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「名古屋グランパスvs 町田ゼルビア」徹底解説:J1リーグ第2節

今回は先日行われたJ1リーグ第2節のゲームから名古屋vs町田のゲームについて書いていきたいと思います。今シーズン初の現地観戦となったこのゲームを振り返っていきたいと思います。
やはり現地での直接観戦は勉強になりますね。
以下の動画も参考にご覧ください。

まず、両チームのシステム配置は以下になります。(背番号等は細かく記載はしていませんのでご了承ください。)

赤が名古屋、青が町田になります。
名古屋は3-1-4-2中盤を逆三角形に配置して、前に圧力をかけると共に、アンカーを3バックの前に置き守備の安定を図りたいという意図がみられます。
一方の町田は4-4-2ダブルボランチのシステム。攻守においてバランスの取れた形をとっています。
ここで、私はこの噛み合わせからゲーム前にいくつか起こりそうなことを考え、シミュレーションを立ててゲーム観戦に入りました。


1.名古屋の前線の守備に対して町田はどのように前進を試みるか?


町田のビルドアップ時には点線で囲まれているように後ろはマンツーマン気味の状態になり後ろから繋ごうと思うと難しさが出てきます。おそらく町田は後ろから無理につなぐことはしないで、前線で194センチの身長があるオセフン選手や184センチのオリンピック代表候補の藤尾選手をターゲットにロングボールを配球してそこを起点に攻撃をしていくのではないか?と私は考察していました。

対する名古屋は以下のようになります。

図のように前からハメに行きたいが最終ラインで数的不利ができてしまうので、この葛藤をどう解決していくか?が一つポイントになると思って観戦に臨みました。

2.全員のハードワークを武器にハイプレスを仕掛けたい町田が、どうしても浮いてしまう名古屋のアンカーをどう抑えるか?


噛み合わせ的には名古屋のアンカーが浮くような形になります。そして3-1-4-1と4-4-2の場合はここをどう埋めるかが1つのポイントになってきます。


一般的には2トップの一枚がアンカーを消して、SHの選手たちが3バックの両バックにつくという形が考えられます。しかしながらユンカー選手の高さや永井選手のスピード等「個の能力」で上回る名古屋のアタッカー陣を前にこの形を取るのか?
では違うのであればどう町田の持ち味であるハイプレスをかけていくのか?
このような点について注目していました。

そして次に現地観戦の醍醐味であるウォーミングアップのポゼッショントレーニングです。私は現地で観戦するときは必ずウォーミングアップを見ます。そしてチームの戦い方とウォーミングアップがマッチしているか?またウォーミングアップからチームがどのような戦い方をしていくのかを予想することが大好きです。

それではW-upから見えるチームの戦い方・意図を以下で解説していきたいと思います。

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