立てない!なぜ?!
前回の記事で自己紹介をさせていただきました。
その続きでなぜ理学療法士になりたいと思ったのか。
理由は3つあります。
それは社会人一年目の年にある出来事が起こったからです。
普通の人ならまず、経験しないことを僕は経験しました。
一体どんな経験をしたのか、、
それは脳出血でした。
脳出血と聞いたらゾッとしますよね。
脳出血の経緯
※下記は経緯を書きます。興味がない方は飛ばして最後だけでも読んでいただけると幸いです。
当時僕は高校を卒業し実家を離れ、隣町で1人暮らしを始めました。
そして、仕事を始めましたが1年も経たず仕事を辞めたいと思いました。
もう、辛い。俺には無理!だけど辞めても何がある?!もうわからん!!知らん!!どうにでもなってしまえ!!!
と、今振り返ってみると半分自暴自棄になってましたね笑
新しい環境に順応することができず会社では常に一人ぼっち。
同期はいましたが悩みを打ち明ける程の仲ではなく、日に日にストレスが溜まっていきました。
ストレス発散もうまくできず、心にだんだんヒビが入って壊れていく感じがしました。
そしてその年明け、同級生との集まりがあり、普段は実家に泊まってから仕事に行くのですが、次の日仕事だったので隣町に帰りました。
少し食べすぎたなぁ、、少し腕立てするか〜
そう思い、腕立てを始めると頭の中で
プツン
なにか音がしました。
なんの音だったんだろう、まぁいいっか
お風呂に入るとダルさと少し吐き気がしました。
ですが、
「なんともないなんともない普通に元気だし笑」
と思い、しばらく横になり過ごしていると吐き気が止まらず慌てて親に連絡しました。
「救急車を呼んだ方がいい」
親に言われて、病院に連絡を済ませて
さぁ行こうと立ち上がろうとしたその時!
立てない!なぜ?!
立とうとしても左に倒れてしまうため、壁をつたい歩こうとしましたが、歩けません。
再度親に連絡しました。
「立てないから迎えに来て」
この時にもう救急車呼べよって思いますよね。笑
でも、実際になってみて思うんですけど。
「そんな大したことない、またこれから立って歩けるようになるんでしょ、大丈夫大丈夫笑」
って思いました。
そして、町の病院へ。
外で看護師さんが待っており、名前・生年月日など色々聞かれたはずです。笑
この辺から記憶が曖昧になっています。
CTを撮り、大きい病院に行くことになりこの時に初めて救急車に乗りました。
完全に二度手間ですね。笑
ちなみになんですけど、画像を後で見せてもらいましたが、素人の僕ですら出血していることが分かるくらい出欠部位が広範囲でした。
そこから意識がなくなりました。(多分寝てる)
目が覚めると市立の大きな病院にいました。
早急に手術しなければならないため、父が僕にこう伝えました。
「ひろき。これから頭の手術するから。髪の毛なくなっちゃうけどいいよな?」
髪の毛を大事にしていたわけではありませんが、少し渋った記憶があります。笑
そして手術が終わり、意識を取り戻しました。
「手術が終わってからこれからまた仕事しなきゃいけないのか~~、だるいな~~」
と思っていました。しかし、やはり身体は動きません。
「やったぁ!仕事に行かなくて済む!」
ですが、両親の顔を見たら
「これからひろきは車いす生活を送るのか、、、」
両親は覚悟を決めた。そんな顔をしていましたね。
仕事に行かなくて済むと思っていた僕は本当に親不孝者です。
そもそも、身体が動かなければ仕事も何もないですよね。
それから間もなくしてリハビリが始まるのですが、リハビリは頭の傷が塞がってから行うんだなと思っていました。
ですが、リハビリは術後2日後?3日後?すぐ行いました。
入院後すぐは身体が動かなかったのに1週間後には車いすに乗れ、2週間後には歩けるくらい回復しました。
本当にうれしかった!!
担当してくれた理学療法士さんは回復の速さに驚いていました。
「お見舞いに来てくれるみんなを驚かしてやろう!」
そう、話をしました。
寝たきりから知っている僕の家族、毎週見舞いに来てくれたいとこに歩く姿を見せると
「ひろき!すごいな!よくがんばったな!」
特に、母はほぼ毎日2時間かけて見舞いに来てくれていたので、歩けたところを見た時は平然な顔をしていましたが、僕の知らないところで泣いていました。
そのことを父から聞かされると
本当に頑張ってよかったな。
ほんの少し、ほんと少し。親孝行できたな。
心の中で小さなガッツポーズしました。
受傷した経緯を話しましたが要するに、、
「脳出血を起こしてしまい身体が動かなくなって、当たり前だった日常が壊れてしまった。しかし、僕の日常を取り戻してくれた「理学療法士さん」は僕や僕の周りの人たちに感謝と感動を与えてくれました。」
これが僕が理学療法士を目指す理由の一つになりました。
二つ目の理由は次回に書かせていただきます。
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