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コロナウィルスに関する情報から正しく身を守るためにするべきこと

私は日本語と英語を話すことが出来る。正しくはここ数年で英語を話せるようになった。

それで最近の私のニュースのチェックの仕方と言えば、まずイギリス国内のニュースを読み、その後イギリスに限らず、英語媒体のメディアをチェック。その後最後に日本の新聞社のアプリやニュース映像などを見ることにしている。

この順番には理由がある。なぜなら、私は日本のメディアを大抵の場合で信用していないからだ。彼らは情報操作の常習犯であり、メインのチャンネルのその殆どが右翼的であると言っても過言ではない。また、日本では緊急事態に大臣や総理大臣が自ら口を開き、答弁をするという機会が非常に少ない。

イギリスでは、ボリス・ジョンソン氏がまだウィルスに感染する前はほぼ毎日、専門家2名を含めたメディアへの会見が開かれていた。今も、ボリス氏の代わりにヘルスケアの大臣が毎日会見を行っている。また、BBCの討論番組では同じく大臣を含めた専門家や医師を集め、国民から寄せられた質問に対し議論したりするような、兎に角透明性を重視していた。また、毎週NHS(国民医療保健機構)にエールを送るために、国全体が一分間医療関係者に拍手を送るのだが、これに関してもボリス氏を含めた政府関係者が常に参加をしていた。

しかし、日本のメディアではどうだろうか。イギリスのBBCにあたるNHKでは、特に政府に対するネガティブな意見などを討論するような機会はあまり見ることが無い。且つ、総理大臣の会見は週に1度も開かれず、会見時に回答する内容も非常に限られている。「それは現在検討中であり、回答できる内容ではございません」といったような回答を、私たちは何回、何人の政府関係者から聞いただろうか?

非常にあいまいな政策をいきなり国民は言い渡され動揺する。緊急事態時に、国のトップが親身になって情報を提供し、不安に回答するという姿勢がなければ、どんな手当てがあろうと変わらないのではないだろうか?

私が日本の人々に今、してほしいことがある。それは、日本のメディアにとらわれず、国外のメディアに目を向けつつ、日本が置かれている現実に目をむけてほしい。

英語が読めるなら、英語媒体のニュースを読んでほしい。Twitterでは、ヘッドラインに毎日コロナウィルス関連のニュースが更新されている。BBCやCNNでは、日本語のウェブサイトもあるのでチェックしてもらいたい。

CNN日本語版:https://www.cnn.co.jp/

BBC日本語版:https://www.bbc.com/japanese

BBC日本語版Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCCcey5CP5GDZeom987gqTdg/videos

もちろん、私は英語媒体のニュースがすべて正しいとは思わない。なぜなら、BBCにも情報操作がある。例えば、BBCの中国に対するヘイトは目に余るものがある。

以下の映像は、CGTN(英語媒体のメディアだがイギリスのものではない)が投稿した。中国の医療従事者がイギリスに到着したという内容のもの。

この内容について取り上げたイギリスのメディアはほとんどない。唯一 The Telegraphが、同内容についての動画を投稿しているが、メディアに操作された国民からの低評価は半数に上る。

しかし、日本の嫌韓・中の記事にはさらに目に余るものがあり、以前このような内容の記事を目にしたことがある:

”韓国の新型肺炎対策を賞賛する声が世界から多く挙がっているが、日本の対策はクラスターを防止する対策を中心として、全体に感染者数を抑え、死者数を減らすことにも成功している。韓国は未然にクラスター対策を失敗し爆発的に感染者数が上がってしまっているので、日本の対策のほうが賞賛されるべきなのではないだろうか”

これを書ける記者というのは盲目的に右翼的な考え方を持っている人間か、あるいはバカなのだろう。日本がクラスター対策を出来たのは、韓国の失敗があってこそ。日本の感染者数が少ないのは、日本でテストが韓国同様に行われていないから。参考に、韓国が先月19日までに行ったテスト回数は30万回を上まわり、これは世界で一番の数値である。それに対し、日本では13日時点で1万2000回。韓国では感染が発覚した場合、テスト受診費を国が全額負担してくれる。また、情報表示に関してもアプリを利用して感染が多くみられた地域を表示出来たりと、非常に洗練されているのだ。

こんなこと、少しでも調べれば馬鹿でもわかるのに、日本のメディア・政府を信じ切って「日本の対策のほうが賞賛されるべき」などと言っている記者が書いた記事が、何千万人という人に読まれるのだから、たまったものではない。

しかし、日本国内でコロナウィルスに関する死者が少ないのは事実。これは私たち日本人本来に備わる「ルールを守る」「清潔に保つ」という考えがあるからこそだと考える。また、日本人は基本的に、免疫力が高く、寿命も世界一長い人種である。つまりは、日本が今感染拡大の瀬戸際で食い止められているのは、国民性と人種という、たったそれだけのことであると私は考えている。

本日、待ちに待った緊急事態宣言が発令された。遅すぎる緊急事態発言、先に事態が大事になったヨーロッパに居住する私には本当に毎日じれったい気持ちであった。

これから家での自粛中、ネットで様々な情報を得る機会があると思うが、情報に振り回されないためにしてほしいことを書き上げた。

・先に書いたように、日本国外のニュースを是非入手してほしい。そのうえで、日本メディアを冷静に見て、鵜呑みにしないこと。

おすすめは 英語メディア(国に関係ない)→各国メディア→日本メディアの順が良いだろう。

・なるべくテレビのニュース報道は必要以上に見ないこと。精神的に不安定になるし、また日本のテレビ報道ほど信頼できないソースは無いので是非、テレビは必要以上に見ないで頂きたい。

・今まで日本国民がやってきたように、ルールを守り、他人を尊重し、自ら身を守ること。政府に過度な期待をしないこと。

「間違ったメディアの情報で自分を拘束しすぎない・または開放しすぎない」ということが大事だ。事態を恐れすぎて、ストレスを抱えてしまっては意味がないし、「大丈夫だろう」と思い自粛しないのも間違い。

このコロナウィルスというものは、人類全体で未曾有の経験といっても過言ではない。よく、スペイン風邪と比較されるが、スペイン風邪はただのA型インフルエンザであり、かつ100年前、まともな医療やワクチンもなかった時代の話である。2020年に、最先端の医療を持ってしても感染を食い止められないウィルスは、スペイン風邪の比較にならない。

世界のだれもがこの状況を把握していない。なので、「正確さ」をメディアに求めないこと。精神的にも、肉体的にも自己防衛というのが必要だ。




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