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中間管理職の私を構成する5つのマンガ

これはわたしのためにあるお題…(と勝手に思ってる)

この世代の女性には珍しいかもしれませんが、わたしの母(1957年生まれ)はサブカル好きで、実家の廊下(たぶん5mくらい)には、壁一面にマンガ専用の本棚がありました。脱サラして漫画喫茶をやるのが母の夢でした。(結局、定年まで勤め上げて孫にメロメロのおばあちゃんになりました。注:健在です。)

スラムダンクも、金田一少年の事件簿も、名探偵コナンも、いたずらなKissも、花より男子も、ぜんぶ母が買ってきて、わたしたち三姉妹と回し読みをしていました。家栽の人とか、奈緒子とか、生徒諸君!とか同い年の友だちとは話題にならないようなマンガもあったけど、わりと楽しんで読んでいた記憶があります。

母の英才教育(?)のおかげで、今もマンガは大好きだし、ほとんど電子版だけど、毎月10〜20冊は読んでいると思います。

5冊なんて選べない…と思いながら、中間管理職としてのわたしを構成するという切り口で5作品を選んでみました。

だいたい大事なことはマンガが教えてくれます。仕事に対する覚悟の持ち方とか、チームマネジメントとか、中間管理職に必要なマインドもぜんぶマンガに教えてもらいました。(断言)

1)  キングダム

なにはともあれキングダム。絶対キングダム。
人生の大事なことはだいたいキングダムに教えてもらいました。それくらい、わたしの中の絶対的ナンバーワンマンガです。

中間管理職的なポイントでいうと、あらゆるリーダー像をみることができるのがキングダムです。信のように自ら先頭に立って一番汗を流し武功を立てる姿を見せることで配下の兵を奮い立たせるリーダーもいれば、政のように大きなビジョンを掲げて強いメッセージを打ち出し、カリスマ性で引っ張るリーダーもいる。麃公のように本能的に火の起こりを察知して、ある意味ではワンマンに兵を動かし勝利に導くリーダーもいる。

また、リーダー(王や将軍)ごとに組織があり、組織を動かす方法もそれぞれで、様々なマネジメント論を見ることができます。

わたしのように中小企業にいると、近くに管理職のサンプルがそんなにないので、複数のリーダー像、マネジメント論を見ることができるのは勉強になります。キングダムの誰かのようになるというよりは、それぞれの良いところを考えに取り入れていくと、中間管理職としてはもう一端になれる。(気がする。)

外出自粛中に、キングダムの最新巻(57巻)を読む会をZoomでやりました。盛り上がりすぎて、その後、それぞれの好きな巻を紹介して読みながらあーだこーだいう会を継続してやっています(笑)本当に楽しいので、キングダム好きな方はぜひやってほしい。外出自粛中にもおすすめキングダム。

2) ちはやふる

ちはやふるオタクと言われるほど、ちはやふる大好きです。
どれくらい好きかというと、書籍で全巻持っているにも関わらず、いつでもどこでも読みたいときに読めるように電子版も全巻持っているくらい好きです。(もちろん電子版もちゃんと購入したやつです)

見た目イケてる高校生が競技かるたというマイナーな部活に、一所懸命になる青春な日々が描かれています。団体戦での全国大会(高校2年生の方)や、太一が部長をやめるときとか、何回読んでも泣けます。

家はお金持ち、眉目秀麗、医学部に入れるほどの秀才にもかかわらず、かるたではどうしても勝てない相手がいることにコンプレックスで潰れそうになる太一が、人間らしくていい。

言いたいことは止まらないけど、中間管理職的なポイントでいうと、孤独との付き合い方を学べるのがちはやふるです。競技かるたをやっている人の頂点が男性は名人、女性はクイーンというのですが、ちはやふるの名人(周防さん)とクイーン(詩暢ちゃん)はあまりにも強い。天才と言ってもいいほど圧倒的に強いんです。

誰もこの2人には歯が立たないので、周りの人が畏れを抱きます。周りからすると畏敬なんですが、本人は孤独です。でも、名人として、クイーンとしての自負があるから孤独であることを認めて、ひたすら研鑽を積むんです。

天才でなくとも、管理職もまあまあ孤独です。仲良しグループをつくることが目的ではないので、踏み込むときと突き放すときとのバランスが大事で、群れていてはつとまりません。
孤独であることを認めて、それすら楽しめるような胆力が、中間管理職には必要不可欠だと思います。

ちはやふるにハマりすぎて、現実世界の名人戦とかクイーン戦の動画を一時YouTubeで見まくっていました。百人一首はまったく覚えられてないですが、それでも結構おもしろいのでおすすめ。

