恋占いは当たらない

占いなんて気にしてたまるか。それでも少しは気にしてしまう。根拠がないとわかっていても、多様な占いという文化から離れることは難しいのだと思う。

noteに掲載している私のプロフィールには、「血液型占い：地雷」という項目がある。B型だからだ。自己中心的で変な奴、そう言い始めたのは誰だ。兄弟構成への偏見まで含めたらもう大変なことになる（末っ子）。

実際には抑圧されすぎて自分を蔑ろにしてきた私がいるのに。

O型だった祖母は温厚だったけど、病気で思うように身体が動かなくなってからは母の出す料理への細かい文句を私に言ってきていた。

つまり、血液型占いはただの偏見。

星座占いなんて雑誌でも朝の情報番組でも鉄板だけど、そんなの同じ誕生日の人みんな同じ運勢じゃん。

姓名判断も同姓同名の人は同じ運勢だし、夢占いは精神状態が反映されるとしても吉夢と凶夢の基準なんなの？手相占いは……私めっちゃ手相薄くて「大人になれば濃くなる」って言われて未だ薄いんですけど占えます？

そんな占いなんて当たるか〜い！と思っている私も、熱心に占いに通っていた時期があった。

好きな人がいたとき。

本当に身近な人だった。短期間でありえないくらい仲良くなったのに急に冷たくなって、どうすればいいのか必死だった。思えば彼氏と別れてから、彼氏という何の用事もなく連絡できる人、気兼ねなく甘えられる人がいないことへの不安が大きくて焦っていたと思う。

そして、同じコミュニティの中の人に相談すれば、コミュニティ内の利害関係に依存したアドバイスしかなされない。ただ私が幸せになるためにアドバイスをしてくれる人がいれば。

そんな思いで月に一度、タロット占いに通うようになった。

金額は心療内科のカウンセリングくらい。学生には決して安くない金額だった。

それでも、先が見えない中占いの先生の言葉を求めていた。

その先生に初めて占ってもらったとき、断言された。