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鍵盤ハーモニカで「カイト」を奏でる【エッセイ】1300文字

米津さんが作詞作曲した嵐の「カイト」が好きです。大好きです。
NHKの夏季オリンピック・パラリンピックのテーマソングでもあり、前に「#スキな3曲を熱く語る」でも挙げました。
この曲を聴くと、子育てについて立ち止まることができます。
こどもの想いにハッとし、大事だったことを思い出させてくれます。
あの夏から数ヶ月経ち、今回は鍵盤ハーモニカの音色と共に、また立ち止まることができました。

娘の小学校の連絡袋の中に、カイトの楽譜がありました。
「え!カイトやん!ママ、この曲めっちゃ好きねんよ!!」
「ふーん。」
「ほら!テレビでオリンピック見てたときに流れてたやん!」
「あー、そういえば。先生が決めたんよ。でも、むずかしかったらやめるって。」
どうやら今度の学習発表会でカイトを合奏するようです。先生、グッジョブ!!
娘のパートは鍵盤ハーモニカ。(私が子供の頃はピアニカと呼んでました。同じ市内でもメロディオンと呼んでいるとこもあります。)
それから娘の家での自主練が始まりました。

音楽を流して欲しいと言われ、YouTubeで探しました。
嵐がアラフェス2020で歌うカイトがスマホから流れます。

小さな頃に見た 高く飛んでいくカイト
離さないよう ぎゅっと強く 握りしめていた糸
憧れた未来は 一番星の側に
そこから何が見えるのか ずっと知りたかった

作詞作曲 米津玄師 カイト

鍵盤ハーモニカの歌口を左手でぎゅっと握っています。
自分が入るタイミングを逃すまいと耳をそばだて、目は楽譜と鍵盤を行ったり来たり。
右手はよく立ち止まって、自分が奏でるメロディを探しているようでした。

母は言った「泣かないで」と
父は言った「逃げていい」と
その度にやまない夢と
空の青さを知っていく

作詞作曲 米津玄師 カイト

娘はピアノを習ってはいないので、指運びは上手にできません。
右手はたどたどしく鍵盤の上を彷徨っていました。
「もう1回!」
がんばる娘の姿と、5人で歌う嵐の姿と、カイトの歌詞とメロディで、もうこっちが泣いてしまう。

風が吹けば 歌が流れる 口ずさもう 彼方へ向けて
君の夢よ 叶えと願う 溢れだす ラル ラリ ラ

作詞作曲 米津玄師 カイト

今回の学習発表会ではカイトの合奏の他に、自分の成長を振り返っての発表もあります。
これは、先生から保護者には向けて、こどもたちが見つけていく夢をこれからも一緒になって応援してあげて欲しい、というメッセージなんじゃないかと、勝手に思っています。
夢は背負わされるものではなく、自分で見つけるもの。

「歌、ないやつがいいー。」
目を潤ませている私を余所に、鍵盤ハーモニカの練習をしている娘には嵐の歌声は不要なようで。
YouTubeではピアノ伴奏のみもありましたが、娘が求めているのは学校での合奏練習前にいつも聞いているやつでした。
「ぽんぽんぽんで始まって、ピアノとてっきんともっきんと・・・」
いやいや、そう言われましても。


ありました。

※2年生のためリコーダーパートはありません。
やるな、ロケットミュージック。
先生曰く、鍵盤ハーモニカがメインなんだからね、と。
鍵盤ハーモニカの担当は2人だけで、娘ともう1人もピアノは習っていない子。
「え?これは自分でやりたい楽器決めたん?」
「うん。」
学習発表会まで自主練付き合います!

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