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ファーストステップ司法書士2「司法書士試験の難しさとは?~試験攻略のポイント~」


【1】暗記と理解の関係

(1)司法書士試験の難しさ
司法書士試験で問われる知識自体は,難解なものは,あまりありませんが,問われる知識の量は非常に膨大であり,これが司法書士試験の難しさです。すなわち,司法書士試験の難しさはその知識の「質」ではなく「量」にあります。

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(2)理解の重要性
司法書士試験における膨大な量の知識を記憶するためには,「(丸)暗記」ではなく「理解」した上で記憶することが重要です。「理解」とは,単に条文等の結論を知っているだけでなく,なぜそのような結論になるのかを考えて学習すること,すなわち,「制度趣旨」を踏まえて記憶することを意味します。

(3)暗記の必要性
法律で学習する事項の中には理屈が難解なものもありますが,それについても,「理解」にこだわるのは,かえって非効率です。「理解」の目的はあくまで記憶にあるため,暗記による記憶をした方が効率的な場合もあります。「原則-理解,例外-暗記」の位置づけを意識するとよいでしょう。

【2】完璧主義にならない

(1)法律の構造
法律の構造は,「総論(一般ルール)➠各論(個別ルール)」の順で構成されているため,最初からすべてを理解するのは難しい構造となっています。そのため,初めは分からなかったが,後で学習する事項を踏まえてから前に学習した事項を振り返ってみたら,すぐ分かるようになったということはよくあることです。

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(2)短期合格者の傾向
短期合格者は,良い意味で「いい加減」な部分もあります。最初に細部までこだわりすぎると,非効率なことが多いので,細かいところが分からなくても立ち止まらずに,付箋を貼って後で振り返るための目印を付けておいて,どんどん先に進むことが重要といえます。

【3】知識の重要度を可視化する

司法書士試験で問われる知識の量は膨大ですが,その中でも出題頻度の高い知識と,そうでない知識があります。そのため,これらの知識を,メリハリをつけず学習しても非効率といえます。そのため,講師の指示に応じて重要度のランクや押さえて置くべき知識にマーカー等で印をつけることで,メリハリの利いた効率的な学習が可能となります。

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