ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
今回は投資をしている人、それも長期投資をして放置でなく、比較的短期投資をされている人へ向けた狭い(?)話を。
7月22日と24日の時点では、ぼくはnoteでこう述べている。
そう、この時点では、ぼくはファンダメンタルズ的に日銀は利上げをしない(できない)だろう、と考えていた。けれど一方で、テクニカル的にはドル安・円高(=利上げ)の可能性を示唆するものもあった。
次のドル・円チャートを。
これは週足をラインにして、7月前半にチャネルラインを描画していたもの。
直近の価格は26日金曜の終値時点(土・日は市場がお休みなので27日午前6時)のものになる。
27日の夜に投資をしている年下の友どちと会食の約束があり、その時に話のネタになると思い、スクショをしていた。もちろん加工などしていないけれど、それを証明する術も知らないし、そもそもぼくは予想屋でもなんでもないので当たった、外したといった話をしたいわけでもない。
時間軸の長い週足チャートなので、右の方を拡大する。
テクニカル分析をされている人ならわかると思うけれど、チャネルラインの下限までにもう少し時間を要すること、この形ならおそらくそこまでは下がる可能性が高いと考えられると思う。
この時点で、1ドル・約153.7円。
ぼくは年下の友だちとご飯を食べながら画像を見せ、次のように推測を話した。
この下限のラインに届くとしたら、月末(7月)か、8月の最初だと思う。だからドル・円は、その時に150円から140円台後半までは下がるんじゃないかな。
もちろん「必ず」「絶対」などない。
その後、日銀金融政策会合とFOMCを通過した現在(8月1日)のドル・円チャートが次のもの。
もう少しわかりやすいように、同じチャートを日足にしたものも。
8月1日 23時半現在、ドル・円の価格は推測した通り下限のラインまで到着し、150.114円。
26日(正確には27日午前6時)から約3.6円も下落した。
ここから先はチャネルラインの下限で返して上を目指すか(ドル高・円安)、下に突き抜けてドル安・円高を目指すのかは、もちろんわからない。ただ、ここから下に抜けるとテクニカル的には結構下落することになると思う(ドル安・円高)。
何を述べたいかというと、テクニカル分析をしている人でこのチャネルラインを引けた人なら、日銀金融政策決定会合の前に「ドル安・円高へ向かう可能性が高い=利上げがある」ことを高い確率で推測できたんじゃないかな、と思う。
無論それを決定づけた要因は、日銀の利上げというファンダメンタルズ(日銀の判断は政治的圧力でなく指標などのデータを元にしている、という大前提)なのは間違いないけれど、テクニカル分析も併用することで確度は上がり、推測の後押しになる気がするんだな。
それでも、繰り返しになるけれど「必ず」「絶対」はないし、ぼくが投資やトレードを勧めるものではないので誤解ないように。
つづく
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