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関係副詞 | 導かれる節は形容詞節で修飾語句と思うと楽!

高校の英語で学習する関係副詞について、身近な例文を使って要点を解説しています。細かいことを述べると多くの内容になりますが、学習を始めるときに、分かりやすくて、本質的な部分を押さえておくとスムーズかと思います。

関係副詞 | 形容詞節です

関係副詞が導く節(固まり)は、形容詞節となります。形容詞節というと、難しそうですが、先行詞という語句を修飾している部分となります。
 
先行詞をさらに詳しく述べている部分となっている固まりと思うと、理解がしやすいかと思います。
 
この中学英語で学習をする関係代名詞の要領で、関係副詞を押さえると、英語のリーディングなどの内容の把握に役立ちます。
 
英語の文法を学習するときに、具体例を通じて学習をすると、内容の理解がしやすいです。

具体的な例文


関係副詞は、先行詞を後ろから述べる修飾語句の固まり。



ちょっと大雑把ですが、学習し始めには、これくらいの漠然とした捉え方が良いかと思います。
 
細かい内容で、「非制限用法が・・・」と、一度にあれこれと詰め込むと混乱するかもしれないので、まずは単純に考えてスタートします。
 
【例文】
Here is the famous place
where we can see wonderful panda shows.
ここは、すばらしいパンダショーを見ることができる有名な場所です。

関係副詞 where

関係副詞の where は、場所となる先行詞の内容を詳しく述べる固まりを形成します。
 
where we can see wonderful panda shows「すばらしいパンダショーを見ることができる」という部分が、関係副詞によって導かれた部分です。
 
(the famous) place が、関係副詞節によって修飾される場所を表す先行詞です。
 
英文法では、修飾語句 M となっていて、先行詞という名詞を修飾している形容詞として働いています。
 
ただ、文法の説明だけだと、難しい感がありますので、もう少し平たく説明をします。

名詞を詳しく述べるということを理解するために

英語に限らず、日本語でも、詳しく内容を説明することは、ときには重要になります。

Here is the famous place.「ここは有名な場所です。」というだけだと、<有名な場所>と、いきなり言われても何のことだか不明です。
 
そこで、この<有名な場所>について、詳しく内容を付け加えます。
 
「すばらしいパンダショーを見ることができる」<有名な場所>にすると、先ほどよりも、内容が詳しくなります。
 
これだと、漠然とした<有名な場所>よりも、読み手(聞き手)は分かりやすく情報を受け取ることができます。
 
このように、関係副詞を使うことで、先行詞という名詞に、より詳しい内容を付け加えることができます。

英語文法を学習するときに、あまり複雑でない例文を用いると、理解しやすくなるかと思います。関係副詞に限らず、良い例文を活用するとスムーズに勉強が進むかと思います。
 
この note 記事が、お役に少しでも立てば幸いです。

少しパンダ休憩です。

ちなみに、アドベンのパンダです。


2020年の12月のツイートです。

ここから、再び英文法の内容です。

他の関係副詞(whenとwhy)

関係副詞で、時を表す先行詞を修飾する when です。先ほどは、先行詞が「場所」だったので、「where」を使いました。今度は、先行詞が「時」を表す語なので、「when」を使います。

今度の文は、高校の定期考査などでは、昔からよく出題される形を例文にしています。少し、先行詞と関係副詞の固まりが離れていますが、「the time when SV ~」という基本形を押さえておくと自然と内容が分かるかと思います。

【例文】

The time will come true when the panda will eat this 'Take'.

「そのパンダが、この'竹'を食べる時が実現するだろう。」

come true は「実現する」という意味の熟語です。二語ですが、一つの自動詞と思っておくと気持ちが楽です。

the time の time(時)が先行詞で、後ろから「when the panda will eat this 'Take'」という関係副詞の固まりが修飾しています。修飾というと難しそうですが、「時」という漠然として言葉を、どういった「時」なのかと詳しく述べているということです。

英語では、後ろから情報を追加するということをよくします。

reason(理由)が先行詞のとき

また、理由を表す語が先行詞になったときには、関係副詞「why」が使われます。これには省略形があるので、基本的な例文から合わせておさえておくと良いかと思います。

【例文】

This is the reason why I like the panda.

「これが、私がそのパンダを好きな理由です。」

先行詞の reason(理由)を、後ろから「I like the panda」というように、どういった理由なのかと情報を追加しています。ちなみに、「This is why SV ~」で、「SV ~である理由」という表現になっています。

これは、先行詞の the reason の部分を省略した形です。

なお、これとは別に、先行詞が reason のときに、よく関係副詞の why が省略されることがあるので、注意です。

「reason (why) SV ~」という関係副詞の方が省略されるということも知っておくと、英語の内容を理解するのに役立つかと思います。

関係副詞は形容詞節として働き、先行詞を修飾することから学習します。しかし、howについては名詞節を形成します。

しかも、howが後ろから修飾する先行詞という名詞が無いのも注意が必要になります。ここからは、このhowについて説明をしていきます。

まずは、シンプルな例文から見ていきます。

howが名詞節を作るときがあります


This is how the panda ate "Take".
「そのパンダは、こうやって「竹」を食べました。


howが作る名詞節の形と、意味です。

how SV ~「SVする方法」です。このhowが作る固まりが、「方法」という意味の名詞になっています。
 
「how the panda ate "Take"」で、(そのパンダが「竹」を食べた方法)という意味になります。how 以下の内容なので(~する方法)となりますが、名詞の固まりです。
 
先ほどの例文だと、
  This(S) is(V) 方法(C).
という文の骨格になっています。how節の部分が「方法」という名詞として補語の位置に書かれている第二文型です。名詞なので、補語の位置に置けるというわけです。

howが、この名詞の固まりを形成するときには、先行詞が出てこないので注意です。
 
この名詞節として働くhowですが、言い換えがあります。the way を使うのですが、この言い換えには三つのタイプがあります。

the way で言い換える


・the way in which SV ~
・the way that SV ~
・the way SV ~


これら三つは、どれも「SV~する方法」です。一番上の形だと、way が先行詞で、in which の関係代名詞が後ろから修飾をしている形になっています。
 
二番目も関係代名詞 that が後ろから先行詞 way を修飾している形です。
 
in which や that が省略された形が、三番目です。
 
いずれにせよ、これら三つについての way の意味は方法という意味です。方法という意味の先行詞 way を関係代名詞の固まりが後ろから修飾していると考えると、良いかと思います。

他の意味で使われる the way

「the way SV~」が、「how SV ~」の言い換えだけだと分かりやすいのですが、もう一つの異なる用法があります。
 
「the way SV ~」で「SがV~するように」という意味になるときもあります。

「~するように」ですから、様態の意味で、方法とは違ってきます。the way が出てきたときには、まとめると、次の二つの判断になります。
 
・「~するように」という意味の接続詞として考える
・way が方法という名詞で後ろから関係代名詞の修飾を受けている

どちらの内容なのかを判断することが必要になります。英語を学習するときに、判断が必要だと考えられることについては、慣れるまで特に注意をしておいたほうが良いかと思う次第です。

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