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分詞構文 | 読みやすい例文で基本の形を押さえる

高校の英語で学習する分詞構文について、読みやすい例文を使って、平たく説明をしています。

分詞構文は、分詞が作る副詞句という副詞に相当する固まりになります。

英語の型をまず把握するのに、読みやすい例文を使うと、文法の学習を始め易いかと思います。

分詞構文 | 読みやすい例文で


【例文】
Going out my room, I touched my smartphone.
「自分の部屋を出たとき、スマートフォンに触れた。」


 
この「Going my room」という固まりが、(現在)分詞によって作られた副詞句になります。この分詞構文の形について、まず説明をします。

もともとの知識として、中学英語で学習した接続詞を使った文から考えていきます。
 
When I went out my room, I touched my smartphone.
「自分の部屋を出たとき、スマートフォンに触れた。」
 
先ほどの例文と意味は同じです。
 
whenという接続詞が使われている方の主語と、接続詞が使われていない方がコンマで区切られた形になっています。

この接続詞が使われている方を分詞構文の形にすることができます。意味は、接続詞を使った文と同じです。

ここで、主語が、接続詞アリの方と、接続詞無しの方で同じときは、接続詞の方の主語を消します。
 
そして、能動の内容、つまり主語が動詞を行うという内容のときは、動詞の ing形を使います。このときに、接続詞を消します。
※受動の意味の場合は、動詞を過去分詞にします。

When I went out my room

Going out my room

これで、分詞構文の形に書き換えることができました。
 
時を表す接続詞の部分を書き換えましたが、他にもパターンがあります。
 
理由(ので)、条件(ならば)、連続した内容(そして)、譲歩(だけれども)、付帯状況(しながら)という意味のものを分詞構文で表すことができます。

独立分詞構文

難しそうな文法用語ですが、先ほどと、だいたい同じ要領で書き換えができます。違いは、接続詞アリの方と、接続詞無しの方の主語が異なるときを独立分詞構文といっています。

When he went out my room, I touched my smartphone.

His going out my room, I touched my smartphone.

接続詞アリと無しの主語が異なるとき、接続詞を消して、異なる主語を所有格もしくは目的格で表します。
 
目的格を使うと「Him going out my room」となります。
 
なお、主語が、格変化をしない名詞のときは、そのまま書きます。

接続詞アリの方が否定文のとき

否定文のときは、not をつけます。


Because I don't have money, I can't buy it.

Not having money, I can't buy it.


独立分詞構文のときには、所有格(目的格)を not の前に書きます。

「所有格 + not + 分詞 ~」という形になります。
※目的格や格変化しない名詞のときも not の前です。
 
昔から言われている覚え方です。
 
notは後ろの内容を否定するので、否定する動詞の内容を引き継いでいる分詞がnotの後ろ。主語を否定するわけではないので、主語を表す語はnotの前。
 
もう少しnotについて、深く説明をしておきます。

よく熟語として、
not until ~「~して初めて」という表現が出てきます。

もちろん、このまま覚えても良いのですが、文法を使って詳しく押さえておくと、強調構文の例として、合わせて押さえることができます。

not | 後ろにくる内容を否定する

until SV 「SVするまで」は、接続詞 until によって作られた副詞節です。一文の中で、副詞として機能をします。この副詞(節)を not によって否定します。

not until SV とすると、後ろにくる内容を not が否定するので、「SV するまで」の否定の意味となり、「SV して初めて」という意味になります。

そのまま覚えても良い熟語を、敢えてこのように文法的に考える理由は、強調構文として押さえることができるからです。

It is not until SV … that ~.
「SV … して初めて~。」

このように、副詞節の部分が、強調構文で強められているというわけです。

熟語として覚えるのなら、強調構文と合わせて一度に押さえてしまえるというわけです。

一度で二つのことを押さえることができると楽なので、少し英文法を頑張ると、スムーズに二つのことが習得できるかと思います。

他のnotの否定の例

not が後ろの内容を否定するということに関連して、動名詞なども当てはまります。

【例文】
your not losing the game
「あなたが、その試合に負けないこと」

losing the game(試合に負けること)を not で否定をすると、「試合に負けないこと」という意味になります。

your は、動名詞の意味上の主語といいまして、「負ける/負けない」という動詞の主体を表します。「あなたが負ける/負けない」ということになります。

動名詞を表している動詞の ing 形の主体を表すのが、意味上の主語になります。

・代名詞のときは、所有格か目的格で意味上の主語を表す
・人の名前や無生物の名詞は、そのままの形で意味上の主語にする

not で動名詞の内容を否定するときに、
「意味上の主語 not 動詞のing形…」となります。

この形が、先ほどの例文で使った文の形です。

このように、関連する内容をセットで押さえると、効率よく学習ができるかと思います。

無理をすると、かえって混乱してしまうかと思いますので、ほどよく関連できそうなところで効率よく勉強を進めるのが良いかと思う次第です。


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