3) ピアノの森

ピアノの森も( ・∀・)イイ!! これも泣けます。
日本とは思えないようなスラム街で育った男の子が、全面的にバックアップしてくれる指導者と出会い、世界的ピアニストを目指すストーリーです。

ピアノの音が聞こえそうって思うくらい、音の表現がすごいんです。(語彙力なくてうまく説明できないけど)特に後半のショパンコンクール編は圧巻。泣いても笑っても本番は一度きりという緊張感の中で、いろんな人生を背負って、ピアノに向かう若きピアニストたちの背中はかっこいい。

そういう登場人物の姿から、自分が「最後の砦」である、そう思うことの大切さを学べます。ステージって後がない崖っぷちのようなものだと思います。これまでのつらい練習の日々、家族やサポートしてくれた人たちからの期待、名声を得られるかもしれないチャンスなどたくさんのものを背負って、一人で立つわけです。そこには自分しかいない。自分がやるしかない。

たとえ本当はそうではないとしても、仕事をする上で、自分が最後の砦と思うことは重要なポイントです。実際には上司が助けてくれるんですけど、どうせ助けてもらえるしという気持ちでやる仕事と、もう後には自分しかいない、自分がどうにかせねばという心持ちでやる仕事では、結果には大きな違いが出てきます。

これはプレイヤーにも求められる意識だと思いますが、管理職はより一層強く持つべき意識ではないかと思います。

マンガを通して、ピアノやショパンの楽曲を知り、どうしても生のピアノが聴きたくなって、大人になって初めてピアノコンサートに行きました。子どもの頃、ピアノを習っていたので、よく先生のコンサートに行っていたけど、あの時は本当につまらないと思っていた…。いつかショパコンを予選から決勝まで現地で観戦するのが夢です。

4) 宇宙兄弟

4つ目は、宇宙兄弟にしました。
映画化で話題(小栗旬好き)になってから、読み始めたので後発ファンですが大好きです。ヘタレだけどひたむきなムッちゃんと、なんでも飄々とこなしているようで悩み深き日々人と、つかず離れず、でもいざというときにはお互いを頼りにするところ。まさに兄弟。

ムッちゃんの「俺の敵はだいたい俺です」というセリフは心に刻んでます。

宇宙という逃げ場のない環境で、長期間、同じメンバーとミッションや生活を共にするということで、チームビルディング的な部分が注目されますが、わたしは夢を持ち続けること、ミッションを実現していくことの「覚悟」をポイントとして取り上げたいと思います。

兄弟そろって子どもの頃から宇宙飛行士になることが夢で、弟の日々人が先に夢を叶え、兄のムッちゃんは一時諦めますが、一念発起して宇宙飛行士に。ただ、宇宙飛行士の試験に合格したら終わりではなく、訓練をして、クルーに選ばれて、いざ宇宙に行ったら過酷な環境下で、かつ、予期せぬトラブルに見舞われながらもミッションを遂行していかなければなりません。

精神的にも体力的にも追い詰められる中で、必ず実現させるんだという「覚悟」がなければ、ストレスで押しつぶされると思います。そういう覚悟をもっているか、覚悟をもつにたることか、というところは、仕事をする上で心の片隅においていとも自分に問いかけていたいです。

宇宙兄弟では、お父さんのくだらないTシャツも好き。

5)RealCltothes

最後は、悩みに悩んでRealClothesです。
唐沢寿明×中山美穂でドラマ化された「おいしい関係」の作者である、槇村さとるさんの作品です。

RealClothesは、百貨店を舞台にしたアパレルバイヤーのお仕事マンガ。
もともと布団売り場でやりがいを感じていた主人公が、いきなり女性服売場に配置転換され、嫌々ながら仕事をしていくうちに楽しさを見つけて、一人前のバイヤーに成長し、部下ができ、女性服を任せられるようになるというサクセスストーリーです。

チームをまとめる立場になったばかりの頃に、このマンガに出会いました。その頃、いろいろうまくいかなくて、腐りそうになってたんですが、主人公の上司(男性)が、やりたいことがあるならそれを実現できる立場まで上がってこい(=昇格試験受けろ)って言う場面があって、ありきたりだけど、自分と重なったこともあって、すごく印象に残っています。

意見を通したいのならば、その意見に見合う立場になればいい。その立場に立つためには自分が頑張ればいいだけってシンプルに考えられるようになりました。

女性マンガなので恋の要素もありまして、最終的に、主人公はその上司を好きになっちゃうんですが、そういうのしたかったな!上司に恋い焦がれてみたかったな!という願望も込めて選びました。もう無理だな(遠い目)。


あー、楽しかった。
こんなに楽しいならもうずっとマンガのことをだけ書いていたいと思うくらいに楽しい沼でした。


#私を構成する5つのマンガ

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