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困った人たち

「円安やインフレはおそらくなかなか止まらない」と書いたばかりなのに、現在 1ドル・154円台まで円高が進んでいる。

あはは、結構、いったなぁ・・・

そんなわけで、今日はnoteを更新しないつもりだったので余談になるけれど、とりあえず書くことにした。

しかし、こんな1日の動きで一喜一憂しているのは短期投資をしている人やトレーダーで、やっていない人たちの日常には特段影響もない。
そして、ぼくの大局的な見立ても今のところ、これまでと変わらない。
もちろん、外すかもしれないけれど。

ちゃんと調べたわけじゃないけれど、昨日の今日でこれだけ円高に振れたのは、来週の日銀金融政策決定会合に対する期待感からだと思う。
ちなみに今回の会合では、前回明言を避けた長期国債の買い入れをいくら減額するのかが焦点で、利上げはまだ語らない気がする。
遅かれ早かれ利上げはするだろうけれど。
今回利上げに触れず、国債の減額が思いのほか少額だった場合、その時には多分また円安へ向かうと思う。知らんけど。

もう一つ、これも円高に振れた要因の一つかな、と思ったのが、昨日のニュースにあった自民党・茂木幹事長の発言。

「(日銀は)段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」

「(金融引き締め=利上げは)日本企業の経営からいって基本的に十分対応できる」

なんだか、ツッコミどころ満載な気がしてならないなぁ。

まず、大企業はともかく利上げで中小零細企業の倒産は増加しますよ、と。
それとも「十分対応できる」日本企業とは、大企業のことを指しているのかな。
利上げは、もう避けれないことだとは思っているけれど、なんとも政治家らしいズルい物言いだな。

それから、つい先日、海外インタビューで管轄外なのに円安について語ったおっちょこちょいなデジタル大臣が財務大臣から叱られたばかりのはずなんだけれど。
幹事長も管轄外じゃないの? てか、日銀の独立性はどうなってんのかな。
そもそも金融政策を正常化しないようにしていたのは自民党で、個人的には「インフレ・円安」は意図した国策とさえ思っているんだけれど。

さも「国民生活を心配して」かのような発言だけれど、おっちょこちょい大臣も、うっかり幹事長も、国民のためというよりも党員へのアピールなんだろうね、総裁選を見据えて。と勘繰るわ。

本当に、困った人たちだなぁ


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