見出し画像

未来など信じられないけれど。「未来」を信じることが、「今」の自分を救う。

以前も書いた

従兄弟の高2の息子の家庭内暴力問題。


たまたま、状況を知ることになり、

いとこの奥さん(息子の母親)に会った。



会った瞬間

「しんどいよね。」と抱きしめた瞬間

言葉にならず、涙、涙、涙。



「誰にも話せないのが、苦しい」


と絞り出すように言う。


誰もいないかというと

現実的なことをいえば


夫である従兄弟とはもちろん、話合い協力している。

児童精神科のお医者様にも罹っている。

児童相談所にも関わってもらっている。


学校の先生も関わってくれている。

そして、従兄弟の母(私の伯母)や従兄弟の兄姉も

なにかと手助けしている。



だから、誰にも言えなくて、孤立して苦しい

ということではない。



けれど、いとこの妻が苦しいのは

「この先、どうなるのか?」

「ずっとこの状態が続くのか?」


先が見えない、苦しさだろうと思う。


人は、

「この苦しい状況の先にこんな良いことが待っている」


とわかっていれば、

目の前の苦しさを乗り越えられる。

この苦しい状況はずっとは続かないと

わからないから

苦しいのだと思うのだ。



この先、どうなるか?

正直、誰にもわからない。



そうだけれど


「この状況はずっとは続かない」

「きっと良い方向へ進む」


と根拠がなくてもそう思うこと。


そう信じることが

「今の自分」を救うことになる。


そしてそう思えるからこそ

目の前の現実に押しつぶされず、

前に進もうとできる。


そうして苦しいながら前に進もうとすることが

現実を良い方向へ動かしていくのだと

私は、そう思っている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


苦しくてどうしようもない時

いつも浮かんでくることばがあった


神様がいるんだもの

なんとかなるさ


そして、いつも

なんとかなった。


    星野富弘

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これは、先日亡くなった

詩画作家の星野富弘さんの

詩だ。

不慮の事故により半身不随になった

星野さんの言葉は、

圧倒的な力をもっている。


苦しい時、

私を救ってくれる言葉だ。


50年以上、

様々な苦しい状況を超えてきた私の

今、思う実感でもある。


ただ、自分ひとりだけでそう思うのは難しい。

誰かひとりでも

よりそい、話を聴いてくれる人が

必要だとも思うのだ。


私には、そういう人がいなかったから

尚更、そう思うのだ。


だからこそ、その役割を担いたいと

願っている私がいる。

この記事が参加している募集

#今こんな気分

75,167件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?