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組織のフルスイングのため、大切にする価値観と行動指針をアップデートしました!

アルプは、ミッションのアップデート(こちらのnoteをご参照ください)と同時に、さらに私たちの大切にする価値観と行動指針(いわゆる"バリュー")についてもアップデートしました!今回はそのバリューとはなんぞや、どういうプロセスでアップデートしたのか、その全貌についてお伝えします!

バリューの目的:組織のフルスイングのため

そもそも、バリューは何のためにあるか?
組織にいる一人ひとりが健全かつ前向きにフルスイングできる環境にあること、組織の出力を最大化し事業を飛躍的に成長させていくこと、これが全てです。(※フルスイングについては、こちらのミッションアップデートのnoteをご参照ください)
アルプのバリューは旧来のものも組織に一定定着していましたが、 一方で、その中での強弱は出てきていました。

直近感じていた課題
- 旧来の5つの中で浸透のバラツキや、重複感があり、スムーズに運用しにくい状況
  - 「真摯」「オーバーコミュニケーション」だけ尋常ではない浸透度合い
  - 「高い理想を掲げ、自らを駆動する」はあまり運用もされていない😅
 - 旧来のバリューのいくつかが個人の心構えに向かっていて重複感
- 組織の拡張で全員が一様にバリューの意図について語れるケース語れないケースが出てきている
- これからのフェーズでチームや会社としてこうありたいという行為が、野良バリュー化してしまう

今後組織を大きく拡張していく中で、再現性もって全員が強い共通言語をもって振る舞うために、大きな進化の必要性を感じていたのがことの始まりです。

アップデートに向けたやったこと

アップデートにあたってやったことは大きく4つです。

1. 従業員サーベイ(Google Forms)
 - 旧来のバリューの浸透度について
 - 旧来のバリューが今後も使っていけるか?変えたほうがいいか?
 - 新しく必要だと思う価値観
2. グループワーク(Zoom)
 - 1.の内容も踏まえ、グループで討議
 - 将来の仲間とも共有したい、アルプの価値観について
3. タスクフォースで議論を集約 + 経営陣でディスカッション
 
- 1~2で出てきた意見を踏まえ、有志のタスクフォースにて議論を集約
 - 経営としての意志や想いもここで反映し、方向性を定める 
4. エキスパート(PARKさん)とディスカッション
 - 1~3の内容を踏まえ、旧来のバリューの重複感をなくす、ボディをシャープにする、新たに入れ込みたい要素を磨き込む

このプロセスにおいて、明確にバリューの浸透度にばらつきがあったり、統合の必要性(われわれは「真摯」という理念も掲げていましたが、かなりそこに重なるものもある)があるものあったり、内容は賛成だが重複感が多いというフィードバックがメンバーの多くからいただきました。自分の感覚だけではわからない、たくさんの学びがありました。

オーバーコミュニケーションは高い浸透度
一方で、こちらは浸透度が全然😅

今回のアップデートにおいて変えたこと

①バリューの方向性を2つに分けて整理

まず、組織におけるバリューは「価値観」と「価値基準・行動のスタンス」の2つあるとして、それぞれで明確に分けてアップデートしました。ここをしっかり分けれたことが自分達のやりたいこととも非常に合致し、スムーズにことを進められたと思います。

②旧来のバリューの統廃合

旧来のバリューは5つありましたが、大きく統廃合し、最も浸透しアルプらしさを強く示す「オーバーコミュニケーション」以外の4つは表現としてはなくしました。より積極的に足していきたい要素と、混ぜて進化させられるものとのバランスを考えた上での結論です。
ただ、いらなかったよね、という話ではなく、バリューに反映していたり、私たちが大事にしたい価値観「真摯」に含む形で統廃合しています。

③「顧客との向き合い方」「チャレンジの推奨」を追加

メンバー全体からのフィードバックでも、また経営陣との議論においても大きく大事にしていきたいと出た方向性がこの2つです

  1. 顧客との向き合い方

    • 顧客に価値を届けることが最重要としつつも、顧客ファーストであるとはどういうことかをもう一段掘りたい

      • いうて顧客に価値が届いてなんぼだということはそうだが、そのために何ができるのか?を考え続ける内容にしたい

    • なんでも顧客ありきということではなく、思考や行動のプロセスの中に常に顧客を置くことを心がけていきたい

      • 実際の顧客との対話もそうだし、顧客への想像力もそう

    • 顧客に対して決して傲慢にならないというニュアンス

  2. チャレンジの推奨

    • チャレンジに寛容であり、まずは試してみようという文化でありたい

      • 社内で草の根で既に生まれているこの空気を、うまく育てたい

    • 旧来のバリューである「選んだ道を正解にする」をもっとここと重ねて進化させられるはず

    • とにかく細かく、早くチャレンジを重ねていくことが重要ではないか?

