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雑食系PMができるまで

noteでははじめまして。
PMとかコンサルとかPMOとかITSMとかいろいろやってる犬のコタローだよ。

雑食系PMを名乗ってしばらく経つので、自己紹介を兼ねて、雑食系PMって何なのか書いてみるよ。犬だけど。

……と、その前に、ほかにも雑食系を名乗っている人がいないか検索してみたよ。パクってるって言われてもいけないからね。

……あああああ、KENTAさんがいらっしゃった!

そうだよね。雑食系といえばKENTAさんだよね。
でも、KENTAさんは雑食系エンジニアなのでセーフだよね。多分。

そんなわけで、ここでは僕が雑食系PMとしてどんな道を歩んできたか紹介するよ。

雑食系PMのいいところ

僕のこれまでを話す前に、雑食系PMってどんなところがいいのかまとめてみたよ。

守備範囲が広い

PMは、よいハブであるべきと思っているんだよね。クライアントとエンジニアとのハブであったり、フロントエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアとインフラエンジニアとのハブであったり。それにはドメイン知識だけでは足りなくて、それぞれがどのような役割を担えば最大限パフォーマンスを出せるかまで考えるの。
雑食系PMだと、それぞれの領域をなんとなく思い描けるようになれるよ。

スペシャリストに任せられる

あっちこっちつまみ食いしてるから、広く浅い分、専門性ではどんなエンジニアにも勝てないんだよね。でも、それは決して悪いことではなくて、余計な口出しをしないで任せ切ることができるんだよ。
チームの中では負け犬でいいんだ。チームとして勝てばいいんだ。

自分をリスク分散している感覚を持てる

クライアントのビジネスを考えるとき、どうやってリスク分散するかっていう観点が大切なんだけど、それと同じように自らのキャリアのリスク分散も考えたほうがいいよ。
「今、使っている技術は、10年後も通用するか?」
っていう自問自答は、常にしたほうがいいんじゃないかな。クライアントのためにも、自分のためにも。

雑食系PMができるまで

ここからが本題なんだけど、大切なことは書き終わったので読まなくてもいいよ←

汎用機系

初めての仕事がメガバンク。汎用機系。常に緊張感のある中で働いていて、学生のときとはまったく違う感覚だった。このときの経験のおかげで、大抵の仕事は「あのときよりマシ」って思えるようになったよ。
言語は、PL/Iがメインで、ときどきCOBOL。プログラミングの難しさより、開発環境の特殊さの方が慣れなかった。テストするにはJCLを書かないといけないから、机上デバッグもたくさんやった。

制御系

外観検査装置の検査処理を開発。言語は検査装置によってそれぞれで、C、C++、Visual C++、Visual Basicを使ってた。検査アルゴリズムを開発するだけじゃなくて、検査結果をRS-232Cケーブルで通信する必要もあった。PLCと送受信したこともあったけど、いずれにしても実機がないとテストしづらかった。
実機の納品や、納品後のメンテナンスなどでいろんなメーカーを訪問した。このときの経験のおかげで、メーカーの現場が想像できるようになったよ。

サーバーサイド

地方自治体向けシステムのサーバーサイド側を担当。言語はJava。Javaは未経験だったけど、Javaができるエンジニアが不足していたので、C言語ができるって言ったらやらせてもらえることになったんだ。
未経験にもかかわらず、新規案件の重要な機能をほぼ一人で開発することになったので、責任を感じたよ。何が何でも約束を守らないといけないと思って、納期に間に合いそうにないと感じたときも、休日出勤や徹夜で無理やりカバーした。結果的に、納期に遅れることなく納品後のバグもほぼなかったのでほっとした。
せっかくJavaをやるんだからと思って、デザインパターンやUMLを駆使して設計し、テストもJUnitで自動化したのでメンテナンス性の高いプロダクトになって、クライアントからも絶賛してもらえた。

CTO

エンジニアの少ないウェブ制作会社に入ったので、技術面を任せてもらえることになった。小さい会社のCTOなので責任範囲は狭いんだけど、この立場になると会社を横断した動きが必要になるので、営業やディレクターの活動をどうサポートするか、デザイナーや外部ベンダーとどう連携するか、どんな技術があれば会社の成長につながるか、などなど、やれることはなんでもやろうと思って駆けずり回っていたよ。犬だから、走るのは得意なんだ。
営業に同行していろんなクライアントを訪問したので、いろんなドメイン知識も身についたし、各社がどんなことを軸に経営を考えているか聞けたのもありがたかった。

個人事業主

ついに、飼い犬をやめてしまった。そして、やめたことによって、飼い犬のよさも知ったよ。(飼い犬っていう言葉に侮蔑的な意図はないのであしからず。)
個人事業主では未経験の言語の案件に入るなんてなかなかできなくて、現場で新しいスキルを磨くことが難しくなっちゃったんだ。それでも何とか、Vue.jsとか未経験のフレームワークを使った案件に入らさせてもらったけど。
自ら仕事を取りに行って、自ら収支の計算をして、仕事が取れたら喜んで、納品できたら喜んで、がむしゃらに働いていたら年収が昨年度の倍以上になった。努力すれば結果がついてくることがわかったし、自分の市場価値を知ることもできたよ。
PMなら、個人事業主は一度は経験しているといいと思うよ。経営者視点はいつまでも役に立つので。

ITSM(ITサービスマネージャー)

やっぱり飼い犬がいい!
ということで、会社犬に戻ったよ。
個人事業主をやっていて一番欲しい経験は管理系だったので、コンサルに強い会社に入った。
僕の仕事は、事業会社のDX内製化支援。これまでも雑食系でやってきたので未知の現場はいくつも経験してきたけど、こんなにも理解できない現場は初めてだった。PMじゃない。エンジニアでもなければ、テックリードでもない。コンサルやメンターとも違うし、マネージャーでもない。難解ななぞなぞを出されたような感覚だったよ。わおーん。
事業会社のDXならまだわかるよ。でも、僕が開発するわけじゃないんだよ。事業会社のメンバーが自分たちでDXを推進できるようにするのが僕の仕事。ぼーっとしていると一日が終わってしまうので、まずはいろんな定例会議に参加した。DX部門のメンバーと会話して、困りごとを拾い上げようとした。別の部署にも課題があることがわかって、そっちのメンバーとも会話する機会を作った。まるで営業のような感覚。あちこち飛び回るうちに顔と名前を覚えてもらえるようになって、悩みを話してくれるようになった。チーム間の連携が活発になって、ITによるビジネスの促進に寄与できたと思えるようになった。
このときの経験は、雑食系としての集大成と思ったよ。雑食系だからこそできたんじゃないかと思ってる。未だにこのときの役割がよくわからないんだけど、ITSMが近いのかな。それか、コンサル。

雑食系PM

そして今、雑食系PMとして活動中。
どんなことをしているかは、また別の記事で。

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