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HADO WORLD CUP2019振り返り②

こんにちは。
わちゃわちゃ☆ピーポーというチームに所属しているぶちょう。と申します。

HADO WORLD CUP2019振り返り①はこちら↓

前回のnoteでは優勝チームである和心にフォーカスを当てて紹介しましたが、折角のW杯で海外チームに触れないのはもったいないなぁと思った次第です。

 特にiXA/ANATSUCH所属のYUYA選手が発起人である海外チームサポートプログラムで練習を共にしたシンガポール代表Kuro Fukurō、マレーシア代表Team MASは思い入れもあるので紹介させて貰えたらと。

海外チームサポートプログラム関連note↓

1.Best Challenger

 最も活躍した海外代表チームに送られる賞が"ベストチャレンジャー賞"。去年はマレーシア代表のARGONAUTが受賞。現在Team MASに所属しているBama選手が在籍していたチームです。

 そして今年度もベストチャレンジャー賞を受賞したのはそのマレーシア代表、Team MASBama選手は個人として2年連続の受賞になります。

そんなTeam MASのベストバウトは予選グループBでのiXA/ANATSUCHとのゲーム。
先のnoteで紹介した様に師弟関係とも言うべき両チームの対決。

Team MASの得意なプレイはドッチボールで培った身体能力を活かした回避を用いて高い位置を取り、更にそこから繰り出す攻撃。
 高い回避力で近い距離に近づき、より効率的に点を取る攻撃的なスタイルが持ち味です。

 しかし、海外チームサポートプログラムを通して日本チームの攻撃力は自分達の回避力を凌駕すると判断し、(もしくはiXA/ANATSUCHの攻撃的ステータスにメタを張って)シールド5を用いた戦術で挑みました。

その判断が功を奏し、残り1秒までリードを保つ展開あと一歩のタイミングで追いつかれたオーバータイムマッチは開始直後に力尽きましたが間違いなく海外チームにも日本に対抗し得る力がある事を証明した一戦でした。

そして迎えたチャリオット戦は勝った方が決勝トーナメント進出という大一番。iXA/ANATSUCHをギリギリまで追い詰めたシールド戦術でチャリオットに挑みます。

 日本国内ではシールド戦術を使うチームは先行逃げ切り型が多いのですがTeam MASは回避力を活かしながら後半までシールド出さずにおき、相手が全てのシールドを割った時には終了間際の為、前へ出て反撃する猶予がありません。

 iXA/ANATSUCHはかなりのリスクを取りながらも前へ出る事でなんとか残り1秒で追いつく事が出来ましたがチャリオットはタイスコアであったこともあり、リスクをとる事を避けシールドを割りきる選択をとりました。

 結果としては防戦一方となった所にTeam MASが畳み掛け、得点を連取。決勝進出を勝ち取りました。

 決勝トーナメントでは1回戦でヒュブリスの前に散りましたが彼らは元々シールドを得意とし、同時に対策もしっかりとしているチームでした。結局ヒュブリスは準優勝していますし、むしろその相手にも通用する部分があった事を誇るべきでしょう。

 海外勢初のベスト3を目指すTeam MAS、大会後にはすぐ来年への挑戦に向けて反省等を語ってくれました。伸び代は計り知れない彼らが来年度どこまで伸びているのか注目です。

2.打倒マレーシア最右翼 

 

先に触れた海外チームサポートプログラムでトレーニングを共にしたシンガポール代表、Kuro Fukuroは打倒マレーシアの最右翼と言って差し支えないでしょう。海外勢で決勝トーナメントに進出したのはTeam MAS以外ではKuro Fukurouだけです。

 シンガポールでのトレーニングで僕やiXA/ANATSUCHの面々とプレイ自体はした事がありますが日本のチームとプレイするのは今回の大会が初めてで感覚的に難しい部分もあったかと思います。

 また、実は4人チームでADINO選手が来日していたものの体調が優れずW杯に出場する事が出来ませんでした。彼は回避を得意とするKuroFukuroの中でも特に当てにくく、180cmオーバーの高い身長を活かしながらチャリオット所属のよごしん選手の様な動きをするのでかなり脅威でした。そして前衛、後衛どちらも出来るマルチプレイヤーでもあり、プレイする事が出来るコンディションであればチームの幅もかなり広がったはずです。

予選グループでの試合の様子

 KuroFukuroのメンバーは大会中決勝トーナメントの相手であるBuG Bro.の対策を聞いて回ったり、試合前後もチーム内で話し合っていたりと伸び代を凄く感じました。

対策も虚しく残念ながら決勝トーナメント1回戦でBuG Bro.に敗れましたが通用する部分としない部分がハッキリした一戦でもあり、本人達にとって大きな経験になったはずです。

 大会後は「来年はもっと強くなって戻ってくる。」と口々に話してくれました。Team MASBama選手が去年出場した経験値があってこその今シーズンの活躍だと思うのでKuroFukuroは今回の経験を活かして来シーズンこそ打倒マレーシアを達成してくれるはずです!

3.2年連続出場も未勝利…

香港代表Crossfireは去年のW杯にも出場しており、チームとして2年連続W杯出場した初の海外チームです。

 香港のスポーツブランドをチーム名の由来に持ち、香港の国旗に描かれたバウヒニアの花をあしらったチームシャツは毎シーズン異なっており、とてもクールです。

現在は選手としてプレイはしていないもののW杯で準優勝した事もあるSHEARTさんが香港に赴いてトレーニングを行うなどやる気十分で挑んだ大会ではありましたが、予選CグループはCrossfire以外全て日本チームという死の組み合わせ。

 運にも恵まれず2年連続未勝利でW杯を去る事となりました。来シーズンは新しいチームシャツにも注目ですがなによりもまずはW杯初白星を!!

4.ヨーロッパ勢は初勝利!


フランス代表Raphale

ドイツ代表Bookwood

地政学的に(という言い方が正しいのか分からないけれど)メーンストリームから距離的に離れる程強くなるのは難しい。というのはサッカーなど他のスポーツでもよく言われます。

 日本がサッカー弱小国と呼ばれていたように日本発のHADOにおいてヨーロッパは大きなハンデを背負っています。今までのW杯でもヨーロッパから代表チームが参加していましたが1勝も挙げる事は出来ていませんでした。

 しかし、今年のW杯ではフランス代表Raphale、ドイツ代表Bookwoodがそれぞれ1勝を挙げる事に成功しました。


差は確実に埋まりつつあることを感じさせる1勝でしたし、来年度以降は対日本勢からの初勝利も期待されます。要注目!

筆者のTwitter

筆者のpolca


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