見出し画像

【投資】自身の日本株の投資スタイル〜大型株の場合

今の自身の株式の投資スタイルは、自分独自で見出してきたものではありません。永い資産運用会社でのキャリアの中で出会ってきた優秀な運用者達から、「これは自分でやってみるのも面白そうだな」って感じで取り入れてきた中で自然と出来上がってきたものです。今のやり方が完成されたものだとも思ってませんし、これからも自身の興味、関心に応じて変化していくんだと思います。


注目されてない、放っておかれている会社?

幸い自分が過去勤務していた運用会社では、顧客の利益に反しない限りは、事前の承認プロセスを経て個別企業にも投資をすることが出来ました。顧客の口座にて売買中の銘柄、直近一定期間において全社的な投資会議にて言及された銘柄、会社が未公開情報を保有してしまっている銘柄などは承認されず、顧客の利益よりも自身の口座の利益を優先することがないように判断されていました。

結果として、"現在話題沸騰中みたいな銘柄"や、"超大型株、超定番株で日々どこかの口座で取引されていそうな銘柄"はほぼ承認されてませんでした。したがって、必然的に"それ以外"の銘柄に目が行くことになります。それが最終的には「話題にされてない、注目されてない、でもいい会社」を探すインセンティブに繋がり、長期投資をベースとする個人投資家(自分のことですが)にとっては重要なポイントだったかなと思ってます。

NTT(9432)

大型株でも割と機関投資家からは放っておかれる銘柄はあります。以前もこのnoteで取り上げたNTT、日本電信電話(株)(9432)などは、自分が同銘柄を買い始めた2012年末当時は、誰からも話題にされない、退屈な銘柄の代表格じゃなかったかと思います。最近でこそ株価も上昇してきているし、直近の25分割、完全民営化の議論などでちょくちょく話題になってますが、それでもまだ機関投資家の目から見たら、"(ある一定期間内に)他の銘柄を差し置いて今後より高いリターンをあげそうな銘柄"に映るかどうか、そこは微妙なところでしょうか。個人的には安定成長銘柄の代表格、自身のポートフォリオのコア銘柄として継続保有しています。今の株価からすると、100株を1万8千円弱で買えてしまうので、他の銘柄の配当金など、チャリンチャリンと入ってきた現金で着々と積み増しています。

9432 NTT - Yahoo!ファイナス

ソフトバンク(9434)

もう1銘柄、自身のポートフォリオで保有している大型銘柄がNTT(9432)と同じ通信セクターのソフトバンク(株)(9434)です。親会社であり(40%の大株主)、社長の孫正義氏の肝煎のソフトバンクビジョンファンドの評価損益の影響で株価がジェットコースターのようなソフトバンクグループ(株)(9984)とは対照的に、"蟹の横歩き"と揶揄されるくらい、これまでは株価1,400円〜1,500円近辺でウロウロしていた退屈な銘柄です。株価は横ばいながらも配当利回りが5%台なので、「ほぼ銀行預金代わり」として保有しています。もちろん価格下落リスクはありますが、銀行にお金を預けておくくらいならソフトバンク(株)を買っておけ…と。ただ最近の課題は、蟹の横歩きだった株価が上昇してきたことでしょうか。株価の上昇が課題だというのは贅沢な話ですが、現在の1,700円付近の株価が定着するのかどうか、それにあわせた配当利回りはどの程度の水準になるのか、そのあたりを確認して今後銀行預金代わりとして追加購入していくのかどうか決めていきたいと思ってます。

9434 ソフトバンク - Yahoo!ファイナス

あまり意識してませんでしたが、両銘柄とも通信セクターでしたね。今後どのような世界になるにせよ、どのセクターが成長するにせよ、世の中の通信量は継続的に拡大していくもとの思っていますので、両銘柄とも引き続き自身のポートフォリオのコアとして保有していく方針です。

NTT(9432)、ソフトバンク(9434)以外では、主に時価総額1,000億円前後の中小型株、またもっと極端に小さく、時価総額100億円未満の超小型株をサテライト的に保有しています。それらの銘柄についてはまた次の機会に触れたいと思ってます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?