見出し画像

74☆サマータイムと椰子の日曜日

ぼんじょーるの!
くっきり晴れた日曜日の朝です。

イタリアでは今日からサマータイムが始まりました。
6時に起きたけどいつもより1時間早起きしたことになります。

というわけで、いつもより遅い時間に湖へ行ったにも関わらず、すばらしい日の出を見ることができました。

画像1

風がないので恐ろしく静かな湖面。

画像2

そこに白鳥が浮かんでいまして、やっぱり静かな湖面が白鳥には似合う。

画像3

上に戻って湖を振り返ったら、朝もやが立ち始めていました。
太陽の熱で温められた湖面から、水蒸気が昇っているのです。

これがたぶん最後のサマータイム

EUではサマータイム廃止が決議されまして、移行までの間に一応猶予期間が設けられたのですが、それによるとイタリアでは今年が最後のサマータイムになります。
正式には「Ora Legaleおーら・れがーれ」、リーガルタイムですね。
法律によって定められた時間、と呼ばれています。

画像4

この時計はデジタルじゃないので、自分で針を1時間進めました。
法律では3月の第4日曜日午前2時に時計の針を1時間進めて午前3時にすることでサマータイムへ入ることになっています。
スマホやPCの時間は、午前2時になると自動的に3時になるのですけどね。

私、どうしてもそれを確かめたくて起きて待ってたことがあるんです!
そうしたら、01:59からいきなり03:00になってました。
当たり前の話ですけど、実際に見たらけっこう感動(笑。
だってそんなこと、ふつう、あり得ないでしょう?
01:59のあとは02:00になるのがルールというか常識というか、普遍的ですから。

失われた02:00から02:59はどこへ行ったのか……。

それは10月第4日曜日に戻ってきます!
スマホの時計は02:59のあと、なんとまた02:00になって3月第4日曜日に失われた02:00から02:59を刻んでから、何事もなかったかのように03:00になるのです。

お察しの通り、これもどうしてもこの目で確かめたくて、起きて見ていました(爆。

法律が夏の太陽に合わせて時間を決めるサマータイム制度、私はけっこう気に入っているのですけどねぇ。
それについては長くなりそうなので別の機会に。

枝の主日にもらえるお守り

今日はけっこうすごい日曜日なんです。
まず、サマータイムが始まりました。
そして今日は満月でもあるのですけど、春分を過ぎて最初の満月のあとの日曜日なので、キリスト教ではDomenica delle Palme、枝の主日と呼ばれる特別な日曜日です。

湖畔のウォーキングをしたあと、教会に寄ってもらってきました!

画像6

オリーブの枝です。
というわけで、枝の主日なんですね。
まぁ、その辺のオリーブの木から摘んできたものですけど、ちゃんと聖水をかけてお祈りを捧げてあります。
日本的に言えばお清めして祈祷してあるお守りみたいなものです。

約2000年前の今週の金曜日、イエス・キリストは十字架に架けられて殉教しました。
今日はキリストがエルサレムに入った日なんですね。
そのとき、彼の支援者たちがパーム椰子の葉をかざしてアーチのようにして彼を迎えた、ということから「Domenica delle Palmeどめにか・でっれ・ぱるめ」、パーム椰子の日曜日とも呼ばれます。

金曜日に磔にされたイエスは次の日曜日に復活、そして天に昇ってキリスト教の始まりです。
そんなわけで今週はキリスト教信者にとって、とても特別な1週間なんですよね。

ちなみにこの辺ではオリーブの枝ですけど、前にシチリア島にいた時はガチでパーム椰子の葉っぱが配られてました。
あと、椰子の葉を編んだものが道端で売られていたり。
ナポリから船で行くイスキア島という温泉島があるのですけど、数年前のこの時期に行ったとき、やはりヤシの葉を編んだのを売ってました。

南ではヤシの木はあちこちにあるけど、この辺ではオリーブのほうがいっぱいありますからね。
ヤシもオリーブもないキリスト教の国では、いったい何が配られているのでしょう?


さて、いつもの時間にnoteを書いてますけど、日本では1時間前ですね。
どなたさまも、Buona domenica delle palmeぼぉな・どめにか・でっれ・ぱるめ!!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?