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ときめき!フリースタイル就活

この記事は「ReDesigner for Student 後輩に送るデザイナー就活支援 Advent Calendar 2022」19日目です🎄

はじめまして。モモコ(@ku_sokuzeshiki)です。
九州大学4年生で、次の春からデザイナー🐥
ReDesigner for Studentにはとてもお世話になりました。
私は、いわゆる就活の手順や考え方を遵守してこなかったかもなあと思います。そんな私のフリースタイル就活をお届けします。いろんな考え方があるんだなあと思ってもらえれば嬉しいです✌️

一目惚れもいいかも

就活のはじめ方のひとつに、まず自己分析から自分のやりたいことを明確にして、次にそれを実現できる企業を探す、という方法があると思います。
去年の私はこの段階ですでに行き詰まっちゃってました。

開き直った私は、自己分析を飛ばし、好きなワードを検索エンジンにどんどん詰め込んで、新卒求人を出している企業探しをはじめました。もちろんReDesigner for Studentも使っていました。

へーこんな会社があるんだ!ちょっぴりきゅん!といった感じで、一目惚れをきっかけにしてインターンや本選考に応募するようになりました。一目惚れってどういうことがというと、自分は〇〇な性格だから、相性がいいのは〇〇な企業で、、、といった自分を軸にして自分に合う企業を探していくのではなく、この取り組みすき!このサービスすき!みたいな、少しでもときめく側面があればとりあえず応募しちゃうということです。

企業の方と実際に話す機会を持つまでの段階では、あまり分厚いフィルターを噛ませなくてもいいんじゃないかなっと私は考えていました。
面接や面談は、ネット上で公開されている情報とは違うリアルを知れるいい機会だと思います。たくさんの企業と出会い関係値を深めることで、自分の興味をグイっと拡張することにもなったし、思いがけない出会いに胸が躍る瞬間も増やせるんじゃないかな。

私自身、応募時は「奇抜な会社だな〜面白そう」としか思っていなかった企業に就職します。インターンや面接を経て、「居心地良さそう!面白いだけじゃなかった」となりました。

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今ワクワクすることを積み上げる

自分がどんな人間になりたいか、どんなキャリアプランなのか、自己分析して先のことを考えるより、今ワクワクすることを積み上げていって、振り返ってみたら層になっていた。私にはそっちの方があっているなと思います。だからときめき!フリースタイル就活でした。

ちょっと話は変わるけど、最近、リチャード・セネットの『無秩序の活用』という本を読みました。

青年期は、混乱と無秩序を予告するような経験から、前もって自分を隔離する傾向がある。成人期は、無秩序と苦痛な混乱を受容できる。人間が青年期から成人期へと成熟するには稠密でコントロール不可能な施設(=都市)が必要である。

勝手に要約

ざっくりまとめるとそんなことを言ってます。都市計画を具体例にすると、以下のようなことが言えます。

都市計画は社会において、混乱と無秩序を予告するような経験から、前もって自分を隔離する事象と考えられる。固定した未来に対する準備を優先させ、現実の方がそれに合わせるように変更させられる。こうすることで、コントロールできない未知のものに対する恐れから自分を抑圧する。

勝手に要約

これを自分自身に当てはめてみると、先のことを計画するのは無秩序が怖いから。キャリアプランを考えるのも、最終ゴールから逆算して今すべきことを考えたりと、自ら進んで未来の奴隷になることで安心したい、ということになります(超勝手な解釈!)
でも成熟している人間は、無秩序を受容できる人間。だから今を起点に、いろんな選択肢があるなあ、自分は果たして何をすれば…という混沌をもがいてなんとか次の一手にたどり着くことを重ねていけば成熟できるということにして、先のことを考えられない自分を納得させています!(ひねくれてる)

だから、ゴールから逆算して行動するもよし、今の決断を重ねていくもよしだと私は思います。

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今も心に残っている言葉

急ですがここから、企業の方とお話しする中で言われて今でも心に残っている言葉を2つ紹介します。

「業界に入ってみないとわからないこともある」

1つ目は、就活生が企業に関する情報を丁寧に収集し、慎重に比較検討する姿を見て言った言葉です。
私は確かにそうだ、と思いました。大学生でまだ企業で働いたことがない状態で、業界のことが隅々までわかるわけないか、と腑に落ちました。私はなんとなく、デザインに関わっている企業がなしている社会の全体像を掴みたい、各企業のポジションが知りたい、と思っていました。でも企業のことも、業界のことも、まずは属してみることからだなと。企業同士を丁寧に比較検討して就職先を決めることは大事だけど、それでがんじがらめにならなくてもいいんだなーと心が軽くなった瞬間です。

「君は花火を作りたいのか?」

2つ目は、私のポートフォリオを見てくれたデザイナーの方が私に投げかけた質問です。内心すごくつらかった。

UXUIデザインはタオルを作る仕事であって、花火を作る仕事じゃない。君は花火を作りたいように見えるから、広告代理店に行った方がいいんじゃないか。」


ここでの「花火」の意味は、派手なもの、見せもの、といった感じです。「タオル」は、目立たないけど必要なもの、毎日使うもの、みたいな感じです。

私はユーザーに使ってもらうためにサービスを作るべきところを、企業の方に見せるために作品を作ってしまっていました。ポートフォリオを通して、それが丸見えだったんですね。その頃の私は目に留まるように派手な作品を作っていました。派手とは、見た目が奇抜ということではなく、アイデア一発勝負ということです。丁寧にリサーチやテストを重ねた末のアイデアではなく、アイデアが先にあってあとは辻褄を合わせただけだということがバレちゃったんですね。

私はこれで窮地に立たされてしまったわけですが、それでも自分のポートフォリオと、デザインという仕事を見つめ直すとてもいい機会でした。UXUIデザインはタオルを作る仕事なんだなって。私はタオルを作りたい、あらためてデザイナーになりたいと思った瞬間です。

それに、企業の方はちゃんとポートフォリオを見てくれているんだなと実感しました。目立たないタオルのような作品でも、丁寧に評価してくれることがわかり、安心してタオル作りに取り組めるようになりました。真に良いサービスを作ることが評価につながるという、普通のようでいて超すごい事実に救われたし、デザイナー就活っていいなと思いました。

好きなこと書き殴る感じになっちゃいました。読んでくれてありがとうございます🌵 


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