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88 広がるBaaS 法人向け入出金管理アプリ

Insight Tech アイタスクラウド営業担当です。
クラウド会計ソフトで有名な「freee」が今年度から銀行と共同で新たな取り組みを行っているようです。

freeeと百十四銀行が「freee入出金管理 with 114BANK」提供開始金融機関と共同でのモバイルアプリ提供は初
2021年4月14日 PR TIMES
freeeとGMOあおぞらネット銀行「freee入出金管理 with GMOあおぞらネット銀行」の提供を開始
2021年7月12日 PR TIMES

他行を含めた複数の事業用口座の残高及び入出金明細を一元管理できるツールとのことで、創業間もない企業や個人事業主の方々の支援を目的に立ち上げたサービスのようです。

恥ずかしながら「今までそういうの無かったんだ」という印象でした。
マネーフォワード等の家計簿アプリでは複数の口座を登録して残高照会や入出金明細の確認ができたので、法人向けのサービスも当然あるんだろうと勝手に思っていたのですが、そうではなかったんですね。

銀行とフィンテック企業が手を組んで新たなサービスを作るシーンが今後も増えてきそうです。

考える

しかしこのようなサービスの話を耳にする度に、何故残高照会と明細確認だけで送金はできないのかと思ってしまいます(素人の考えです)。
電子決済等代行業サービスについて表面の部分だけ調べてみたところ、

■決済指図伝達サービス
 顧客の委託に基づいて銀行に送金指示を行うもの
■口座情報取得サービス
 その名のとおり残高や入出金の明細など口座情報を取得するもの

の2つに分類されるようで、
今回の記事の内容は「口座情報取得サービス」にとどまっているのかなという印象です。他のサービスとの兼ね合いもあるのでしょうか。

先日Googleによる買収が発表された株式会社pringの「pring」は送金もできるサービスですが、こちらの企業のHPを拝見したところ「資金移動業者」として登録しているようです。
ちなみにLINE Pay株式会社は「電子決済等代行業者」「資金移動業者」の他、「前払式支払手段(第三者型)発行者」など複数の事業者登録をしておりました。

電子決済等代行業 :銀行を介する取引の代行をする
資金移動業    :銀行を介さず自社主体で為替取引をする
前払式支払手段発行:チャージ(前払い)して決済する

の違いだけのように読めるのですが、他の制限があるのでしょうか。
このあたり今後詳しく調べてみようと思います。


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