インドを離れて新しい旅へ

インドに7日に到着して、11日目となる17日の2時の深夜となった。


まだ2週間も経っていないんだけど、ずいぶんと多くのことを経験したように感じるのはおそらく勘違いではないと思う。なにを為そうとしたわけでもないのに、なにか大きな力が働いて、人にそれを担わせ、役割を全うさせ、その結果にぼくは沢山の気づきを得て帰ることになったという事実。

最後になって「あるがままに ラマナ・マハルシの教え」が手元にあって、それを読めば、この旅で起こったすべての不思議なことがなぜ起こっていたのかを感じることができる。それを聖山アルナーチャラで体験をするとか、さすがにもう漫画じゃないのかというレベルだが、人生はそんなもんだ。


自分がなにかを為そうという思いは、自分の中で消えてくれない承認欲求が根元にあって、それを満たすために、必死になって行動を重ねた時期があるけれど、いまそれがなぜそうなっていたのかがわかるから消えていった。
(発信としてのブログはやめてもいいのだが、奇跡を待つ仕掛けである)

それが周りに必要以上の圧力を与えてしまっていた時期があっただろうし、それが嫌で距離を取る決意させてしまった人だっているだろう。


でもそういう積み上げてきたものは、思い出せる事例となって、なにがそれを生み出していたのか、あの時もそうだったのはなにかそういうものが作用していたからだったのかと確かめる答え合わせの材料になった。


この旅は答え合わせをもうしないで生きていけるという確信の旅だった。



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で。


昨晩から駅で電車を待つこと4時間。なにがイライラするって、蚊。


本当になんで、黙って勝手に血を吸ってどこかにいかないのか。
痒みさえなければ、疎ましい存在だという風に思うことはないのに。


この小さな命は、もしかするとよほど大きな罪でも犯したのだろうかと思うことがある。蚊に生まれれば、もう生きるためにやるべきことは、メスなら確実に次の生に命をつなぐために血を集めてこなければならないのだ。


そのためには動物にリスクをとって攻撃を仕掛け、その結果として吸血を実現しなければならないという大変な業を背負った存在ではないのか。しかもめっちゃ嫌われているし、この存在を苦しめたり、殺すためや捕まえるための商品がオリジナルで開発されるほどだ。


蚊になったのはよほどの罪人だろうか。
いや、ほんと別にどうでもいいけど、蚊が鬱陶しいのである。



蚊に憤慨しながら過ごした4時間を経て、ようやく出発。ここから6時間の旅であるが、走り始めてしまえば蚊がどっかに風で飛ばされてしまうので、嫌なことは何にもない。ちょっと狭いがまあ問題はない。


こんな感じの風景だ。



旅のお供にラマナマハリシの教えを書いた「あるがままに」を。



読み始めてすぐ、あらゆる迷いの根元にある問題は、この旅で得た時間からものも含めて、過去の経験と感覚とスパっと一致した。そして、アルナーチャラ山を想うだけで解脱するという言葉の意味も十分に理解できた。


ここで、書くと難しすぎるのと、1万字を超えるのでそんな時間がないため、今日は割愛するが。衝撃的に、読んでよかった。



エルナクラム・タウン駅に到着。7時45分で電車ばっちりであった。なにも遅れることがなかったインドの電車であった。すばらしい。



朝に着いたが、ぶっちゃけほぼ寝てない。時間が時間だったのと、本に没頭をしすぎたためだ。さすがにしんどくなりそうなので、こっちで寝るための場所を確保し、夕方にチェックアウトしようと場所をとった。


この選択はほんとに正しかった。よく寝た。



街を歩いてみると、メトロがある。コーチンすげえ街だ。
飛行場にいくまでも感じたが恐ろしく都会だった。またきて仕事したい。



カフェでチャイとコロッケみたいなものを食べた。物価ちょい高い。



古本市場みたいなお店をしているお店を見つけた。インドの本屋で探すならヨガのポーズの本だなと思う。まったく字は読めないのだが、ポーズを見るには十分な本を見つけられてとても満足。



南インドの人たちは、なんかすごくいろいろと好奇心が旺盛である。色々と聞いてきてくれて、なんかそのままずっと居てもおしゃべりし続けられそうな雰囲気がある。一見ぶすっとしている人も、話してみると笑ってくれるしギャップにやられる。



帰り道に、最後のミール。んーーー、まあまあ、、とか言えるくらい食べることができたのがよかったな。なんかこっちのご飯ぷっくりしてんのかな。



街を散策して昼寝をして、風呂に入って荷物のチェックをしたら、きっちり忘れ物をしている、さすがすぎる。業者から借りているWi-Fiの電源切り替えプラグを置いてきたらしい。羽田で2000円払います、必要経費。こんなことではもう自己嫌悪しないのである。


トゥクトゥクとローカルバスを乗り継いで、そこそこ離れたコーチンの国際空港に向かう。



でかい。きれい。
中に入るとシンプルな造りだが、とても使いやすそうな空港。

この街がどんどん発展していることがわかる。
これからもできれば関わりたいなあと思うような面白さを感じた。



ちょっと増えてしまった、しかし口がパカーンと開いた荷物はこんな風に、ぐるぐる〜ってやると持込めるんだ。サービスいいな!!と思ったら、300ルピー。そりゃそうだ。先に聞いておきたかったけどな!!



搭乗前に腹ごしらえをして、最後のインドらしいやつ。揚げ物。



今日にはもう帰ってきてる。
新しい感覚で生きていける。


(正しく言うともう帰ってきた)


急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。