見出し画像

夏にとける、心霊な夜¦#ゆるログ#12


暑い。
どうしてこんなに暑いんだろう、今年の暑さ異常じゃない?と、毎年のように言っているが、今年も例に倣って何百回と口にしている。

暑いのが苦手である。
頭が回らないし、しんどいし、何もかも嫌になる。

でも、好きな部分ももちろんある。
とうもろこしとか枝豆とかアイスクリームが美味しいとか、「クーラーの効いた部屋で猫とぺったりとくっつく事」とか、遠目から見る花火とか。

あとは、なんと言っても夏はホラーが熱い。

別に春でも秋でも冬でもホラーは観るけれど、世間一般的な「夏は心霊」というイメージに乗っかって、色んな界隈でホラーが盛り上がるのがとても嬉しいのだ。

怖いのって最高。幽霊ばんざいである。

観たい新作ホラー映画はたくさんあるし、大好きな心霊YouTube番組はこの夏たくさん更新してくれるし、もう、歓喜だ。
わたしが毎年なんとか夏を越せるのは、ホラーという存在があるからかもしれない。
海やプールやお祭りやキャンプよりも、ホラー。

たまに想像するのが、ホラー映画をドライブインシアターで観たらめちゃくちゃ楽しいんじゃないかと思うのだ。

暗い車内、ちょっと蒸し暑くて、目の前には怖々とした映像、誰もいないはずの後部座席、うっすらと感じる気配…

わたしは免許を持っていないので実際にあったとしても一人では行けないのだが、そんな催しがあれば良いのになぁと妄想してしまう。

夏のじめっとした空気感と、ホラーのじっとりとした恐怖感は本当に親和性が高いと思う。
お互いの嫌な気持ち悪さが混ざって溶け合って、とても良い作用が生まれていると思う。ゾッとして冷んやりもするしね。

そんなこんなで、今年も引きこもりを決め込むので、おうちに居ながらホラー色の強い夏になれば良いと思う。
じっとり、ゆっくり、夏はもうわたし達の背後に纏わりついているのだ。
どうか、取り憑かれないようにね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?