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江戸っ娘の着物日和 vol.6: 株主総会

暑い日が続いていますが、皆さま倒れたりしてませんでしょうか?
暑いからクーラーを!と思う反面、今年は電気代が高いので、クーラー使うのも躊躇してしまいますね。
江戸っ娘は在宅勤務なのですが、打合せのある時は家で仕方なくクーラー使い、ない時はカフェやシェアオフィス的なスペースへの避難を計画中です。

そんな蒸し暑い梅雨明けは株主総会最盛期!ちょうど日曜開催のものがあったので、遊び気分で行ってきました。
江戸っ娘の場合、株主とはいえ、ファンクラブの延長みたいなものなので、テレビに出るような方たちとは違い、株で生きていけるだけの稼ぎはありません(笑
ただ、普段は見えない企業の裏側、経営陣がどんなことを考えて運営しているのか、他の株主がこの企業に求めるものは何なのか、ということは株主総会以外ではなかなかうかがい知ることができませんので、年に一度のいい勉強の機会でもあります。
特に他の株主の方々は、下手な社員よりもよく企業のことをご存じで、どこでこんな情報仕入れたんだろう、というような質問も質疑応答では飛び出し、本当にびっくりしてしまいます。

と、話は逸れましたが、この日もお着物でウキウキお出かけした次第です。
連日35度を記録するような天気では、浴衣を着たいところなのですが、やはり多少はフォーマルさも必要ということで、鼠色の麻コーデに夏帯でしっとりまとめました。

全体的にシックな装いに

この日のメインは何と言っても麻!ほぼ麻だけで完成してます。
麻は夏の時期の定番の生地ですが、何がいいかと言いますと「通気性!」の一言に尽きます。
夏着物と言えば、絽や紗など、レースのような透け感のある着物が代表的で、こちらはフォーマルなものもあるのですが、麻はカジュアルで、生地がよく体に馴染むので、日常的に着るのには最適です。
なにより、お家の洗濯機で選択できるのが最高!
この時期、汗と無縁ではいられないので、汗染みを防ぐ意味でもこんなに魅力的なことはありません!

なので、正装に欠かせない足袋も、着姿を決める要の伊達締めも麻なうえ、極めつけはお着物も麻です♪
麻の足袋はちょうど2日ほど前に完成し引き取ってきたもので、タイミングの良さに早く来たくてうずうずしていました。
ちょっと写真ではわかりづらいのですが、実はこの度、白ではなく淡藤色のしゃれ足袋なんです♪
足袋も実は皆さんがイメージされる白以外にも、ワンポイントや絵柄の入った柄足袋などいろんな種類がありまして、着物好きとしてはこういう小物も心を躍らせる大事なポイントになっています。
実際に履いてみた感触としては、やはり風通しがいいので、涼しいです。真夏に靴下を履いているときのような暑苦しさもないので、足袋を履いていても邪魔にならないくらい快適でした。

淡藤色の麻の足袋

そして体の方も普通の着物よりは風通しがいいので、楽でした。
着物って見た目通り、どうしても伊達締めや帯を締める腰回りに布地が集中しがちなので、冬は暖かいけど、夏は暑いんです。一方で、コルセットにもなるので自然に姿勢がよくなるという嬉しい副作用もあるのですが^^;
そのため、伊達締めを麻にするだけでもかなり体感温度は変わります。
こうして身に着けると昔から蓄えられてきた知恵と工夫を体感します。

柔らかくて締めやすい麻の伊達締め

特に今回は帯も透け感のある夏帯なので見た目も体感も涼やか!
でも、夏帯って涼しげな一方、めちゃくちゃ薄いので、意外と結ぶのが難しいところが難点なんです。
透け感のあるところとないところがあるので、普通は腰に二巻きしたところでキュッと締め上げるんですが、ものによっては簡単に生地が滑らなかったり、薄手ということは形も崩れやすいので、形を決めるのも一苦労・・・
特に江戸っ娘は普段、お太鼓結ばないので、これでお太鼓を結ぼうと思ったら、毎度一騒動です(笑
今回はちょっとフォーマルを目指したので、帯を結ぶ手前までは10分足らずでちょちょいと着られたのですが、帯を結び始めたら柄出しがうまくいかず、すったもんだの30分。
普段からお太鼓にしていれば、慣れるんでしょうが、何せきっちりかっちりより粋に着こなしたいと思うと、つい変わり結びに心惹かれてしまって・・・
要するに練習不足です(笑

苦労して結んだお太鼓

とはいえ、柄や素材などで季節を感じるのもおしゃれの楽しみですよね^^
これから本格的に浴衣の季節。
ここ数年は花火大会も夏祭りもなく、ただただ暑い夏が続きましたが、今年こそはみんなで着物着て出かけられる日があるといいですねぇ。

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