞色の覇気(※相手の気配を感じる力。高めると、相手の位置や行動の先読み、力量を見極めが可能。)を持っていると思っていて。西尾さんは状況分析の目線とか人の機微の観察において、非常に経営に根付いているCHROだと思います。CHROっていうのは人事部長とはちょっと違って、常に経営的な目線を持ちながら、より会社で働いてる人が成果を出すための機会や、課題解決について常に考えていて、時間軸が人事部長と少し違うのかなと感じます。
今のIVRyにおいてはやることがたくさんあって、 実際にアクションをする施策は足元の議題が多くなりがちなんだけれど、思考は未来を見ているところが、西尾さんと馬が合ったところかなと思いますね。

私も比較的、西尾さんと同じように見聞色の覇気が強化されてる方の人間だと思ってるんですけど、この見聞色の覇気を活用して未来を作るっていうことを一緒にやっていきたいなと思っています。

西尾
そうですね。私はHRをやる前は元々ずっとコーポレートやバックオフィス系を中心にやってきたので、実はHRよりそちらの方がキャリアも長くて強いと自覚しているんです。慎也さんってどちらかっていうと攻め系で、 ビジョンを持ってみんなついてこいって引っ張っていくようなタイプで、私はどちらかというと、そういう人たちが暴れられるように、攻められるように環境を作っていくっていう方が得意なんですね。ですので、そこはうまいバランスでやっていけるんじゃないかなと思ってます。

今の小爆発を繋げてもっと大きな爆発を起こしたい

ーー ここからはIVRyに入った理由と実際入ってみた感想をそれぞれお伺いしていきます。まず慎也さん、お願いします!

片岡
入社前の感覚は、入社してからもやっぱり正しかったなと思っています。IVRyの人たちは優秀で真っ直ぐ素直。加えて、入社前に感じた現場の熱量がうねりを作ってるような状況っていうのもやはり存在していて、実際いろんなところで小爆発という成果が発生している感じです。
 ただ、まだ導火線が繋がっていないというか、あるチームで達した成果がちゃんと次のチームに繋がってるかっていうと、それはまだなのかなという状況です。全体で大爆発を起こすためには、これからそれぞれの繋がりや連携を強化していくことが重要だと思っています。

私の言葉で言うと、「からくり」って言っているんですけど、会社を成長させる「からくり」を作っていきたいですね。事業と組織で勝ち続けられるための「からくり」をIVRyで作っていきたい。浸透したら意識せずに皆が実施できるような仕組み、意識付けみたいなことをやれたらいいなと思っています。
例えば、ミーティングの準備の仕方から、ミーティングの運び方、1週間のリズム、1ヶ月のリズム、3ヶ月のリズム、1年のリズムもそうですし、経営会議の位置づけやそれを全体定例でどういう風にみんなに、いわゆる1対nで情報共有してコミュニケーションするか、メッセージングしていくかっていうところとか。あとは、何よりもバリューに命を吹き込むということをやりたいですね。

ーー まさにそれが、一般的にカルチャーと言われる部分ですよね。

片岡
そうですね。実際カルチャーというと、雰囲気というか価値観みたいなところがあると思いますが、伸びていく会社っていうのは文字化されているかどうかは置いておいて、やっぱりいろんな仕組みがしっかり根付いてますよね。
バリューに根差した運び方っていうのがあると思うのでそれをIVRyでアップデートしていきたいです。

”Work is Fun”を一緒に実現したい 代表のバリューにこだわりぬく姿勢に惹かれた

ーー 次に、西尾さんにもIVRyに入った理由をお聞きします。

西尾

1番はVisionの「Work is Fun」っていうところですね。これが僕としては1番刺さった、大きなところでした。
前職からもそうなんですけど、自分は人生のなかで働く時間って大半を過ごすので、それが楽しくないと、そもそも人生自体が全然楽しくないと思っているので、この辺りはこだわりたいなというのはずっとありました。

