【当事者が語る】ADHDは刺激に弱い? ADHDと依存症との関連
これを読むあなたはコーヒーがお好きでしょうか?
好きであれば1日に何杯飲まれますか?
私はある時、日に10杯以上飲んでいました。
そのほかにも「翼が生えるドリンク」を飲んでいました。
今思えば致死量近かったですね。。。
まったくのカフェイン中毒だったのです。
その他にもお酒は毎日、ワインボトルを一人で一本空けていた時期もあります。
ギャンブルには興味がないのでやりませんが、
以前はタバコも日に1箱近く吸っていましたし、
女性との性交渉に依存していた時期もありました。
こんな依存症まみれだった私ですが、
最近ではコーヒーも飲んで1・2回/日になりましたし、
何より依存しそうなモノがわかるので、
極力近寄らないようになりました。
活字中毒はまだ抜けられませんが、
まあ、健康に害を及ぼす程度ではないので、それはよしとしています(笑)
さて、なぜ私が数々の依存から抜け出すことができたのか?
もちろん、紆余曲折でした。
正直に言います。
タバコや女性関係はなかなか辞められませんでした。
タバコは1度辞めては吸いを3回ほど繰り返しました。
女性関係は、今の妻と出会うまでは恥ずかしながら口にするのが憚られるほど自分でも酷かったです。
女性と懇意になっては、また別の女性と仲良くなる、の繰り返しでした。
「まるで手袋のように相手を取り替える」
ロシアにこういった慣用句がありますが、
まさに、手袋のようにも、靴のようにも、相手を変えていました。
こんな最低男だった私がどうして変われたのか?
正直に言って、「私」のスペックそのものは以前と変わっていません。
きっと今でも「依存体質」なままです。
結論から言えば、「自覚」と「行動」、それに「環境」があるだけです。
何よりも大事なのは、「環境」、次いで「行動」、「自覚」の順でしょうか。
今の私の脳は以下のような動きを起こしています(今ではほとんど無意識の域に入ってはいますが)。
①ああ、なんかこれ「ハマりそうだな」という信号が入る
↓
②「気をつけよう」「あまり近寄りすぎるな」と身体に指令を出す
↓
③何か違うことへ意識を向ける。読書をするなど違うことを考える(回避行動)
↓
④欲しかったのも忘れている状態
私の対処法からお話ししましたが、
そもそもなんで依存しやすいんだろう?と考えました。
私はADHDの当事者ですが、
もしかしたらADHDと依存症には関連性があるのではないか?と思い、自分でも調べたことがあります。
後でご紹介しますが、興味深い記事を見つけたんですよね。
今回はADHDと依存症の関係について考えていきたいと思います!
ADHDには嗜好品に依存する傾向のある人が多い?
まず冒頭で質問しましたコーヒーやタバコなどの嗜好品について、
結論から言うと、ADHDの人は依存症になりやすい!というのが私の考えでもあり、またこれは研究的にも裏付けがあるようです。
ADHDの人にはドーパミン不足により、常に脳への「刺激」が欲しい状態にあることが多いです。
脳が常に「欲求不満」な状態。
常に何か「刺激」を求めています。
そこへ欲求を満たしてくれるような対象を見つけると、飛びついてしまう傾向があるのでは?と自らを振り返ってみても思います。
対象とは「嗜好品」であることもあるし、「人間」であることもある、
また「買い物」もそうでしょう。
衝動買いしちゃったりしませんか?
それは「買い物」で欲求を鎮めようとしているのかもしれないのです。
ここで、私が非常に興味を覚えた記事をご紹介します。
ADHDと依存症には相関関係がある!という記事です。
詳しく知りたい方は記事を読んでいただければ、と思いますが、
特に注目したいのは、
「アメリカではADHDの15.2%の人が物質関連障害(物質依存)を合併しているという研究もあるそう」という部分です。
なんと、ADHDの15%の人がなんらかの物質依存が認められた!というのです。
個人的には結構衝撃でしたが、
自分の依存体質に照らしてみても、依存症患者のそれと大差ないことを思い知らされましたね。
自分はもしかしたら〇〇依存なのではないか?と思われた方、とくにADHD気質のある方(記事ではASDの方も対象のようです)は、参考にされてはいかがでしょうか。
当事者としては、発達障害のせいにするわけではありませんが、
依存体質があるという自覚を新たにする良い機会となりました。
ADHDが依存から抜け出すには?
これまで依存症について述べましたが、
ADHDの人は脳が常に「刺激」を求める傾向があります。
あくまで傾向であり、個人差はもちろんあるでしょう。
私の個人の感覚として、
ADHDの人は一度興味をそそられた対象への集中力はすごい人が多い印象です。
ただ、興味・関心が薄れたり、飽きてくると途端に萎んでしまう。
つまり、
刺激を安定的に脳へ供給できている状態だと、最強なんですよね(笑)
タバコやセックスといったものは、その刺激を簡単に得られる対象です。
また、私はわかりませんが、ギャンブル中毒の人はこの「刺激」をうまく利用されているそうです。
ADHDのモチベーションに直結する「スリル(刺激)」と「報酬」をうまく満たしてくれるからでしょう。
ADHDは目の前の「報酬」に動かされやすいのです。
この「自覚」がありながら、気づいたら「沼」にハマってしまっている!なんてことになるのが、「依存」の恐いところです。
頭でわかっていながら、やめられないのです。
ではどう対処すればいいのか?
私が過去に実践して1番効果のあった方法は
今ある「環境」を変えること
さらにいえば、
「付き合う人」を変えること
冒頭でも触れましたが、
「自覚」や「行動」も、もちろん大切です。
ですが、依存している時の「自覚」や「行動」は当てになりません!!
薬などがそうですが、頭でどうこう考えているだけでは変われません。
なので、
依存できないような環境に飛び込んでしまうのです。
その際に重要なのが、人間関係を変えることです。
これをなかなか変えられない人が多い。
モノに依存するよりも、まず「人」に依存してしまっているケースがあるからです。
「あの人にはお世話になってるから……」とどこかで申し訳なく思ったりして、結局は離れられないでいるってことがあるんです。
それではズルズルとこれまでの生活(悪習)も続いていってしまいます。
あなたがもし本気で「依存」から抜け出したいと思っているなら、
自分を誘惑する人や環境をまずリセットしましょう!!
私はこれを実行して、今があります。
私は喫煙仲間からも離れましたし、
夜の女性が集まるような場所に近づくのを一切やめました。
コーヒーも豆で買うようにし、豆を挽く手間を加えて、気軽に飲めないようにしました。
回避行動を取るように自分を設定し直すのが1番です!!
そして、
それまで依存していたモノから刺激を得るのではなく、
本や自分の夢につながるようなコトから刺激を得るようにシフトしたのです。
不思議と私は以前よりも格段に「幸福感」を得られるようになっています。
もう以前のような「虚無」な心境になることはありません。毎日ワクワクしています!
確かに苦しい時や不快な時期も「依存」を抜けるまでにはありました。
でもそこを突き抜ければ、「穏やかな静かな海」のような心境になれます。
ぜひ、変えるなら「今」がその時です!
難しいよ!なかなかうまくいかない!って方は、気軽にご相談ください。
何かアドバイスやお力になれることもあると思います。
ADHDの方、依存で悩んでいる方、一緒に頑張ってみませんか?
「生きづらさ」を「生きやすさ」に。人生を変えるお手伝いができれば幸いです。
お待ちしております^^/
今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございましたm(__)m
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