広告は商品の一部であり製造原価だ
オグルヴィの名言
今、世の中で起きている事象をみると、すごく好況であってさらには平和だと言い切れるのか？と言うと、疑問がありますよね。
経済を見てみれば、とても好況とは言い切れないでしょう。で、不況ではどの業界も苦戦を強いられています。
そんな不況の時には、どうすればいいのか？ってことですが…これについて広告の父と呼ばれたデイヴィッド・オグルヴィは、こんな言葉を残しています。
不況で利益を維持するために１円でもムダにしたくない。そんな時は、どうすればいいだろう？...広告を止めるのか？
しかし、まだ市場に出て間もないブランドの広告を止めてしまえば、おそらくそのブランドの命は尽きる。そして、永遠に立ち直ることはない。
で、オグルヴィは、過去６回の不況を調査したところ、広告予算を切り詰めなかった企業は、切り詰めた企業よりも利益が大幅に増加していることが分かった。と言ってます。
続けて、オグルヴィはこんな名言を残しています。
私は「広告とは商品の一部」であり、販売コストでなく「製造原価として扱われるべきだ」と考えるようになった。
つまり、商品に欠かせない原価を切り詰めてはいけないのと同様に、たとえ厳しいご時勢でも、広告を削ってはならないのだ。と言ってます。
第二次世界大戦中、英国政府はマーガリンの販売を制限しました。しかし、ユニリーバは、店頭に商品がない状態でも、ずっと広告を続けていたのです。
やがて戦争が終わって、多くの商品が復活すると、並んでいるブランドの中で、トップの座を占めたのは、ユニリーバの商品だった。
まさにオグルヴィは、広告は商品の一部であると明言しているんです。と言うことで、今回は広告の重要性についてお伝えしたいと思います。
攻めの姿勢
つまり、こういった厳しいご時世には、『コストを削って何とか乗り切ろう』と考えがちです。がしかし、それではジリ貧になってしまいますよね。
そうじゃなくてオグルヴィの言うように『収入を上げて』乗り切るという事も考えてみたらどうか？ってことです。
恐らく、競合他社どこも、コストカットに走っていて、攻めて収入を上げるという方向には走ってないだろうと思われます。
一般的に言って、不況なら緊縮して無駄を省き、守りを固めるために経費を見直します。その第一候補に上がるのが広告宣伝費の予算でしょう。
なので競合の攻勢がゆるい今は、広告を出したり営業をかけたりして攻めにでると、反応が取りやすいかもしれないってことです。
攻めなければどうなるか
実際、顧客が離れていく、一番の理由は、
・商品やサービスの品質に不満だったワケではなく、
・価格が高すぎた...というワケでもなく、
単純に、あなたの存在を忘れてる...というだけなんです。
例えば、自分の行動を思い返してみれば分かると思いますが、美味しくて気に入ったレストランに行かなくなるのは、お腹減ったときに思い出せないからでしょう。
同じく、気に入ったECサイトでリピート購入しないのは、単にその存在が、忙しい日々の中で、記憶の片隅に追いやられてしまっているからでしょう。
それって、価格や商品に不満があるわけじゃないと思います。あ、もちろん、そういう人も居るでしょうが、圧倒的に多いのは、存在そのものを「忘れること」なんですよ。
なので、不況だからと言って、マーケティングや営業活動を、特に広告などを自粛してしまったり、コストカットの対象にしてしまうと、お客さんに忘れ去られてしまいます。
忘れさせないための施策
あなたの商品やサービスを気に入っているお客さんも、いずれ忘れて離れていってしまうと言うことになってしまうんです。
そして、市場の目に触れないその間に、目立っている他の所に行ってしまう、ってことです。つまり、マーケティングこそ社長がすべき仕事であって、止めちゃいけないのは「広告」です。
だから、今すぐ広告を出すことを検討してみてもいいでしょうが、その前に大事なのは「商品の一部として広告費が有る」と考えられるかどうかです。
商品やサービースには製造原価が存在します。その一部が広告費であると考えられるような値付けをしてマーケティングすると言うことが最も大事でしょうね。
はい、ってわけでぜひぜひ今後も戦略講座、参考にしていただけると嬉しいです。
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それでは、飽きない人生満喫しましょう！じゃまた...さいなら。
おまけ
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