【投資】【新NISA】"史上最高値更新"について考える - NYダウ、初の3万8000ドル突破(日本経済新聞)
連日、日米共に株価は堅調。日経平均はバブル後最高値更新(「いつまでバブル期の株価を基準にしてるんだ!?」っていう議論はまた別途やるとして…)、そして昨日、2024年1月22日にはNYダウも3万8000ドル突破と史上最高値を更新しました。
株価が最高値をつけると当然ですが、高値警戒感も出てきます。そして投資家も「いまらか買っていいのか?」「下落を待った方がいいのか?」と頭を悩ませますね。特にこの1月から新NISA制度もスタート。これからまさに投資を始めますって人も多いと思います。今日は、株価が"最高値更新"というニュースを見た時の自分なりの考え方について書きます。
結局株価はいつも"最高値更新"である
以下は、NYダウ指数の20年のチャートです。途中大きく下落している局面もありますが(2008年のリーマンショックと2020年のコロナ危機)、基本的には一貫して右肩上がりの上昇です。
つまり、"連日"というのは大袈裟ですが、右肩上がりで上昇ということは、一貫して"史上最高値"を更新してきた、ということです。
ちなみに、日経平均もそうです。NYダウほど綺麗な右肩上がりではありませんし、リーマンショック後、すこし横ばいで低迷していた期間もありますが、それ以降はずっと上昇してきています。ただ日本の場合、"異常な"株価であったバブル期の高値3万8000円台を基準に、「まだまだ日本株は回復していない…」的なトーンでメディアが報道するので、印象はそれほど良くないかもしれませんが、その"異常な"株価が修正されて以降は、米国株に負けず劣らず堅調でした。
投資家としてどう考えればいいか?
では、連日"バブル後最高値更新"、"史上最高値更新"というニュースで湧き、そして高値警戒感も出てくる中、投資家としてそれをどう解釈し、自分の投資に活かすべきなのでしょうか?
投資ホライズンが長い(20年、30年)人たち
例えば、今年から新NISAを始め、投資の世界に足を踏み入れた20代、30代の若者たち。おそらく現時点では投下される資金はさほど多くもないですし、また彼らの投資期間はこれから20年、30年と十分にあります。今後、リーマンショック級の下落もあるかもしれませんが、時間がそれを解決してくれます。
そういった、今後の投資期間(投資ホライズン)が十分に長く取れる人たちは、"史上最高値更新"とか"高値警戒感"とかっていうニュースを気にせずに、どんどん買っていっていいと思います。毎月の積立なら余計にそういうことを気にしなくてもいいですし、毎年や半年毎のボーナスで投資をしようと検討している人も、ボーナスをもらうたびに機械的に買っていけばいいと思います。
リスクは、"高値警戒感"という言葉に惑わされ、買わないまま株価が上昇し続けることです。
投資ホライズンが短い(10年、それ未満)人たち
自分も含め、そろそろゴールが見え始めてきた年代の人たち。投資ホライズンが10年とかそれ未満とか。それくらいになってくると、「自分のゴールが近づいてきたところで、リーマンショック級、あるいはバブル崩壊級の下落が起こる」のがリスクですね。これについては、いくつかの考え方があろうかと思います。
ある程度資産形成できているのであれば、ゴール後に必要な資金は確定させ、それ以上の余裕のある範囲で投資を継続する
上記と同様の状況、徐々に債券などのリスクの低い商品に振り分けていく
まだまだゴール後の生活には資金が足りないので、リスクはあるがそのまま株式投資を継続する
リスク大好き、投資大好きなのでかまわず投資する
などなど。どれもご自身の状況にあわせて、自分にあわせた正解があります。メディア等では、そうしたいろんな前提からの様々な意見が流れてくるとは思いますが、そこは流されずに判断してもらいたいですね。
ちなみに私は「リスク大好き、投資大好きなのでかまわず投資する」ですが、それでもこれまでのnoteで何度か議論している通り、今年はどこかのタイミングで株価の下落を想定しているので、そこで買い出動できるよう、キャッシュ比率は高めを維持しています。具体的には:
新NISAの口座では、まずはつみたて枠、成長枠ともに月々の積立でスタート。もし想定どおりに株価が下落したら、成長枠では積立をやめて残りの枠を一括で埋める
課税口座では、新規銘柄の投資には慎重スタンス。かといって現在の保有を減らすほどではない。"Watch List/購入候補"の拡充につとめ、購入タイミングを待つ。
といった感じでしょうか。
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