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【新NISA】本当にロボアドでいいですか? - 新NISA、ロボアドで簡単に(日本経済新聞)

こちらも今朝(2024年1月22日)の日本経済新聞WEB版から。投資初心者にロボアドの活用をすすめる記事。全否定するつもりはありませんが、デメリットも書いておかないとフェアではないかな…ってことで。

僕はロボアドを活用することはありませんが、もし新NISAで活用を検討される方がいらっしゃるのであれば、以下の点を考慮したうえで判断をしてもらいたいと思います。


分散され過ぎ?

例えばいま20代、30代の若者を想定したとします。彼らにとっての重要な資産、それは自分自身です。サラリーマンとして月々一定の給料をもらう、それだけであなたの価値は結構な額です。例えば、毎月30万円のお給料をもらっていれば年間360万円、利回り3%としても1億2千万円の資産価値があるということです。これに関しては、以前のnote("サラリーマンの価値と借金について考える")でも議論しました。

その給与から、毎月例えば1万円〜3万円、投資に回したとします。それくらいの金額で、"分散"とかって考える必要があるでしょうか?もちろんロボアドも、利用者の年齢、残りの生存年数を考慮して、若い人たちにはややリスク多めな資産配分にしていくとは思います。しかし、それであっても、「今後頑張って自身の価値を上げていく」ことを考えれば、資産運用については(というか、資産運用にまわす金額程度であれば)全額リスクをとっても別にいいのかなって思ったりもします。

"長期分散"、これは間違いではないですが、年齢層によっては、資産配分を分散しなくてもそもそも投資資金が少ないし、若いので十分時間分散はできている…とも考えられます。

新NISAの口座は1つしか持てない

日経の記事中には触れられてませんが、個々人で新NISAの口座を持てるのは1つだけです。例えばウェルスナビで新NISAを活用するなら、ずっと投資対象はウェルスナビが提供する商品となります。

自身のキャリアの展開、運用資産の拡大や投資スキルの高度化によっては、後々、「非課税口座のメリットを最大限活かすのであれば、分散化された商品ではなく、株だったな…」と後悔する可能性もゼロではありません。

もちろん結果としてロボアドで良かった…という展開もあるかと思います。しかし、個人的にはその選択肢の少なさは許容できないですね。

繰り返しますが、各個人で新NISAの口座を持てるのは1つだけです。そのため各運用会社、証券会社、銀行と、顧客を獲得すべくいま一生懸命キャンペーンを張っている状況です。どこで口座を持つか?コストの安さと選択肢の多さで考えればネット証券一択なんですが、そこは皆さんも慎重に判断してもらいたいですね。

#日経COMEMO #NIKKEI

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