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86.イタリア滞在許可証の種類

移住するならビザでも労働許可証でもなく「滞在許可証」です。
アラフォーでの留学、アラフィフでの移住、いずれも最初に持ったのは留学用の滞在許可証でした。
現在では就労用になっています。


滞在許可証の種類

自宅にある郵便局でもらってきた滞在許可証の更新用キットを改めて確認してみたら、その種類はなんと26種もありました。

イタリア語が並んでいてげんなりしますが確かに26種類

養子縁組とか政治的な理由による亡命とかいろいろありますが、日本人で一般的な移住を考えている18歳以上の大人なら、15.自営業、24.就学、26.観光目的あたりが妥当と思います。

就労用で働き先を見つけられれば、16.lavoro subordinatoで「雇用」による就労となり、レアケースになるかと思いますが、たとえばオリーブやブドウの収穫シーズンだけ働くような季節労働者なら、18.lavoro subordinato – stagionaleで「季節限定の雇用」による就労で申請できるでしょう。

布教用も考えた

実はどんな方法で移住するか模索していた2013年の秋、タオルミーナで知り合ったシチリア女子2人を東京案内する機会がありました。
そのうちの一人がどうしても行きたいところがあると言います。
それは彼女の信仰している、ある新興宗教の国際本部でした。

イタリア人で自分は仏教徒だという人は、十中八九、この宗教団体に所属しています。
伝説のサッカー選手ロベルト・バッジョも信者として有名です。
ブラッチャーノにさえ何人かの信者さんがいらっしゃいます。

どうしても行きたい、連れて行ってくれというので気が進まなかったのですが、東京観光のついでに、その宗教団体の国際本部へ行きました。
驚くべきことにアポなしでいきなり訪ねたにも関わらず、イタリア語の出来る日本人が出てきて施設内を案内してくれました。

そして、関係のない私やもう一人のシチリア女子にも大変親切に接してくれるのです。
思わず私はその人に、その時の私の最大の悩み「イタリア移住方法」についてポロリとこぼすと、信者になればミッションビザ、いわゆる布教用のビザが出るかもしれませんねぇ、と魅惑的なほほ笑みを浮かべながら言われました。

たしかに上の項目で言うと、19.Missione(布教活動)、20.Motivi religiosi(宗教的理由)あたりが当てはまりそうです。
ものすごく心が揺れましたけど(それほど悩んでいた)、日本の友人たちから全力で止められ信者になることはありませんでした。

ブラッチャーノ旧市街の小道
中世に造られた広場も建物もそのまま残されてます
外観はそのままに内装を変えて今でも住居として使われてます

今日はブラッチャーノ旧市街の風景を。
入り組んだ小道に迷い込むような感覚で散歩を楽しめます。

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