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【私のえんだより】私たちの考える行事「体験共有型」

私のえんだより

~私たちの考える行事「体験共有型」~
先月の園だよりでは「同世代」を「同級生」と誤り、たくさんの誤解を招いてしまい申し訳ございませんでした…。ただの伊藤純也ファンの私です(笑)バーレーン戦3点目を決めた上田綺世選手は母校の後輩です。応援よろしくお願いします!また、各クラス面談に取り組む中で、「大人のまなざし」への感想も頂いており、大変嬉しく思っています!先生たちや保育園のことを知って頂くことで、固有名詞的に「○○先生」「○○保育園」に預けたい!と思ってもらえたら、そして、顔が見えるオープンな関係を築いていけたら幸いです。そのためにも、先生たちと共に、課題意識を持ち改善を続けていきます!
 さて今回お話しする「体験共有型行事」も、今年度、改革を図ってきたことの一つです。Family Dayにはじまり、夏祭り、親子うんどうまつりと一貫して「親子と保育者で体験を共有すること」を大切に取り組んできました。体験共有型に対して、いわゆる幼児期的な行事の形態を「発表鑑賞型」と言えるでしょうか。次の課題が考えられます。①子どもが発表する「やる側」、保護者が鑑賞する「見る側」となり、保育者は「やらせる側」にならざるを得ない状態が生じてしまう。②その営みの中では、どうしても大人の視点は「評価的」になってしまいます。「できた・できない」「良い・悪い」といった観点で、行事当日、その日の出来栄えに、強く多くの関心が向いてしまう…。③園からの「説明的」な表現からは「子ども本来の姿」が伝わらない。保護者自身の感覚は働かず、気持ちが動かない。
ともすると、本来大切にしたい「過程」の部分はよく見えず、子どもが何を感じ、どのように感覚を働かせて、どんな気持ちの動きがあるのかについて、保護者の皆さんに伝わり切らないことが想像できます。
 そんな、幼児教育で「当たり前」に行われてきた行事の形態を見直し、「子どもたちの育ちを分かち合い、喜び合うこと」を真に叶えるにはどんな行事のあり方がよいのか?先生たちと共に考え、「体験共有型行事」へと、少しずつ変革を進めてきました。ポイントは大きく3つです。①「体験を通して分かち合う」②「体験に言葉を添える」③「日常とつながる安心と賑わいの場」。
 見る側、やる側ではなく、一つの行事の中でそこに居る「全員が参加者」となり、同じ側に居ること、共に身体を動かし、感覚を働かせ、心を躍らせること、その安心感から子どもたちは本来の力を発揮でき、保護者の皆さんには、ともに体験する中でこそ子どもたちの育ちを実感して頂けると考えています。親子うんどうまつりの綱引きやリレーが思い出されます。取り組む内容や取り組み方、その過程は、「行事があるから取り組む」といった行事先行のものではなく、日常の営みとつながっていくように、「子どもの主体性【選択制や対話】」「子ども参画【企画運営にも参加】」「協働【異年齢、大人も共に】」を大切にしています。さらに!「~会」ではなく「まつり」という言葉をキーワードに!日々の生活に活気を与え、楽しみを深めていく「賑わいの場」になること、地域の祭りなどで、神輿を担ぎ、太鼓を叩き、踊り、屋台をさばく大人たちの姿から「なにか」を感じるように、行事の中で「大人が子どものモデル」となっていくことで、子どもたちの身体と心が動き出すことを思い描いています。そんな空間でこそ、子どもたちは自ら人前に立ち表現しはじめるものです。
 親子ひょうげんまつりまであと少し、園内は祭りの雰囲気が漂いはじめています…

副園長

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