で、この「Work is Fun」って、言うのは簡単なんですけど、実行するのって結構難しいと思うんです。なぜなら、会社ってどんどん大きくなっていくと、この「Work is Fun」っていうところが薄れていったり、ばらばらしていってしまったりというのが結構あるのかなと。そんな中で、この「Work is Fun」に対してのファウンダーの奥西さんのコミットメントがすごい強い。1番コミットメントできるのは、やはり創業者しかいないので、 彼のコミットメントが強ければ強いほど、「Work is Fun」がぶれていかないだろうなという風に思ってるんですね。
さっきカルチャーって話がありましたが、カルチャーって基本的に何もしなくても形成されると思うんですよね。バリューも含めて細部まで色々設計して、それが「Work is Fun」に繋がっていってカルチャーを作っていくというのが、奥西さんの元なら可能なんじゃないかと思えました。

実際に入社してからも、例えば合宿は全員参加でやるぞとか、バリューも一言一句細かいところまですごいこだわり持って魂吹き込んでいて、それをどう浸透させるかっていうところもかなりこだわりを持って進めている。この辺りがやっぱりIVRyの良さですよね。
もちろん自分も「Work is Fun」を体現するために一緒に頑張るんですけど、ここに対する奥西さんの向き合い方やこだわりっていうところが自分の中では一番の 入社の決め手になり、実際入ってからもそれは変わってないですね。

ーー 次は、IVRyの組織について聞いていきたいと思います。
直近で資金調達もして、これからまだまだ高みを目指していくというフェーズですが、お2人から見てIVRyの組織に必要なことや課題ってどんなことだと思われますか?


片岡
そうですね。全社でのバリュー合宿を経て、5月頭にバリューを刷新したばかりですが、 本当にIVRyらしいバリューを設定することができたと思います。このバリューはトップダウンで決めたわけではなくて、今までのIVRyに根付いていた空気感とか価値観をリビルドしただけに過ぎないんですね。これから大切なのは、これらのバリューを浸透させていくこと。ベン・ホロウィッツの「WHO YOU ARE」という本の中でも”最も強固で長続きする企業文化は言葉ではなく行動に基づく”って言われてるんですが、バリューを表す行動事例を共有していって、バリューに対しての理解を全員で深めていくことを進めていく必要があると思います。 

それも含めて、プロジェクトとして業務成果を出すリーダーはもちろん必要であるものの、これから一緒に組織文化を作っていけるリーダー、それは私がさっき申し上げた「からくり」を作ることに他ならないんですが、そういう存在が必要ですよね。プロダクトマネージメントとか事業マネージメントっていうのは、 集合体としてお客様の行動を定量KPIで管理しながら改善していくことが多いんですが、対して組織マネージメントは、集合体じゃなくてより一人一人に向き合った、定量と定性の両方の確認をしながら進めていくことが必要だと思います。

人は感情で動いて論理的に正当化する生き物と言われますが、一方で物事の受け取り方が人によって異なることが多い中で、感情がどう動いてるのかの予測って本当に難しいですよね。でも、ここに面白さがあると思います。 こういうことはどの組織、事業体においても、チームで進めていく以上は必ず発生する事象です。 これをちゃんと理解している西尾さんとか私と一緒にやりたいことを推進していくことで、一緒に悩みながら、成長しながら進めることができると思うので、これを楽しいと思える方と一緒に働きたいですね。

ーー 本当にバリューってIVRyを形作る上で非常に重要なファクターですよね。合宿でみんなでバリューを決めに行ったっていう形なんですよね。

片岡
そうです。「過去にIVRyでやってきたことの中で、好きだった行動ってなんですか。」みたいな質問をしながら引き出していきました。 4月入社の方がすごく多い月だったんですが、最高のオンボーディングにもなって、それも良かったのかなと思います。

ーー ありがとうございます。このあたりもnoteでまとまっているので、ぜひ興味ある方見ていただければと思います。続いて西尾さん、いかがですか?

