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“コンサルタント“ って、なんですか 11.

そもそもコンサルタントになろうとする人は、どういった思いで目指しているのだろうか?

やはり書かれているものには、次のような言葉が散見する。

「笑顔を」「二人三脚で」「心理的なサポート」「寄り添う」「個人店をサポートしたい」「良いお店を未来に残したい」・・・

ん・・・そこに嘘はないだろうけれど、これでコンサルティングの能力も高ければ聖人君子だし、それにしてもこれが大義名分なら弱すぎるとも思う(実際のところは、その多くがフリーランスに憧れて、稼げそう、儲かりそう、あたりかと推察するけれど)。
それに本来コンサルタントの長所であるはずの論理的な思考とは相反するような抽象的や情緒的な言葉で、却ってコンサルタントは怪しいといった印象を助長させる。

ぼくのnoteを読んでくれている大半の人は、恐らくパン屋さんをはじめ食べもの屋さんに携わる人たちで、お店をされている人や将来お店をやりたいと考えている人が多いと思うけれど、そんな彼らがコンサルタントのこういった言葉を目にして 「良い人そうだ。よし、この人に依頼しよう」とは、きっとならない。

本来、コンサルタントが最終的に果たすべき使命や目的は、あくまでもクライアントの業績アップで、そのための手段として提言や助言、改善指導などがあるとぼくは思っているけれど、こういった言葉を見ていると手段と目的を倒錯されているように映る。
話し相手や友達になってもらうために高いコンサルフィーを支払う人はいないだろうし、ヒアリングという雑談相手ならSNSで以前話題になった「レンタルなんもしない人」の方が潔くて良い。とにかく提案をしたがる印象のコンサルタントとは逆張りで、実はこんなところに潜在的な需要があったことを発見した彼は、マーケターとしてもコンサルタントより優秀なのでは、とさえ思えてくる。

世の中にコンサルタントという職業は必要で、依頼相手を間違わなければ大きな可能性もあると思いながら、やはりぼくが「私、コンサルタントの味方です」と手放しで思えないのは、最初の方で書いた「え?契約解消される?それだけですか?でも高額なコンサルフィーは受け取るわけですよね」の部分に行き着く。
つまりそれは、パートナー、二人三脚、一緒に、寄り添う・・・という言葉の割には、コンサルタントってリスク取ってないよね?と思うから、という話は、また明日。


つづく


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