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ポジティブに図々しく人懐っこいイタリア人

Vol.092

イタリアを旅したり、生活をしていたり。
そしたらイタリア人に会うことは間違いないのだが、相応にしてイタリア人は人懐っこいと思うことがあると思う。
その一期一会かもしれない会話の慣れると、ちょっとQOLが上がった気持ちにもなる。

ある朝のできごと

おかげさまで長女は大学生、次女も中学生となり、私の学校送迎という義務は無くなった。
なにせイタリアは12歳まで保護者同行の登下校だったので厳しい日々ではあった。
おかげで今は朝も楽になり、気に入りのバールでカプチーノを飲みながら、新聞をスクロールするのが私の日課であった。

そんな時に、見たことのある顔が入ってきた。
やば、ママ友も見つかったと思った。
もちろん笑顔で返せば、もう一人のママ友も入ってきた。

やば、と思うほどなので、ママ友というか、クラスメートのお母さんが正解だろう。
ここは別の席で一人でお茶しながら携帯で新聞読んでるとかいけすかないな私・・・と思ったので、「いっしょにお茶する?」といえば、ぜひに! となった。

ある朝の翌週のこと

この朝の会合をきっかけとなったのか、また翌週の金曜日のこと。
いつものようにのんびりとカフェ&新聞の時間の過ごしていると、似たような中年のおばさんが席を探していた。
「このカフェもだいぶ流行ってきたな?」と思ったら、先週もお茶をしたママ友が後からきて、
「あ!いたいた!一緒にお茶しよー!」と。
聞けば、席を探していた人も娘の学友のお母さんと判明。

「あなたが伝説のお母さんね?」と言われる始末。
そう。日本への出張も多く、あまり学校のこともよくわからないので、そんなに積極的に学校行事に参加することをしてなかったので、ここで初めてということもある。
しかもまあまあ娘と仲良い子のお母さんだったから、私も礼儀正しくと。

長女も同じ学校を終えて大学進学しているので、気づいたら私もいわゆる学校では古株なのだろう。

ある朝の翌々週のこと

毎度とバールにたどり着けば、カウンターにまたまた見たことある後ろ姿。
もしや?! と思い、話しかければ、
「やだー!久しぶり!!! 元気にしてた?」 と。
幼稚園時代から一緒のお母さん友達だ。

「今日は友達とここで待ち合わせしているんだけど」とあったので、
「誰と?」とわかっていながらも聞くと、
「サラのお母さんと、、、」 となったので、
「あー、それ私も一緒だから」と私も観念した。

私ひとりの平和にカフェ&カプチーノの時間は、気づけば3人になり、その翌週は4人になり、その翌々週は6人になった。

「毎週金曜にこのお店にいるって言ってから」と、わざわざ私に合わせてくれていたらしい。もちろん私は待ち合わせしているとは全くも思っていなかったのだが。

正直朝のルーティン作業をこなす時間を乱されて迷惑なのだが、こういうイタリア人のポジティブで図々しい人懐っこさは嫌いではないので、結局私も受けいれることとした。
強制的にであるというか、軌道修正というか、そうせざるを得ない。

帰宅して娘に顛末を話すと、私がイタリア的なソーシャル活動をしていて嬉しかった模様。
娘の友達のママ達が、あえて私の都合に合わせて集ってくれているということに感謝なのかもしれない。

まぁ1週間のうち1日はこういう朝があっても悪くはないと思った。
こういった人の時間に勝手に割り込み、おしゃべり&図々しい人懐っこさがイタリア人の美徳であるとも思うのだ。 

好き嫌い問わず、長年の知り合いには心開いてみてもいいのかなと。
物質的ではなく、心のQOLが上がりそう。

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