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地域おこし協力隊の失敗から学ぶ、上司と部下のコミュニケーション術

『自走するチームの作り方』著者で、チームビルディングコンサルタントの伊藤じんせいです。

部下とのコミュニケーションに困っている上司の方に役立つコラムを日々、投稿しています。

最近、地域おこし協力隊と地元住民との間での行き違いが原因で、争いになっているというニュースが報じられました。

先日も四国の山間部で活動した男性が受入団体の幹部から嫌がらせを受け、退任を決意したことをYouTubeで発信しました。

この動画は400万回以上再生され、「村社会は恐ろしい」などのコメントが多数寄せられました。

私も老後は田舎暮らしをしたいと考えていましたので、移住者は排除されるのかと不安な気持ちになりました。

この地域おこし協力隊と地元住民との争いですが、これは会社での上司と部下の間で生じるミスコミュニケーションと構造は同じだと考えます。

あなたも気づきを得ることが出来るテーマだと思いましたので、今日は、この問題をテーマに取り上げていきたいと思います。

地域おこし協力隊と地元住民との争いは、隊員と地元住民、それぞれの目標や相手に期待する内容がお互いに一致していないことから生じます。

上司と部下の場合も同様に、お互いの目標や期待する内容が一致していないことから、ミスコミュニケーションが生じ、互いが大きなストレスに発展します。

そこで、私は解決策として、以下の5つの内容を事前に話し合い、すり合わせておくことを提案します。

  1. 目標や期待の明確化:お互いに何を達成し、何を期待するの数値目標を含めて明確にする。

  2. ルール:目標を達成するために守るべきルールを事前に決める。

  3. 資源と権限:目標を達成するために必要な資源(時間、人、予算、情報など)と権限を確認する。

  4. 責任:いつまでに誰が何をするのかを、事前に明確にする。

  5. 評価と時期:目標がどれくらい達成できたかを、どんな頻度で、いつ、どこで、誰が確認し評価するかを決める。

【実行方法】

  1. 話し合う:お互いの考えや期待を話し合います。

  2. 約束を決める:5つのポイントについて合意し、書き留めます。

  3. 実行してチェックする:約束したことを実行し、定期的に進捗を確認します。

これらを事前にしっかりと実行することにより、お互いが協力しあって目標に向かうことができ、すべての関係者が満足できる結果に近づくことができるのです。

会社での上司と部下のミスコミュニケーションは、地域おこし協力隊と地元住民の問題と同様に、互いが目指す目標や期待する内容の不一致が原因となっています。

これらの問題に対処するためには、事前の取り決めと、定期的なコミュニケーションが不可欠なのです。

これらにより、双方が協力し合い、共通の目標に向かって進むことができるようになります。

現在の日本の閉塞感は、こういった閉鎖的な村社会も原因の1つだと私は考えています。

しかし、コミュニケーションを学んでいくことで世の中は大きく良くなっていくと私は考えているのです。

一社一社の上司と部下のコミュニケーションを改善することからはじめ、地域のコミュニケーションも改善することにより、日本の村社会も大きく改善される未来があると私は信じています。

あなたは、どのように思われるでしょうか?

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