見出し画像

使ってみた。 『無印良品 ポリプロピレン衣装ケース引出式 』 前編

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

パン屋さん時代に考えたこと、やってみたこと、使ったもの 26.

1軒目のときには冷蔵設備を追加したくても狭すぎるため設置場所がなく、ドリンク用冷蔵庫まで用いていたうちが、いまでは3.5坪のプレハブ冷蔵庫と2.6坪の冷凍庫まで持てるようになった(日比谷にも2.4坪のプレハブ冷蔵庫と2.6坪の冷凍庫がある )。

ところが広い保管スペースを持てたら持ったで、無駄遣いしてしまうのが人の性。
とにかく多い生地や食材を保管するので常に整理整頓を徹底しないと、現場のみんなも見なかったことにしよう、そのうち誰かが片付けるだろうといった臭いものにフタをする心理状態になる。そうなると必要なものも探さないといけない上に、寒く動線や作業性の悪い散らかった倉庫と化すことになる。
また、こんなことで無駄に労働時間も長くなりかねない。

パン屋さんやお菓子屋さんの厨房では番重(ばんじゅう)をよく使い、積み重ねることができるので捏ね上げた生地や分割した生地を入れたり焼きあがったもの、仕上げたものを運ぶのにも使う。

これが番重

この番重に生地を入れ冷蔵するものはプレハブ冷蔵庫へ、OMAKEをつくって以降自社で冷凍生地も作るようになったので、冷凍するものは番重に入れてプレハブ冷凍庫へ入れる。生地がかなり多いのでそれを入れる番重も多くなる。

そもそもなぜ、整理整頓できないのか?

その前になぜ、整理整頓をしようという気にならないのか?なれないのか?

原因はどこにあるのか?

そう思いながらプレハブへ入ると、使われているお店の多くがそうであるようにラックが組んである。もちろん整理整頓するために組んでいるけれど、これが本当にベターなのかと考えが頭を過ぎる。
また、庫内に何台かのラックを置くと思いのほかデッドスペースが多くなることにも気づく。多くの生地を保管するため番重を重ね庫内のラックに載せるけれど、ラックには柱と棚板があるためそれらが占めるスペースも軽視できない。

これ、ラックがなければもっとたくさん番重が入るよね、 という短絡的な考えが先ず浮かぶ。

つづく

 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?