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食べたお代は”投げ銭”制?! | いつだれkitchen物語 #06

福島県いわき市で、もらった食材を活用して、お代はいくらでもOKの投げ銭制でお送りしているいつだれkitchen(以下、いつだれ)note 第6話。
前回は、いつだれkitchenが出来上がるまでのリノベーションの話。     
今回は、いつだれのコンセプトやいつだれの一つの大きな特徴である「お代は投げ銭」制がいかにして生まれたかあたりのお話。

いつだれのコンセプト

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↑これは、デザイナー高木市之助さんに、いつだれの名前も決まる前に描いてもらったイメージパースです。食材が集まり、調理された料理を囲んで、人が集まるという、私たちがおぼろげに抱いていたイメージを可視化して頂きました。

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そして、↑こちらがオープンに合わせて、作成したチラシ。
先ほどのイメージパースを更にブラッシュアップ。
お店(?)の名前も、”いつでも、だれでも”で「いつだれkitchen」と決定。
それに合わせて、ロゴも作成 by 高木市之助

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いつだれが目指すコンセプトについては、いつだれ側のなんとなくこんな感じといった、もやっとした言語化できないところも含めて、これまた、いわきが誇る小松理虔さんにしたためて頂きました。

①食材をシェア
 ・野菜などの作りすぎちゃった、食べきれない、余った食材、大募集!
②居場所をシェア
 ・食べても、食べなくても、”いる”だけでもOK。いつでも、誰でも
③悩み事をシェア
 ・役所や専門機関に相談するのってハードル高いじゃないですか。
  いつだれスタッフも、介護や障がいの事業所をやっていたり、包括支援センターの管理者だったりと、実は福祉の専門職。だけど、場所はご飯が食べれる所。ご飯を食べて、お茶を飲んで、身も心も少しほぐれたついでに、「ぽろっと」出てくる悩みやお困りごとを拾える場所になりたいなと思っています。
こんな感じで、いつだれkitchenが提供したい思いや、いつだれはこんな所だよというイメージを、高木&小松の名コンビにより、見えるカタチにしてもらいました。ありがとうございました。

試しにやってみよう

いつだれも入っている、福祉系シェアオフィス「あらたな」が、2019年4月にオープンとなります。その開所祝いの席で関係者に少し料理を振る舞いましたが、あくまで、クローズドな身内向け。

保健所の許可、消防署への届出も完了して、さあ、いよいよオープンだとなるわけですが、これで商売として生きていくんだという意気込みの飲食店ではなく、ボランタリーなメンバーによるものなので、なかなかスタートの踏ん切りがつかない。

そこで、
「正式オープンということではなくて、人が食べに来ても来なくてもいいから、とりあえず、お試しでまずはやってみよう」
「料金設定も一律300円ぐらいかなと思ってたけど、正式なオープンじゃないし、料理もしっかりこれを出すと決めてるわけではないので、あくまでお試し営業ということで、試食的に食べてもらおう。」
「だから、お代もなし。寄付的な意味合いで、払っても払わなくてもいいようにしよう。投げ銭だ。投げ銭にしよう。」
「ちょうどいい大きさのガラス瓶があるから、これに、入れたい人はお代を入れてもらうようにしよう」
ということで始まった、当初のお試しプレオープン時の「投げ銭」が、結果、今も続いてるというだけの話なんです。

それから一年半、今も「投げ銭」制でいつだれは続いていますが、投げ銭にしてよかったなと思っています。
”いつでも、だれでも”
毎週木曜昼のみの営業なので、”いつでも”は、なかなか皆さんのご希望に添えていないかもしれませんが、投げ銭制は、”だれでも”の間口をより拡げてくれたように思っています。

ご飯が食べたい
温かいご飯が食べたい
誰かとご飯が食べたい
そんな当たり前な思いを、経済的な理由が邪魔しているとしたら、、、
少なくとも、いつだれの投げ銭は、
「お金がないから、食べれない」
「お金がないから、いつだれに行きたくても行けない」
のハードルを下げることにつながっているんじゃないかなと思っています。

毎週、小さなジップロックに小銭を入れて、瓶にジップロックごと入れてくれる方がいらっしゃいます。いつだれの投げ銭っていいなと、スタッフ一同が思う瞬間です。
きっと、いつだれは、これからも「投げ銭」スタイルを続けていくと思います。

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