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読書感想文

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アウトプットの練習として、読んだ本の感想を書いています。読みづらいところもあるかもしれませんが、温かい目でみてくださると嬉しいです。
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#読書感想文

 『M-1はじめました。』 谷良一

『M-1はじめました。』 谷良一

M-1グランプリの話題が出ると、年末がやってきたなという感じがします。わりとお笑いは好きなので、M-1は毎年楽しみにしている賞レースの一つです。

本書はM-1グランプリ誕生までのお話です。

当時はコントが人気で漫才はまるで古典芸能のような扱いをされていたそう。
そこで漫才を盛り上げるべく立ち上がったのがM-1グランプリでした。

この大会の賞金は1千万ですが、当時はお笑いの賞レースでこんな大金

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『風と共にゆとりぬ』 朝井リョウ

『風と共にゆとりぬ』 朝井リョウ

本書は朝井リョウさんの2作目のエッセイ集です。

この本を一言で説明するならとにかく面白い!しかも、笑える面白さがあります。
私は笑いのツボが浅いので、外では絶対に読めません!そのため、他の小説と並行して読んでいました。

本書の笑えるポイントは著者紹介のところからすでに現れています。(文庫本の表紙を開いた裏のところ)

といった感じ。

もちろん、本文も面白く、笑えるポイントがたくさんあります。

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『インシテミル』 米澤穂信

『インシテミル』 米澤穂信

本書はミステリー小説です。ネタバレにはご注意ください。

米澤穂信さんの作品を久々に読みました。古典部シリーズなど日常の謎や青春ミステリーのイメージが強かったので、米澤さんの本格ミステリーはこの本で始めて読みました。

「ある人文科学的実験の被験者になる」という時給11万2000円の一週間の短期バイト。主人公を含めた12人の男女は地下にある「暗鬼館」に閉じ込められる。
そこには他の参加者を殺せば一

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『傑作はまだ』 瀬尾まいこ

『傑作はまだ』 瀬尾まいこ

主人公の50歳の引きこもり小説家と生まれてから25年間一度も会ったことのなかった血の繋がった息子。

これはシリアスな展開になってしまうのでは!?と思っていましたが、ちゃんとほっこりさせてくれました。さすが瀬尾まいこ先生!

とくにほっこりしたのは二人で何かを食べているシーン。私は読み終わったら、大福が食べたくなりました。

主人公は圧倒的にコミュニケーションが不足で、息子との会話も、ときにちぐは

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