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野村総合研究所(4307) 90点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

野村総合研究所(NRI)は、1966年に設立され、2001年に上場しました。野村ホールディングスの関連企業として、コンサルティングやシステム開発、運用を行う総合ITサービスプロバイダーです。主要セグメントは、金融ITソリューション(売上比率48%、利益率15%)、産業ITソリューション(38%、利益率8%)、コンサルティング(7%、利益率26%)、IT基盤サービス(8%、利益率15%)となっています。特に金融業界向けのサービスが強みです。株式の総合評価としては、成長性と安定性が高く、IT業界におけるリーディング企業として投資に適しています。

株購入における総合評価(300文字以内)

NRIは、国内外の金融機関を中心としたITソリューションの提供で、安定した業績を維持しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)や情報セキュリティへの需要が高まり、同社のサービスが今後も成長を続けると予想されます。増配傾向にあり、配当利回りも高いため、長期的な成長と安定したリターンが期待できる銘柄です。市場における競争力と強力な顧客基盤から、投資先としても魅力的です。

2. 安定した成長の有無

NRIの財務は健全で、自己資本比率は45.5%と高い水準にあります。売上は堅調に推移しており、2025年には売上高が7820億円に達すると予測されています。増配傾向が続いており、2024年度の1株当たり配当は29円に増加予定で、株主還元の姿勢も強く、安定した成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は7365億円、営業利益は1204億円でした。過去数年間の売上成長率は平均7.6%と安定しており、2025年の予測では売上高7820億円、営業利益1350億円が見込まれています。時価総額は2兆8748億円、総資産は8900億円です。

4. 現在の株価

NRIの時価総額は2兆8748億円、総資産は8900億円、自己資本は4048億円です。自己資本比率45.5%と財務状況は安定しており、株価は長期的に安定して推移しています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは1422億円、投資キャッシュフローは-534億円、財務キャッシュフローは-475億円でした。現金及び現金同等物は1739億円であり、営業キャッシュフローが堅調なため、投資や株主還元に十分な余力があります。

6. 配当性向

NRIは安定した配当を行っており、2024年3月期の配当は29円、2025年にはさらに増配が見込まれています。過去の実績でも増配が続いており、配当性向も高水準を維持しています。

7. 採点

  • 業績と財務(20点中18点):売上と利益の成長が安定しており、財務体質も健全です。

  • 株価の安定性(20点中17点):長期的に株価は安定しているものの、IT業界の影響を受けやすい面もあります。

  • 成長性(20点中19点):DX需要の増加やAI技術の導入で成長性は高いです。

  • 業界地位と競争力(20点中18点):金融ITソリューションでの競争力が高く、業界内でのリーダー的な存在です。

  • 配当性向と株主還元(20点中18点):増配と安定した配当政策が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中90点)

NRIは、安定した財務基盤と成長性を持ち、今後もIT業界の需要拡大に伴い成長が期待できる企業です。配当性向も高く、長期的な投資先として非常に魅力的です。

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