択一式の点数のムラをなくす方法
直前期に特に受験生からいただく相談は、「公開模試・答練の(択一式の)点数にムラがある」というものです。
今回はこういった悩みを抱える方に向けて、択一式の点数のムラをなくす方法をお伝えします。
択一式の点数にムラが出る原因
択一式の点数にムラが出る原因としては、主に次の2点が考えられます。
それでは、上記2点の原因の分析と対策法についてお話していきます。
【原因1】 「普段の学習自体にムラがある」の分析と対策
「答練や過去問等の問題演習を中心に取り組み、テキストは気になるところだけ戻る」という学習方法を取る方に多いのですが、このような学習方法の場合、問題演習を起点にテキストを読むので、手持ちの問題で扱っていない分野の学習が手薄になってしまいがちです。
そうなると、普段の学習自体にムラができてしまい、その抜けている分野が出題されると答えられなくなってしまい、その結果、点数にムラが出ることがあります。もちろん、上記の学習方法は、メジャーな学習方法であり、効率が悪いわけではありませんが、点数のムラが出ている方は、普段の学習で抜けている分野を補填して学習する必要があります。
具体的には、「普段触れていない項目のテキストを読むこと」をお勧めします。まずは、お手持ちのテキストの目次をざっと見て、普段に問題演習等を通して目にしていない、(ある程度出題実績のある)項目をピックアップし、そこから普段の学習に併行させて、その項目のテキストを読むようにしましょう。
なお、普段目にしていない項目であるところ、1回読んだだけだと定着するのは難しいため、2回以上は読んでほしいところです。そのため、これから本試験までに2周以上できる程度のペースで上記の項目のテキストの読み込みを行うとよいでしょう。
【原因2】 「苦手分野が多い」の分析と対策
上記の【原因1】のほか、「譲渡担保」「仮登記」「組織再編」などの頻出かつ苦手とする分野の問題で多く点数を落としているがゆえに、点数にムラが出ているというケースもあります。
もちろん、合格者にも苦手分野はあるものですが、ある程度の苦手分野は克服するか、もしくは(よく分からなくても)点数が取れるレベルに結論を押さえています。
上記の原因に対する具体的な対策としては、当たり前ですが、「苦手分野の集中学習」が有効です。
テキストの苦手分野の箇所を繰り返し読むほか、インプット講座を受講していたのであれば再度苦手分野の講義を聴いてみたり、集中学習の方法は様々ですが、お勧めなのは、「過去問に繰り返し取り組む」ことです。
(内容がよく理解できていなくても)過去問で問われているポイントが正確に処理できれば、周りの受験生に大きく差を付けられてしまうことはないため、どうしても苦手な分野があれば、「最低限、過去問はできるようにする」ことを目標にしましょう。
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