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【投資】2024年に向けて資産クラス配分・通貨配分を見直す

自分の資産をどの資産クラス(現金か、株か、債券かなど)にどう配分するか、またどの通貨(日本円か米ドルか、または他の通貨か)に配分するかは、そこから先の個別の銘柄選択以上に自分のポートフォリオ全体のリターンに影響を与えます。そうした資産クラスの配分をアセットアロケーションと言いますが、以前自分が読んだレポートでは、ポートフォリオ全体のリターンの9割を占めるとも言われています。それだけ資産配分は投資における大事な判断事項になります。

そろそろ年末も近くなり、また先日noteでも書いたニュージーランドの不動産の決済もすべて終了したこともあり、ちょうどいい機会ですので、現時点の自身の運用資産の資産配分・通貨配分を把握し、今後の方針について検討したいと思います。


現時点の資産配分と通貨配分

上記のニュージーランドの不動産の決済が済んだ現時点の資産配分と通貨配分は以下のとおり(いろいろとプライベートな話ですので、比率のみで)。

現時点の資産配分・通貨配分

決済が終了したばかりですので、資産クラスでは現預金比率が58%とだいぶ保守的に見えますが、実際は自身の運用資産の半分近く、47%がニュージーランドドル(NZD)建てと、かなりNZDに偏っています。なお、当方自身のプライベートカンパニーを通して、別枠で不動産投資・日本株投資もやっていますが、そこは今回は除いてます。

今後の見通し

短期的な相場観で資産配分を見直したりはしませんが、それでも各資産クラスにおいて、長期的な自分なりの見通しを持つことは必要かと思ってます。特に、以下、過去のnoteでも書いたとおり、例えば通貨であれば二国間の金融政策・金利差に、そして株であれば米国はイールドカーブの形状に着目して先行きを考えていきたいと思ってます。

ニュージーランドドル(NZD)について

通貨ニュージーランドドル(NZD)については、ニュージーランドの金融政策およびその方向性を確認しておきたいと思います。普段からそれをウォッチしているわけではないのですが、以下の記事によるとニュージーランド準備銀行もこれまで政策金利を連続して引き上げてきましたが、ここ3回の会合ではそれを据え置き。"これまでの利上げが想定通り支出とインフレを抑制しているとの見解を改めて示した"とあります。

現在ニュージーランドのインフレ率は6%と鈍化しており、今後2年間で中央銀行の目標レンジ内に収まると予想、とありますね。今後2年間っていうのがちょっと長いですが(笑)

そうした観点では、もちろん短期的にいつが利上げストップかを当てることは難しいとしても、"利上げサイクルがほぼ終わりに近づいている"と考えることは合理的であろうと思います。

米ドル(USD)について

米ドルについては、上で紹介した自身の過去のnote("為替リスク(ドル円)に対する考え方")で述べたとおり。現在、米国は利上げサイクルの終盤、日本はいよいよこれまでの超低金利政策からの転換(かといって、積極的な利上げまでは時間かかり過ぎるだろうな)という状況。つまり日米の金利差は今後縮小方向、とすると、これまでの円安ドル高相場は一旦は終了かなって想定してます。

米国株について

米国株についても上で紹介した過去のnote("逆イールドと株価の先行き〜今回はどうなのか?")で議論した内容で今も考えは変わってません。米国のイールドカーブが逆イールド化(短期金利が長期金利を上回る状態)してからほぼ1年半。過去6回の事例ではこの期間に株価がピークをつけ、それ以降景気後退入りします。これまでFRBは行き過ぎたインフレ率、景気を冷やそうと利上げを繰り返してきましたが、その効果が来年以降そろそろ効いている…という考えです。もちろん「今回は違う」という意見もありますが、どうですかね。

資産配分と通貨配分の方針

上記の見通しのもとで、今後自身のポートフォリオの資産配分と通貨配分を具体的にどうするか考えてみました。

通貨配分

まず通貨配分については、もともとニュージーランドには縁もゆかりもありませんし(笑)、為替的にもそろそろいい機会かなと思い、一部現地での確定申告に必要な費用を残し、すべて日本円に転換しようと思います。そうすると日本円 vs. 米ドルの比率が75% vs. 25%となります。今後更なる円安が見通せないドル円相場も考慮すると、25%の米ドル比率も悪くない感じではありますが、これをもう少し減らし、日本円 vs. 米ドル比率を80% vs. 20%くらいにしておこうかと思います。

今後の通貨配分について

2024年以降、おそらくは米国は利上げサイクルが本当に終焉を迎え、今度は冷えた景気を刺激するために利下げサイクル入り(2024年にそれが起こるとは思えませんが)することになります。日本もいま金融政策の見直しの議論がされてますが、なんだかんだと時間がかかっているうちに米国は利下げサイクル入り、日本も結局はいまの低金利政策を続けるハメになると想定しています。そうなると通貨ドル円相場は円高・ドル安方向へ。どの水準まで円高になるかはわかりませんが、その際には米株安・ドル安という絶好の米国株投資機会となるかなって、まだまだ先の話ですが期待しています。

資産配分

資産クラスの配分については、現状58%を占める現預金比率を減らしたいところですが、来年以降、株価の下落も予想されるところ。そのタイミングをうまくとりに行くのは不可能と考えますが、まずは比較的高めの現金比率(とりあえず50%程度)で、そして日本株、米国株をそれぞれ30%、20%という感じで2024年はスタートしたいと思います。

今後の資産クラス配分について

通貨のところでも議論しましたが、2024年以降の次のアクションとしては、日米の株が下落(ついでに通貨はドル安)したところで、現預金から日米の株への振り分けといったところでしょうか。あとは、「そうは言っても現金で置いておくのはもったいない」ということで、日本株安定銘柄、例えば以前のnoteで言及した、銀行預金代わりのソフトバンク(9434)とか、あるいは長期安定成長株のNTT(9432)とか買ってしまっているかもしれません。

来年は新NISAも始まります。個人投資家に対してはメディアを通して、いろいろと投資に関する記事、情報が(すでにそうなってますが)さらに溢れることにもなろうかと思います。経済サイクル的には、何度も言及している通り、利上げサイクルが終焉を迎える、ちょっと慎重な時期。僕も、今考えている上記の通貨・資産配分に固執し過ぎず、かといって短期的な市場動向に左右されないような、そういうところが試されるかなと思ってます。

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