      • スピードはスタートアップでは大事。当然そうありたい。しかし、スピード!ということでスピードが出るわけではない。そのために何をレバーとするか?それはイテレーションの短さとアクションの数ではないか?という考え

(本題)新バリューはこちら

このような経緯で、「私たちの大切にしている価値観」として「真摯」を掲げ、真摯であるため に「オーバーコミュニケーション」「顧客から導く」「クイックチャレンジ」の3つの行動指針を定めました。

それぞれどういう狙いで定まったかも少しだけ記させてください。

私たちの大切にしている価値観

真摯

顧客やチームのメンバー、そして自分自身に対しても、真摯であることを常に心がけよう。 最大限のパフォーマンスを発揮し、さらに人生もより豊かなものにしていこう。


この「真摯」という価値観は、ドラッカーが引用元です。創業からずっと何かにつけて「真摯」であろうと唱え続けていましたが、改めて今回「私たちの大切にしている価値観」として、強く宣言することとしました。

一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
このような素質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきがいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である。そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。

真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
それはまず、人事に関する決定において象徴的に表れる。真摯さは、とってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。
無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。

ドラッカー「マネジメント」より

創業期から掲げている「真摯」は、アルプの中で非常に共感を持たれている価値観だと思っています。このことに偽りのないメンバーが集まっている、そういう約束があるから、相互にリスペクトを持ち、背中を預け、大胆なチャレンジができる。「真摯」を大前提として、全力で前進できる(フルスイングできる)環境が実現できると信じていますし、これを引き続き大原則としたいと考えています。
そして、ドラッカーの定義する「真摯」を超えて、互いに人間として支え合う真摯さ・誠実さも大事にしていきたいです。その観点で「最大限のパフォーマンスを発揮」するだけでなく、「人生もより豊かなものに」していくために、互いに、自身に真摯であろうというニュアンスにしています。

そして、今後も私たちが「真摯」であり続けるためにも、この3つの価値基準・行動のスタンスを軸に強く戦っていこうと決意しました。

真摯であるための3つの行動指針

オーバーコミュニケーション

全員が高い理解度で目標達成に向かえる組織であるために。 コミュニケーションの量と手段にこだわり、伝えることに汗をかこう。


  • コミュニケーションはとにかく過剰でいいということ。少なくていいことはありません。伝えることは聞くこと、おざなりにしない。質と量。ともに過剰なほうがいいです

  • このバリューのゴールは、全員が同等、かつ高い理解度でコトに/人に向き合える状況を作り続けることです。それによって、組織の出力が最大化されると信じています

    • 「理解度のギャップや、前提情報のズレ、そこへの理解が低いこと。そこを想像して揃えにいくアクションをしないこと」、こうした”レスコミュニケーション”が組織出力の阻害要因の最たるものと思います

    • 信頼関係構築/相互リスペクトのひとつのHOWとしての「オーバーコミュニケーション」です

顧客から導く

解決するべき課題や、感動を与えるためのヒントは、いつでも顧客の中にある。 常に顧客を中心に置きながら、ベストな解を生みだそう。


  • 顧客の課題を(言語化できていない課題も含め)共に導いてくる、そのためにも顧客の中にあるものにフォーカスしていこうという意図です。

  • 事実からともに課題を見つけ出し、その課題を解決する最適な機能を提供し続ける、ということ

    • ただし、顧客に無思考的に同一化するのではなく、顧客を深く理解した上で、自分たちが最後は解を導いていくという考えです

    • 顧客の中に、答えが全部あるとは限らない。しかし、顧客の中にしか事実は、課題はない。ヒントは確実にそこにある。その前提のもとディープダイブをしていこうという話です

  • また、何のために「顧客から導く」のか?というところでは、顧客に価値を届ける、を超えて、顧客が感動するプロダクト・事業を作っていきたいという想いも明記してボディを策定しました

クイックチャレンジ

正解がないからこそ、あれこれ悩んで足踏みせずに、まずはやってみよう。 挑戦の手数を増やし、試行錯誤を積み重ねることで、獲得すべき成果に近づこう。


  • 背景として、「そもそも確実なことはなく、やらないと見えないことばかり。だから、正解を探しすぎず、まずやっていこう。」という想いがありました

    • スタートアップゆえの、正解がわからない中で当てていくためのアウトプット・試行錯誤の頻度と回数の積み重ねによって近づいていく戦い方を体現している表現だと思っています

  • とにかく試していくこと、これが最も組織のスピードを最大化できる行動なのではないかという考えで策定したのが「クイックチャレンジ」です

  • その上で、「チャレンジ」という表現にすることで、まずやるということ・ピュアに行動そのものにフォーカスして奨励していくという意図を入れています

新バリューのこれから

こうして策定したバリューですが、策定で終わってはいけません。運用が全てです。なので、全てはこれからなのですが…具体ではこういうことを考えています。

①バリュー浸透のためのワークショップ
 - 新バリューを体現しているとは具体的にどういう行動なのか?のディスカッション
②バリューの評価項目や採用基準への適用
 - どういう質問や採用論点でバリューの共感を図っていくか?
 - バリューに基づいた振る舞いを組織としてどう評価し、フィードバックしていくか?
③組織への装着いろいろ(ざっくり)
 - 目に触れる機会を増やしていく、バリュー単位のビジュアルの策定や、グッズ制作など

大事なことは、繰り返しになりますが、組織にいる一人ひとりが健全かつ前向きにフルスイングできる環境にあること、事業を飛躍的に成長させていくことです。その達成のために、新バリューをアップデートしました。その武器をどこまで装着できているか、その具体の実装こそが勝負の分かれ目になります。具体の装着アプローチについてもまた追ってみなさんに共有できたらと思っております。

おわりに - 絶賛採用中 - 

今回は、アルプの新バリューの内容や、バリュー策定の背景について書きました。こんなバリューに共感してくださった方!アルプでは、ほぼ全ポジションで積極的に採用中です!
「ちょっとだけでも話を聞いてみたい」という方は、是非こちらのMeetyからご連絡ください。

採用情報もこちらです!!


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