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マネージャーが管理すべきこと

現代社会は「VUCA (ブーカ) の時代」と言われています。

  • Volatility(変動制・不安定さ)

  • Uncertainly(不確実性・不確定さ)

  • Complexity(複雑性)

  • Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

これら4つのキーワードは、変動の激しい時代を表した言葉です。

過去や現状の最適化を図っているだけでは、変化の流れについていけません。
この VUCA の時代に対処するためには、普段の状況に対処するPDCAは使えないと言われています。
そこで「OODA(ウーダ)ループ」が使われます。

  • Observe(観察)

  • Orient(状況把握)

  • Decide(意思決定)

  • Act(行動)

PDCAサイクルは計画を基準とした考え方であることに対し、
OODAループは最終目標に対して計画を立て、組織し、行動する
という点で大きく異なります。

2024年を迎えましたが、
数年前から日本は、人口の増加が止まり、
減少が顕著になってきています。

それまでの「成長していた社会」から、「成熟した社会」になっている今、
社会のルールが大きく変わりつつあります。

過去の前例を参考に計画を立て、実行しても、
前例のような成功を得ることは少なくなりました。

数名のメンバーの一人一人に、同じ目標を持たせ、
n倍の人数になれば、n倍の結果・成果が得られる
というパターンも少ないでしょう。

上記の OODA ループのように、その場その場で観察して、各自で状況を判断して行動していく、
または、その時、タイムリーに相談して判断し、動いていく必要があるのです。

以前の様な 成長社会 の管理職(マネージャー)の仕事は、
社員がしっかり働いているかの監視や、予定通りに物事を進めているかといった進捗管理が仕事でした。
ガントチャートや WBS を作ったり、スケジュールを引いて綿密なタイムマネジメントを行い、
予定通りに業務を進めることを重要視していました。
これでは、スケジュール通りに業務を進めることが目的となってしまいます。
また、これに基づいた人事目標を立て、達成できたかどうか、という評価軸で判断することになり、
組織としての全体最適につながる仕事がしにくくなります。

もちろん、最近の成熟社会でも、
進捗管理やスケジュール通りに業務を進めることは重要ですが、
それ以上に、メンバーの感情の管理が重要になってきます。
モチベーション高く仕事に取組み、所属する組織において何が最適かを考えながら臨機応変に判断したり、タイムリーに相談しながら動いていくことが、計画通りに進めるよりも、結果的に良い成果をもたらせる、
という考え方です。

組織側・マネージャー側がメンバーの価値観や考え方を理解し、
最大限のパフォーマンスを引き出せることが良い結果につながるのです。


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