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深津貴之さん「ゆがまないサービス設計」のyoutube講演がよかったので学びを書き残します

LINE DevelopersというLINEのyoutubeチャンネルで公開されているセッション動画です

このセッションでは、UXデザイナーの深津貴之さんが「サービスはなぜ・どのようにゆがんでしまうのか」ということが書かれていてその対処法も説明されています

引用:
LINE Developers ゆがまないサービス設計をするには -日本語版-

1,000回程度の再生回数ですが、10万再生行くべき位のいいことが書かれています

IT業界でサービス作りに関わっている人なら見るべきなとても大事な動画でした

因みに動いている深津さんを見るのは初でした笑


Q.サービスはなぜ・どのようにゆがんでしまうのか?

A.シンプルすぎる指標でサービスを舵取りしてしまうから

サービスは様々な機能があり、身体のようなものです 健康を保つために健康診断のようにいろいろな検査項目があるべきで、それをしないで一つのKPIに囚われると短期的な今期の目標だけを追いかけてしまい歪みが生じます

一つのKPIだけではなく、意思決定者にも多様性をもち複数の職能でKPIを決めていくのも大切です


Q.歪まないサービスにしていくにはどうしたらいいのか?

A.どうすればいいのか?というと目標設定に関していくつかあります


①目標の設定で以下3つを網羅しておこう

・定性的なよりどころ
 →ミッション(誰が(Who,Target)、アクションし(Action)、そのあとはどうなる?(Then)があると良い)を設定する

・定量的なKPI
 →一つのKPIだと歪みが出る ★歪みをチェックする反指標を設ける
  KPI→PV なら過激タイトルをつけて見掛け倒しに施策の設計が行ってしまう また記事のページ分割をしてしまうかもしれない だから歪みをチェックする反指標、例えば読了率などを作る

・全体の因果関係
 →グループ会社間、部署間で目標が共有されないと、盲目的なサービス作りになる
 それに囚われないために全体を俯瞰する 
 成長の因果関係ををシンプルなモデル化する
  (ex. コンテンツがいっぱい増える→読者が増える→コンテンツが売れる→シェアが増え、認知が増える etc...)


②失敗(fail)した姿を共有しておく(恥の共有)
 →恥とは例を挙げると"アプリを開いた瞬間、ポップアップがたくさん出てくるのは嫌だよね"、"課金ボタンが追いかけてくるの嫌だよね"とのことでした 確かにこれはめちゃめちゃ大事です。
 グロースハックと言ってユーザー体験を見ずにポップアップで遷移を稼ぐような騙し討ちのように本質的でないことが行われるのはよくないとサービス作りの中でしょっちゅう感じます笑
 そういう時はこれをすればいいのか!とアハ体験でした


③歴史的に繰り返される失敗の例をモデル化して頭に刻んでおこう
 
→収奪的なシステム、楽観的な現実逃避、既得権益の妨害、世代交代の失敗などです ランキングUIはユーザーが一人勝ちする収奪的なシステムなのでnoteでは採用していないそうです


まとめ

KPIを点ではなく線で見よう、KPIの反指標を作る、失敗した姿を共有しておく、歴史的に繰り返される失敗例を知っておくetc...といろいろ学びの多いセッションでした

自分は歴史学部でITサービス会社に入ったので歴史生かせないかなと思ってましたが、意外と歴史とITサービス作り似てるところもあるんだなという嬉しい発見でした

おわり

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