西尾
私は前職のチャットワークは70人ぐらいのところからジョインして大体300人超にグロースするところまで立ち会わせてもらったのですが、 同じようなことがどこの組織でも起きるのだなと感じてます。70人から100人になって、100人から150人、300人になって来た時に起きることって結構同じだなと。今IVRyはちょうど100人になろうとしていて、100人の壁みたいなところがあるはずだけど、今のところいい感じに来ているところから、今後この辺をどう乗り越えていくかというのが課題として出てくるでしょう。

その中で一番大事なのは、さっき慎也さんがおっしゃったところですが、僕もやはりカルチャーだと思うんです。ドラッガーの言葉だったと思いますが、”Culture eats strategy for breakfast(カルチャーは戦略を食う)”で、 結局どんないい戦略を作っても企業文化がしっかりしないと多分うまくいかないので、まずはしっかり足元を作っていきましょうっていうことですね。

ではその上でどういう組織にしていくかですが、やはり一番大事なのは、採用の基準にしても何にしても、まず我々と一緒にカルチャーを作っていけるような仲間かどうかっていうところが大事ですね。それをベースにプラスして、これからのフェーズで自分たちの一歩先のことを分かってる人たちかどうかというのが大事。そういう、この会社で成長できる素養がある人をどんどん採用して、組織として強くしていきたいですね。 でもやっぱり一番大事なところは、繰り返しになっちゃいますがカルチャー。これは絶対譲れないところかなと思います。

ーー やはりお2人とも壁みたいなものは経験されてるんですか。慎也さんも、過去にご経験はありましたか?

片岡
そうですね。インターネットで事業を作っていた会社が、ビジネス系の事業を新しく始めましょうって言った時に、 今までと異なるバックグラウンドの方が入ってきて、これまでのバリューを押し付けるわけにはいかないんだけれども、大切にしたいバリューではあるから、そこをどういう風に、混ぜて新しいバリューに昇華させていくかは悩みました。
結果として、同じラベルのバリューを作って使い始めたんですけど、そのまま何も特に事故なくいけたんですが、やはり最初の頃は、今まで言っているバリューの定義と同じのまま伝わるのか、というのは、何回も何回もすり合わせながら進めましたね。

成長意欲、経営目線のある人と一緒にこれからのIVRyを作りたい

ーー 次は、今までの話も踏まえて、IVRyの採用について聞いていきたいと思います。今は人が足りなくて困っているというより、今後もっと攻めるためにまだまだ人材が足りないというフェーズかなと思ってるんですが、現在の採用の課題感やこういう人ならIVRyで活躍できる、というような人物像について伺えますか?

片岡
まず知名も含め、IVRyが持っている事業のポテンシャルの高さに対して理解度がまだまだ足りていないと思っています。 IVRyって「電話の事業」という誤解があり、多くの方がシャッターを下ろしてしまっていると思うんですよ。私も実際、選考時に一度下ろしているので。(笑)
その後、もう1回奥西さんから1時間とか2時間話を聴いて、なるほど、すごいことをしようとしてる。これはポテンシャルがある、夢があるぞって思えたんです。
でも実際にそれを説明したところで、 理解する難易度が高いんですよね。やっぱり説明するのが難しい事業で、ここに課題があるとは思うんですが、まずはお話させてほしいし、現場の熱量を感じに来てほしいですね。
特に今めちゃくちゃ強く求めているのは、組織を作る、 採用っていうところに高いパッションを持って推進できる採用責任者。そして経営目線を持ちながら組織に寄り添う人事。これを一緒に作っていける方々と一緒に働きたいです。

西尾
なかなか魅力を訴求しづらいというところは課題としてありますが、ここからグロースしていく会社ってたくさんの機会を得ることができると思います。
あと私が今HRをやっていて一番魅力だと思うのは、優秀なメンバーとか優秀な幹部とか、このスピードでグロースしていける環境の中で、 自分が経営に近いところで仕事ができるっていうところです。それってなかなかない機会かなと思って。一緒にそれを作り上げていく中で自分自身の成長スピードもやっぱり高まりますよね。すごく抽象度の高い議論とかもたくさんあって、大変なことも厳しい環境もあるんですが、これを味わってやっていくことで、自分自身の視座もどんどん上がっていきます。こんなに成長感を得られるフェーズってなかなかないのかな、と。
特にHRでいうと、 成長意欲があって自分たちのIVRyっていう事業を一緒に伸ばしていきたいと思える方と一緒に働けたらいいなと思ってます。

バリューは最大の「からくり」。 大事にしながらイノベーションが生まれる組織に

ーー お2人がIVRyでどんな組織を作っていきたいか、どういう組織にすべきかという展望について教えてください。慎也さん、お願いします。

片岡
IVRyは日本を代表するような大きな事業を作っていくことになります。世界にも挑戦しようとしています。めちゃくちゃ大変だけど、その過程は本当に楽しいと思うし人としても成長できると思います。
私はバリューは会社づくりにおける最大の「からくり」だと思っていて、阿吽の呼吸を「阿吽でなくする」のがバリューです。
IVRyのバリューは3つあるんですが「Grab and Grit」は、自分のオーナーシップを広げて最後までやりきる。 考える思考をないがしろにするわけじゃないですが、アクションする試行をどんどん推進して、振り返りによって非連続に成長していくという意味が込められています。
「Keep on Groovin'」は、自分とは異なる多様な個性、考え方を尊重して、そこから学んで共に奏で、共創していく。互いを信頼して、背中を預け合って、継続して価値を創造していくっていうことです。
最後に「Beyond the Wall」は、過去の自分の経験の壁や組織や役割という壁に縛られず、心のバリアを突破して、お客様やコトに向かって最短で進んでいくということです。自分の中の常識の壁を越えていくことだけでも大変ですが、それを最短で困難を超えて価値を作ることに挑戦していく。

この過程を「Work is Fun」っていう会社のビジョンを大切にしながら前向きにやっていきたいなと思っています。 特にコトに向き合い事業を伸ばすっていうことをやり切るところを大切にしながらバリューを体現できる組織にしていきたいですね。

西尾
私としても基本的に、バリューを大事にする、その結果として、やっぱり「Work is Fun」を体現する組織にしたい。それをやる過程で、組織として絶えずカオスが常にある状態にしていきたいです。

新しいものが生まれるところは安定して成長している部分もありますが、やっぱりカオスがないと、イノベーションってなかなか起きないということがあって。うまくいっているからってそれにずっと乗っかるんじゃなくて、次どんな新しい挑戦をしようってカオスを常に起こして色々新しいものを生み出すっていうサイクルをぐるぐる回せるような組織が良いなと思います。そしてそれに耐え得る組織を我々HRとして作らなきゃいけない。そのためには、まだまだ人が足りてないのでそういうことを一緒にできる人材もどんどん確保していきたいですね。

このサイクルをぐるぐるっと回せて、ずっと世の中に新しい価値を生み出せることを楽しいと思ってもらえる人と一緒に組織を作っていけると「Work is Fun」を体現する組織として永続的にやっていけるんじゃないかなと私個人としては思っています。そういう組織を作りたいですね。


IVRyでは、一緒に成長していく仲間を全方位で絶賛募集中です。


■IVRyオリジナル音声配信番組「IVRy Talks(アイブリートーク)」とはIVRyのリアルを伝える!をコンセプトにIVRyのカラーやcultureの社内外への発信を目的として、スタート。毎回ゲストをお招きして、IVRyに関わることになった経緯や働き方、社内メンバーからこの人にはこれを聞いてみたい!といった内容をお届け。

IVRyの魅力やどんな会社なのかを知っていただく、そして、中のメンバーにはもっとIVRyのことを好きになってもらいたい!そんな番組となっております。


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